現実逃避の精霊 

ぽんたろう

プロローグ『その名は現実逃避の精霊』(脚本)

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〇古いアパートの部屋
和泉蓮「来てる!来てるよ!」
和泉蓮「執筆が捗るぜ」
  彼の名前は和泉蓮
  コミュ症のため
  バイトに応募することもできず
  ひたすら部屋でラノベを書き続けている
和泉蓮「何なんだ!この創作意欲は!」
和泉蓮「この調子ならあっという間に 原稿用紙400枚はいけそうだ」
  毎日、ラノベを書いている内に
  ブラインドタッチの技量だけは
  確実に上がっていくのだった
  しかし、彼は明日試験があることに関わらず
  息抜きに執筆を始めて
  目を背け現実逃避をしていた
現実逃避の精霊「ねえ」
和泉蓮「誰だ!?」
現実逃避の精霊「あなた、現実逃避してるわね」
和泉蓮「だ、だれだよ!急に」
現実逃避の精霊「わ、わたしは!」
現実逃避の精霊「現実逃避の精霊よ!」
和泉蓮「現実逃避の精霊?」
現実逃避の精霊「そう」
現実逃避の精霊「あなたがろくにバイトもせず 親の金で一人暮らしをしている 現実から目を逸らしているから現れたの」
現実逃避の精霊「そして、明日が試験にもかかわらず 休憩とかこつけて 執筆に現実逃避しちゃってる」
和泉蓮「具体的すぎるだろ」
和泉蓮「なんで、そんなことわかるんだよ」
現実逃避の精霊「そ、そんなことはどうでもいいわ」
現実逃避の精霊「というわけで、今日からこの部屋で お世話になるから」
和泉蓮「はああ?」
現実逃避の精霊「気にしなぁい気にしなぁい」
  この日から、和泉と現実逃避の精霊との
  奇妙な生活が始まるのである

次のエピソード:第1話『うまくいかない現実逃避』

コメント

  • 誰もが体験したであろう、私自身も幾万度も繰り返した現実逃避シーン、リアリティありありですね!
    そして、現実逃避の精霊が具現化とは……w

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