〇荒廃した街
逆境燃「松竹×TapNovel！」
逆境燃「アニメノベルプロジェクトの 募集期間が終わった！」
逆境燃「今回はこのコンテストについての 感想を語っていくぜ！」
逆境燃「募集テーマは」
逆境燃「『家族』をテーマとしたシリーズ化できる各話読み切り形式の作品！」
逆境燃「「コメディ部門」「ヒューマン部門」 「トンデモ部門」の３部門での募集だ！」
逆境燃「文字数制限は１,000字から３,000字！」
逆境燃「それでは早速感想を語って行こう！」

〇荒廃した街
逆境燃「まず今回のコンテストについて 総括するぞ！」
逆境燃「今回のコンテスト」
逆境燃「はっきり言って」
逆境燃「メチャムズだった・・・」
逆境燃「普段の元気がなくなる レベルのムズさだ・・・」
逆境燃「何が難しかったか？」
逆境燃「それは『求められている物が明確に 提示されていた点』にあったと思う」
逆境燃「アノベPJTでは『要求物』と 『提出物』のミスマッチを避けるため」
逆境燃「審査に関しての多くの情報が 運営様から提示されていた」
逆境燃「設定・キャラクターは魅力的か」
逆境燃「テンプレート化できるか」
逆境燃「セリフは上手いか」
逆境燃「バズりやすいか」
逆境燃「またサンプル作品として『出伊部家は今日も検討中』という作品まで発表された」
逆境燃「ハッキリ言って至れり尽くせりだった と言っていいだろう！」
逆境燃「だが、だからこそ要求されている物を作るために思考錯誤が必要だったのも事実！」
逆境燃「そんな状況で俺がどんなことを考えながら創作していったかを書いていくぜ！」
逆境燃「あっ、あとあくまで俺の考えであって、100％正しい宇宙の真理とかではないのでそこはご理解頂きたい」
逆境燃「じゃ、改めて行くぜ！」

〇男の子の一人部屋
　　～回想～
逆境燃「ふ～む」
逆境燃「今回のコンテスト」
逆境燃「ネタ出しの時点ですでに難しい所があるな」
逆境燃「まず『主役』を誰にするか、と言う点だ」
逆境燃「サンプル作品のように家族全体を『主役』に据えるのが一番丸いんだろうが」
逆境燃「でもそうすると一人当たりの情報量が どうしても落ちてしまう」
逆境燃「情報量が落ちると感情移入しづらくなる 可能性を否定できん」
逆境燃「とはいえ、求められているのは『原案』としての面白さであって」
逆境燃「一話の完成度と言うより『設定の面白さ』 『面白くなる可能性』」
逆境燃「これらが重要であることは既に公式から 周知されている通りだ」
逆境燃「主役を一人に絞るよりも」
逆境燃「家族全体を描いた方が求められている 『魅力的なキャラ・設定』を描写出来る可能性は高い」
逆境燃「とはいえ3000字で家族全体を描写する ってのも・・・」
逆境燃「いや、あくまで原案としての 面白さだから」
逆境燃「『面白い』ことより 『面白くなる可能性』の方が重要で・・・」
逆境燃「・・・」
逆境燃「いやそんなこと言われても制作時点で 面白いと思えない物は出せないし・・・」
逆境燃「『面白くなる可能性』がある物って 結局『面白い』物なんじゃないのか？って思うし」
逆境燃「卵が先か鶏が先か的な・・・」
逆境燃「・・・」
逆境燃「うごごご・・・」
逆境燃「ム、ムズイ・・・」
逆境燃「俺は」
逆境燃「俺はどうすれば」
逆境燃「俺は何を書けばいいんだ・・・！」
逆境燃「近年まれにみる執筆迷子状態だ・・・！」
逆境燃「・・・」
逆境燃「こういう時は・・・」

〇白
逆境燃「あえて寝る!!」
逆境燃「あえてな!!!!」
逆境燃「寝ることで頭をスッキリさせて 脳みそを整理するのだ!!」
逆境燃「お布団くん今日もよろしく！」
逆境燃「お休み!!」

