ツクモ戦記

竜谷 晟

エピソード23(脚本)

ツクモ戦記

竜谷 晟

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〇音楽スタジオ
カナール「うわーん!! また負けたー!!!!」
「弱!!」
  消失ブラックジャックのルール
  基本は通常のブラックジャックと同じ
  (カード配りは空中の紙束がやってくれる)
  ただし、”自身の体を100ポイント”とし
  負ければ21に届かなかった分を
  ”体で支払い”
  バストすれば、オーバーした数の倍、
  追加で支払う
  そして、
  全てのポイントを失った者の敗北である
  現在の消失度
  リフル、左手小指、薬指
  スカー、左眼球
  カナール、”膝から下全て、両耳”
カナール「違うもん、私弱くないもん」
スカー「つーか、消失した部位は ゲーム後に元に戻るってのは本当だろうな」
リフル「本当だとも、『消失』は あくまで演出にすぎない」
カナール「ま、まだだぜ」
カナール「高貴な私は ちゃんとこのルールを聞いていたわ」
カナール「私は、”10ポイントを捨てて”」
  サラサラとカナールの左手が消失していく
カナール「『ウォッチ』を宣言するわ」
リフル「ちょ、バ──」
  特殊ルール『ウォッチ』
  10ポイント払ったプレイヤーは、
  全員の手札をすかし見ることができる
カナール(私の手札は『16』、二人の手札は)
  『20』
  『18』
カナール「あ」
カナール「ヒ、ヒット?」
  配られたカードは『9』
  カナールはバストにより、
  ”8ポイントを支払う”
スカー「あっという間に両手両足を失いやがった!!」
リフル「あほなの?」
カナール「ぐやじいぃ〜〜〜!!」
カナール「ふげっ!?」
スカー「た、倒れちまった」
リフル「慣れない身体で暴れるからだ」
スカー「モゾモゾしてる あ、手足がないから起き上がれないのか」
リフル「はぁ、仕方ないな、もうやめて帰るか」
カナール「うん────え?」
スカー「え?」
カナール「で、でも外徳に言われた仕事が」
リフル「ソレは気にしなくていいだろ」
リフル「”ここにいるわけ無いし”」
カナール「え? えぇ!?」
リフル「気づいてなかったのか」
リフル「殺すべき対象は 『手錠のツクモ神』 『金庫のツクモ神』だろ」
リフル「ここは音楽コミュニティだぞ」
リフル「いるわけねぇだろ」
カナール「あ、あなたソレ」
カナール「気づいてるなら言ってよ〜!!」
リフル「いや、あのまま行けば、 ゲームできそうだったから」
  トランプのツクモ神『リフル』
  彼はどこまで行っても、
  ”面白ければ、ソレでいい”
リフル「でも──」
  ただ一つの”例外”を除いて
リフル「お前が嫌ならさっさと終わらせよう」
リフル「ただ、一度はじめたゲームは、 勝者が出るまで終われない」
リフル「少しの間待ってくれるか?」
カナール「うん」
リフル「抱き抱えるから大人しくしておけ」
カナール「うん」
スカー「そういうことなら、 わざと負けてやってもいいぜ」
リフル「結構、この俺が、 ”遊びを捨てて遊んでやる”」
カナール「リフルに手加減の提案してんじゃねーよ オッサンの手加減なんてなくても、」
カナール「高貴な私の高貴なリフルは最強で最高なんだ」

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