読切(脚本)
〇電車の中
前の日からソワソワしていた僕は、ライブ会場に向かっていた。
電車の中で1人の少女と目が合った。
目を逸らし考え込んでいると目的地の駅に着いていた。
アナウンス「次はアリーナ前」
目的地で降りると彼女も着いてくるように降りた。
〇駅のホーム
後ろから肩を叩かれこう言われた。
清坂あかり「君さぁ、何処から来たの?」
振り返ると聞き覚えのある声でサングラスを掛けた少女がいた。
少女は、サングラスを外し
清坂あかり「明日のライブは、ここでやるのか〜」
どうやら同じ趣味を持った仲間の様だ!
同じ仲間と言うことで仲良くなろうと思い声を発した
ソウマ「僕は、名古屋から来ました。 良かったら、明日のライブの話をお酒を飲みながらでもしませんか?」
と言うと、以外そうな顔で見つめてきた。
距離の積め方を間違えてしまったんだろうかと思っていると
清坂あかり「いいよ。但し私の弟にならない?」
とトンチンカンな事を言い出した。
言葉を飲み込んでスルーする事にした。
すると彼女は、ムスッとした顔でこっちを見ていた。
なんやかんやで歩いていると目的の居酒屋に着いた。
〇居酒屋の座敷席
彼女が2人でと言うとだだっ広い部屋の個室に通された。
ソウマ「個室で食べるのってなんか有名人みたいですね」
と言うと彼女はお茶を啜って本題を切り出した。
清坂あかり「貴方は、清坂あかりのどんな所が好きなの?」
ソウマ「それは可愛くて、歌も上手くて頑張り屋でそんな所に僕は救われました」
清坂あかり「そんな〜照れるな」
ソウマ「え、何でそこで貴方が照れるんですか?」
清坂あかり「いや、続けて」
と言う件を何回か続けて行く内に眠くなってしまった。
清坂あかり「まさか、自分が好きな声優アイドルが目の前にいるとは思ってないんだろうな〜」
清坂あかり「お会計をお願いします」
清坂あかり「おんぶして帰るか」
〇渋谷のスクランブル交差点
清坂あかり「やっぱり可愛いな〜」
清坂あかり「もし、撮られたとしても明日から私の義理の弟だしあんまり騒ぎにはならないよね?」
清坂あかり「せっかく、義理の弟の為に神社に向けて飛行機でチケットをばら撒いた訳だし、明日のパフォーマンスは、気合いを入れないとな〜」
〇おしゃれなリビングダイニング
気づいたら自分のベットに眠っていた。
どうやって帰ったっけ?と思っていると
ソウマ「おはよう」
清坂あかり「これから宜しくね。 お寝坊君?」
ソウマ「!?」
一つ気になったんだけど、弟ではなくて、何で義理の弟なんだろう?
それと、弟の為にチケットをばら撒くってヤバいな。
某アイドルオタクの私にとっては、設定が素晴らしすぎます😍!
目の前に推しがいて、推しと個室でご飯食べてるのに、気付けない、寝てしまうなんて、後々知ったら勿体なさすぎてとてつもない後悔に苛まれそうです😂
でもこんな素敵な夢のあるお話、妄想して幸せになれました🥰
ありがとうございます💙
憧れの人と知り合いになって気づいたら同じ家の中にいたなんて、なんだか夢のようなお話だなあ〜と思ったら本当に作者さんの見た夢だったんですね。「彼氏」ではなく「義理の弟」という設定が控えめでかわいらしいです。