え、そっち?END(脚本)
〇島国の部屋
これはある一人のめちゃくちゃ愛されたい男が愛を見つける物語ーーー。。。
人差し指でスイスイと操ると目当てのものが目に留まる。
40歳のおじさん「んー、ちょっと高いか? だがこれも寂しい俺を慰めるため...」
少し迷うが購入ボタンを押す。
40歳のおじさん「はぁ、こんなもの買うよりゲイバーとか行った方がいいんだろうが、、ゲイバレが怖いんだよな・・・」
40歳のおじさん「・・・・・・でもやっぱ死ぬまでに1度はめちゃくちゃ愛されたいめちゃくちゃ抱かれたい」
40歳のおじさん(・・・って、ひとりで何言ってんだろ(笑))
ピンポーン♪♪
40歳のおじさん「宅配か?・・・なんか頼んだっけ? (さすがにさっき頼んだのが届くわけないし...)」
・・・
〇玄関内
40歳のおじさん「はいはーい」
少しワクワクしながら扉に手をかける
ガチャ
カイト「宅配でーす!」
40歳のおじさん「ああ、ありがとう」
40歳のおじさん(いつものイケメンだ)
青年から荷物を受け取りサインを書く
カイト「ありがとうございましたー 失礼しまーす!」
40歳のおじさん(こういう若い青年にめちゃくちゃ抱かれるのもいいよな・・・)
40歳のおじさん(誘ったら抱いてくれるだろうか・・・)
一か八かだと決心し帰ろうとする青年に声を掛ける
40歳のおじさん「君!」
カイト「はい!なんですか?」
40歳のおじさん「君若いね、いくつだい?」
カイト「えっと、、21歳です、」
40歳のおじさん「ああ、いいね 毎日楽しいでしょ? もっと楽しいことしない?」
カイト「へっ?」
カイト「えっ、、それって、」
カイト「え!マジですか?」
カイト「・・・僕のこと、好きってことで合ってますか?」
40歳のおじさん(え?『僕のこと、好きってことで合ってますか?』って言った?ん?これは両想い?)
40歳のおじさん「そうだ」
カイト「や、、やった!僕前からあなたのこと狙ってたんです!」
40歳のおじさん「そう、だったんだな」
40歳のおじさん「仕事が終わるのはいつだ? その、、家に招待したい、」
カイト「えっ、それって、、抱いてくれるんですか?」
40歳のおじさん「ん?いや、君に抱いてもらいたい」
カイト「・・・?」
40歳のおじさん「・・・」
カイト「えっと、もう1回言ってもらっていいですか?」
40歳のおじさん「?ああ?俺を抱いてもらいたい」
カイト「え?そっち?」
カイト「えっ、ネコだったんですか? 俺ネコなんでタチじゃないんで無理です」
40歳のおじさん「・・・・・・え?」
カイト「え?てか、そんな見た目でネコなんすか? 絶対タチだと思うじゃん、、」
カイト「うわー、騙された・・・ あー、さっきのナシで」
カイト「そんじゃさいならー」
バタン
40歳のおじさん「どうゆうことだ?」
〇島国の部屋
・・・
40歳のおじさん「なお、聞いてくれ」
なお「( ˙꒳˙ )ナニー!!こんな時間に♡」
40歳のおじさん「お前に聞かせるような話じゃないかもしれないが、、お前しか話せる相手がいない 鬱陶しかったら見なくていいから送らせてくれ」
なお「鬱陶しいなんて思ったことないから! ...なんか悩みでもあんの? なんでも聞くよ!!!」
40歳のおじさん「おれ、この歳になっても恋人が出来たことなくてそんで焦っていいなと思ったやつに告白したんだ、、そしたら振られた・・・」
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運送業者のお兄さんとの会話、展開がとてもおもしろくて、でも主人公のおじさんを想うとなんだか切なさも感じました。同性愛はやはり、役割という点でマッチングが難しいということがあるんですね。
そちらの世界の方たちにもいろんな事情があるんだな。好みが合えば即OKじゃなくて役割分担がちゃんとあるんだ。それにしてもおじさん、なおがいるのに何やってんの?という読者の総ツッコミ待ちだったのか。灯台下暗しの展開は少女漫画と一緒ですね。