美しさに執着する魔女(脚本)
〇女の子の部屋(グッズ無し)
エリザ・ベトー「鏡よ鏡、鏡さん? この街で一番美しいのはだぁれ?」
鏡の精「何故、そんなことを聞くのでしょう?」
エリザ・ベトー「気になったから聞いたのよ! さあ、答えなさい!」
鏡の精「そうですね、しいて言えば」
鏡の精が変化して、街で一番美しいらしい女になった
街で一番きれいな女性「こちらの女性でしょうか」
くっ、大和撫子だわ!!
鏡の精「青い顔をして、いかがなさいましたか?」
エリザ・ベトー「ヒキ・ヨ・セール!!」
街で一番きれいな女性「え? な、なに??」
エリザ・ベトー「悪いけど魔法で呼び寄せたの。 さっそくだけどこの街から出てってくれる?」
街で一番きれいな女性「魔法? は?」
エリザ・ベトー「聞こえなかったの? 街から出てって」
街で一番きれいな女性「何なんですかいきなり? 私は地元から離れるつもりはありません」
エリザ・ベトー「ヒッコシ・タク・ナール!!」
街で一番きれいな女性「あ、あれ? なんだか急に引っ越しがしたくなってきました~!」
街で一番きれいな女性「荷造りしなくちゃ!」
ガチャ!
バタン!!
女は部屋から出て行った
エリザ・ベトー「ふぅ、いっちょあがりね」
鏡の精「・・・・・・」
エリザ・ベトー「さて、改めて。 鏡よ鏡? 鏡さん? この街で一番美しいのはだぁれ?」
鏡の精「黙秘します」
エリザ・ベトー「は? なんで?? あんた割るわよ?」
鏡の精「ご主人様、あなたは十分美しいではありませんか? 何故美しさにこだわるのです」
エリザ・ベトー「私は永遠の美しさを手に入れるために魔女になったのよ? 一番がいいに決まってるじゃない!」
鏡の精「それならば「世界で一番美しいのは誰か」と、何故私に訊かないのですか?」
エリザ・ベトー「いや、それはほら、世界には私の他にも魔女がいる訳だし? まずは足元を固めてからというか・・・」
鏡の精「・・・ビビっているのですね?」
エリザ・ベトー「は? び、ビビッてないし! さっさとこの街で一番美しいのは誰か教えなさい!」
鏡の精「・・・・・・検索中検索中」
エリザ・ベトー「ま、今度こそ私でしょうけど?」
鏡の精「見つけました。 この街で一番美しいのは──」
エリザ・ベトー「私ね!!」
???「こちらのお方です」
エリザ・ベトー「だ、誰よこの女!!」
???「こちらの方はこの街を守る女神さまですが?」
エリザ・ベトー「女神に美しさで勝てるわけないでしょ! 神様は選考対象外よ!!」
鏡の精「承知しました」
エリザ・ベトー「で、一番のやつが引っ越すんだから――繰り上げて私がこの街で一番美しい女よね?」
鏡の精「・・・え?」
エリザ・ベトー「ん?」
鏡の精「・・・私はあなたがこの街で2番目に美しいとは言っていませんが?」
彼女は本当は多分自信が無いんだろうなあと思いました!
本当に自信があったら他と比べるようなことはしないと思うので😌
自信が無いところや美しくなりたいと常に思っている気持ち、わかる気がします☺️
18番目くらいの微妙な順位だったんでしょうね。マチデ・イチバン・キレイニ・ナールの魔法を自分にかければいいんじゃないかな〜。それか、鏡の精にクウキヲ・ヨンデ・コタエールの魔法をかけるとか。