勝手な女

ペインズィー

本編(脚本)

勝手な女

ペインズィー

今すぐ読む

勝手な女
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇学校の屋上
約束 むすび「ごめん。 やっぱパスするわ」
「・・・・・・・・・・・・またかよ!」
  約束破り。
  この女の常套句だった。
約束 むすび「実家に予定入っちゃってさー、いつも通りに。 文化祭、そっちにお任せされてもらえない?」
「珍しくやる気になってたと思ったら・・・・・・ もういいわお前」
「大学、来なくて良いわ」
  その女がそんな顔を見せるのは、これが初めてだった。
約束 むすび「・・・・・・そーね。 どうせそうなるもんねっ!!」
  それ以来、女は大学から、
  姿を消した
  あの女の友達や彼氏に聞いてみたら、殴られるか蹴られるかした。
  何故なら、あの女の身体は、病魔に蝕まれていたというのだ。
  講義やゼミをいつも早退してた理由も、全て腑に落ちてしまった。
  勝手な女と思ったら・・・
  あの女が一番、自分の身勝手に振り回されていたのだ。
  今度頭を下げようと思って、住所に足を運んだら、
  約束むすびは、もうこの世にはいなかった・・・・・・

ページTOPへ