〇学校の廊下
しょう「やっぱさ、「おもしれぇ女」って男の夢じゃね？」
たける「どうしたんだよ、いきなり」
しょう「「おもしれぇ女」ってセリフは、男のロマンなんだよ!!」
しょう「俺も言ってみたい!!!!」
たける「だからなんなんだよ、いきなり!!」
たける「そういうのはな、少女漫画とかアニメの世界でしかありえねぇんだよ!!」
しょう「やっぱそうだよなぁー・・・わかってはいるけどさ、夢なんだよなぁ・・・」
たける「そんなこといっても・・・どうしようも・・・」
女「そんなところで話されてたら邪魔なんだけど」
女「どいてもらえる？」
しょう「あぁ、すみませ・・・」
たける「おい、しょう・・・！」
しょう「な、なんだよ・・・」
たける「なにやってんだよ・・・」
たける「今が絶好の「おもしれぇ女」チャンスじゃねぇか・・・」
しょう「はっ・・・！確かに・・・!!今か・・・！」
女「なにコソコソ話してんのよ。早くどいてくんない？」
しょう「俺に偉そうな口聞くなんて、おもしれぇ女・・・」
たける（決まったぁー！夢の「おもしれぇ女」!!）
たける（この後どうなるかわかったもんじゃねぇけど、いいシュートだったぜ・・・!!）
女「お、おもしれぇ・・・女・・・？」
たける（あ、やば、相手困っちゃった・・・）
たける（デビュー戦最悪だな・・・）
しょう「うん、おもしれぇ女・・・」
たける（なんで畳み掛けられるんだよ。 メンタル、鋼か？）
女「え・・・えっと・・・」
女「チャンチャカパラパラチャーハンピャー!!」
たける（え・・・？）
しょう「えー！おもしれぇ女ー！」
たける「いや、おもしれぇってそういうことじゃねぇよ!!」
たける「んで、このギャグに関しては確実に「おもしれぇ女」ではない!!」
しょう「「めちゃこえぇ女」ってこと？」
たける「韻踏む余裕見せんな」
たける「確かに、めちゃ怖い女だけど、どう見ても」
女「あ、ねぇねぇ知ってる？」
しょう「ん？何？」
女「爪楊枝の上の方にある溝って、」
女「製造工程で出来る黒くなる部分を隠すために出来た、単なる飾りなんだって」
しょう「へぇー！おもしれぇ女ー！」
たける「いや、面白いって、「興味深いですね」の方じゃない」
しょう「えー、でもおもしれぇじゃん！この女！」
たける「お前、「おもしれぇ女」連発すんな？」
たける「本来、決められた場面で１回のみ許されるはずのものだから。そのセリフ」
しょう「まぁ、１回言っちゃえば一緒っしょ!!」
たける「かっるぅ、お前」
女「私ね・・・ずっと・・・黙ってたことがあるの・・・」
しょう「えっ・・・何、急に・・・」
「私実は・・・」
女「猫だったんだ・・・」
しょう「えぇー!?」
たける「いや、ここにきて「尾も白ぇ女」いらん！」
たける「もうええわ!!」