エピソード20(脚本)
〇古いアパート
〇CDの散乱した部屋
コメンテーターが「私も観ましたよ。この作品は、チェキスタでもけっこう話題になってましてね」と話す。
円城寺敏郎「へー」
スマホが鳴る。
〇実家の居間
円城寺君子「あなた、今の敏ちゃんよ」
円城寺敏夫「ああ」
〇たこ焼き屋
〇店の事務室
1畳ほどの狭い部屋で、若いバイトとテレビを観る中杉。
中杉銀太「おおお! 観たか? 今の敏郎っつってな。 お前の前に働いてたんだぞ」
中杉銀太「俺が、お前の居場所はここじゃねえって追い出してやったんだ」
〇綺麗な一人部屋
テレビを観る美紀。
安田美紀「また円城寺君出てる。メールしよっと」
〇商業ビル
4年後
〇オフィスのフロア
30名ほどの人が忙しそうに働いている。
その中に電話をしているスーツ姿の円城寺。
円城寺敏郎「あ、はい。その件は——」
別の電話が鳴る。
円城寺敏郎「誰かー。こっち出れませんか?」
丸山祐子「はい。円城寺エキストラ事務所の丸山です」
円城寺、ありがとう、と手を合わせる。
丸山祐子「・・・え!」
丸山祐子「あの、それは、アゴ、アシ、マクラ付きでしょうか?」
丸山祐子「・・・本当ですか!?」
丸山祐子「では、すぐに円城寺に確認しますのでしばしお待ちください」
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まさかの丸マネまで吸われたか。ま、社長が社長だったから当然か。