エピソード19(脚本)
〇大企業のオフィスビル
〇応接スペース
円城寺敏郎「え! こんなに?」
円城寺敏郎「俺、後ろ歩くだけっすよね?」
北村和弘「いいのいいの。 円城寺君、フリーになったばかりだよね?」
円城寺敏郎「フリーって言うよりも、フリーターの方が近いですけど」
北村和弘「お金、大変でしょ? だから、これは独立祝いだと思ってさ」
円城寺敏郎「ありがたい話ではありますが。 でも、俺なんかでいいんですか?」
北村和弘「君がいいんだよ。 宮本監督も、何とか埋め合わせしたいって。2話があんなことになっちゃったからさ」
円城寺敏郎「本当ですか?」
北村和弘「本当だよ! でさ、その代わりとは言ってはなんだけど、1つお願いがあって・・・」
円城寺敏郎「はあ」
北村和弘「その、円城寺君のチェキスタでシェアして欲しいなって」
円城寺敏郎「シェアですか?」
北村和弘「そうそう。 この番組に出るっていう情報をね。 1回だけでいいから」
円城寺敏郎「そんなの、お安い御用ですけど」
〇原宿の通り
人通りのない通り。
宮本や北村を含む撮影スタッフが準備している。
そのそばで大勢のエキストラが待機しており、円城寺もその中にいる。
北村和弘「円城寺君!」
円城寺敏郎「あ、北村さん。おはようございます」
北村和弘「今日は好きに演技しちゃっていいからね。 どんどん振りむいちゃって」
円城寺敏郎「え? でも」
北村和弘「監督にもOKもらってるから」
円城寺敏郎「まじっすか」
北村和弘「それよりも、例の件よろしくね」
円城寺敏郎「?」
北村和弘「シェアの件だよ」
円城寺敏郎「あ、はい。もちろんです」
〇原宿の通り
カメラが回っている。
円城寺、後ろを自然に歩く。
宮本吾郎「カーット!」
〇原宿の通り
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