〇黒背景
逆境燃「・・・」
逆境燃「・・・・・・」
逆境燃「って簡単に寝れたら苦労しないわな」
逆境燃「しかしどうするか」
逆境燃「とりあえず要素を洗い出すか」
　　設定・キャラクターは魅力的か
　　テンプレート化できるか
　　セリフは上手いか
　　バズりやすいか
逆境燃「・・・」
逆境燃「ムズイな」
逆境燃「言葉がムズイ」
逆境燃「結局、面白くて・書きやすくて・ 人に勧めやすいかってことで」
逆境燃「とんでもなく強引に都合よくかみ砕くと」
逆境燃「『二次創作』しやすいかって事か？」
逆境燃「今やってる『ドラえ〇ん』も『クレヨン〇んちゃん』も言わば二次創作みたいなもんだし」
逆境燃「単純化するだけならそれでいいか・・・」
逆境燃「二次創作なら幾らか手を出したことがある」
逆境燃「アイ〇スとかウ〇娘とか」
逆境燃「その創作の原動力となったのは・・・」
逆境燃「キャラクターの魅力・・・」
逆境燃「この大好きなキャラを自分のお話の中で 動かしてみたい」
逆境燃「それが原動力だった」
逆境燃「キャラの魅力」
逆境燃「そうかキャラの魅力だ」
逆境燃「３,000字の制限の中で」
逆境燃「あれもこれもと手を伸ばすと どこかが中途半端になりかねない」
逆境燃「家族の設定、キャラの深堀り ストーリーライン、面白くなる可能性」
逆境燃「どれに注力すべきかを考えてみよう」
逆境燃「俺の得意分野は人間の心理描写だ」
逆境燃「人が困難に立ち向かう姿が好きだ」
逆境燃「それが描きたくて色々やってるまである」
逆境燃「ならばもはや答えは一つ！」
逆境燃「キャラの深堀りを中心に据える！」
逆境燃「主役を一人に絞って そのキャラの魅力を全開で見せつけてやる！」
逆境燃「それなら落ちたとしても悔いは残らん!!」
逆境燃「人生に後悔は不要だ!!」
逆境燃「『あの時ああしていれば』と 悩みながら生きるには」
逆境燃「人の命ってもんは短すぎる!!」
逆境燃「よし!!」
逆境燃「決めたぞ!!」

〇白
逆境燃「お布団くんありがとう!!!!」
逆境燃「行ってくる!!!!!!!」

〇男の子の一人部屋
　　カタカタカタ！
逆境燃「まず主役を誰にするか？」
逆境燃「国民的なアニメを意識するなら子供一択だ」
逆境燃「だが、アニメの視聴年齢は年々上がってる感があるし大人な主人ってのも面白い」
逆境燃「現に大人気漫画『SPY×〇AMILY』も 大人が主人公だ」
逆境燃「大人な主人公・・・」
逆境燃「・・・」
逆境燃「極秘部隊の一員である父親が仕事をしている所に何も知らない家族がやって来てテロに巻き込まれる!?」
逆境燃「・・・」
逆境燃「悪くない」
逆境燃「いや、むしろいい」
逆境燃「父親が特殊部隊員ってのは 古くから続く様式美だし」
逆境燃「ハードボイルドなお父さんが アタフタしたりすると」
逆境燃「それだけで絵的な面白さがある」
逆境燃「それにメディアミックスを意識した時に 『映える』シーンを作りやすいってのは 一つの武器になるはずだ」
逆境燃「特殊部隊員ならアクションシーンを 作りやすいし」
逆境燃「盛り上がり所さんが出来るのは 創作上都合がいい」
逆境燃「仕事でのカッコよさと 家庭でのちょっと情けない感じを描ければ」
逆境燃「キャラクターの二面性も しっかり表現できる！」
逆境燃「・・・」
逆境燃「この線で行くか！」
逆境燃「タイトルは・・・」
　　『聞くがいい！防人の〇を!!』
逆境燃「・・・」
逆境燃「『ＳＡＫＩＭＯＲＩ』だ！」
逆境燃「ジャンルはコメディ！」
逆境燃「ＯＴＯＮＡなダンディズムと」
逆境燃「コメディチックな魅力を 存分に描写してやるぜ！」

〇荒廃した街
逆境燃「とまぁ、そんな感じで俺は創作して行った訳だが」
逆境燃「ハッキリ言って俺の作った 『SAKIMORI ～family days～』は 予選落ちする可能性がかなり高い」
逆境燃「と言うのも公式の説明にある 『家族に行動線を持たせる』や」
逆境燃「『個性的で魅力あふれるキャラクターのいる家族を求めております』」
逆境燃「と言う言葉から推察するに今回のコンテストでは『魅力ある家族』を描くことが求められていたように思う」
逆境燃「一方で俺が描いたのは、どうひいき目に見ても『個性的なおっさん×２』だ」
逆境燃「そういう視点で見ると『主人公の家族』を描き切れていない俺の作品は」
逆境燃「予選を通らない可能性が高いんだな」
逆境燃「結局の所、実力が不足していたと 言わざるを得ない」
逆境燃「短い文字数で家族全体を魅力的に書ける 『筆力（ふでちから）』」
逆境燃「キャラを深掘り出来る自信」
逆境燃「自信がなかった・・・」
逆境燃「３,000字で家族全員を描く自信が・・・」
逆境燃「自分の実力不足が憎い・・・！」
逆境燃「総論としては」
逆境燃「己の無力さを痛感したコンテストだった」
逆境燃「って所だな」
逆境燃「だが!!」
逆境燃「応募した作品は自信を持って『面白い』と断言できるぜ!!」
逆境燃「例え予選で落ちてもな!!」
逆境燃「そして!!」
逆境燃「『男子、三日会わざれば刮目（かつもく）して見よ』だ!!」
逆境燃「この逆境燃!!」
逆境燃「己の無力を知り！」
逆境燃「そこでただ萎（しお）れて倒れ伏す男ではない！」
逆境燃「常に前へと進み続け！」
逆境燃「常に己を鍛え上げ！」
逆境燃「そして必ず！」
逆境燃「戦い続ける!!!!」
逆境燃「この身が灰と消えるその日まで!!!」
逆境燃「だからみんなも!!」
逆境燃「負けんなよおおおおおお!!!!」
　　終劇