むちむち

真島シマ

読切(脚本)

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〇教室
  ──小学生の頃。
  
  「ムチちゃん」と呼ばれていた
  ちょっと・・・
  ・・・ちょっと?大きい・・・女の子がいた。
  そのあだ名は彼女の本名、夢知(むち)と
  驚くほど何も知らない・・・無知(むち)からからかうようにつけられたあだ名だった。
  しかしながら、彼女には愛嬌があった。
  そのため、何も知らないが故に教えたくなっちゃう・・・らしい。
  ともかく、彼女はマスコットキャラ的な感じで皆んなから愛されていたのだった。
  ・・・まぁ、かく言う俺もその1人だったのだが。
  ・・・いや、正確に言えば俺はその様子を遠巻きに見ていただけだったが。
  もちろん他の奴と絡んでる時なんかはそれなりに、彼女の無知を補うように俺も手伝いをしていた。
  だけど、これ以外で関わりがあるかと言ったらそうでもなく。

〇黒
  ・・・
  現在、俺は大学に通っている。今年で2年目だ。
  今は夏休みに入り、大学の友人と来年は忙しいだろうからと思いっきり遊んでいたわけだ。
  だのに・・・今は──どっかの誰かさんの家にいる。
  ──いや、まぁ、話を戻して
  なんで俺が今更こんな昔話をしてるかと言うとだ。

〇風流な庭園

〇広い和室
「──失礼します」
ムチちゃん「・・・山中 夢知と申します」
ムチちゃん「──久しぶり、駿くん」
  ・・・・・・なんだって・・・
  なんだって・・・あの、ムチちゃんが・・・
  美女になってて
  ──俺のお見合い相手なんだ・・・!!!

〇黒
  って言うのがみたい。

コメント

  • 彼はきっと子供の頃からむちちゃんの事が気になっていたんでしょうね。こんなに美人に成長した彼女とお見合いする機会を恵まれたなんて幸運でしたね。

  • 浮かんだものをマイルドにして凝固剤で固めたもの=湯葉みたいな感じの話ですね!現実には、無知なふりをする女はいても本当に無知な女はいないんですよね。トホホ。

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