魔王?俺達なら余裕っしょ!

フィア🍀🐬

洞窟~冒険出発まで(脚本)

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〇洞窟の深部
はる「あの、こんな奥に来ていいんですか?」
なおと「ん、奥に行かないとブルークォーツ無いから、仕方ないよ だよな、ゆい?」
ゆい「そ、そうだけど・・・ モンスターとか出ないよね?」
しゅん「そん時はそん時よ まぁ俺達は強いんだからそれくらい気にしなくてよくね?」
なおと「そうそう! 洞窟のモンスターになんてやられないって笑」
ゆい(はぁ・・・この先が不安になる・・・)
「!?」
ケーキント「あれあれ~? ボクの匂いにつられて来たのかな~?」
なおと「はっ!? ケーキのモンスター!?」
ケーキント「そうだよ~? ボクは~、洞窟に来る人間達にイタ~イお仕置きするために生まれたんだよ~?」
はる「あ、あの、ブルークォーツって知ってます?」
なおと「は、はる!?」
ケーキント「へ~、そういう事か~ ブルークォーツのために洞窟の深部に来るとか、バカだね~?」
しゅん「おい、どういう意味だ?」
ケーキント「え~? だって~、ブルークォーツって~、ここまで来なくても手に入るんだよ~?」
「え!?」
ケーキント「ホントに知らないんだね~ 洞窟の入口にあった植物って覚えてる~?」
ゆい「も、もしかして、青っぽい苔?」
ケーキント「そうだよ~ それがブルークォーツの苗なんだ~ それを~、地面に撒くと~ブルークォーツの木が出来るよ~」
しゅん「おい、俺達を騙すための嘘じゃねぇよな?」
ケーキント「ボクは嘘つかないよ~? ホントの事言ってるから~、信じて~?」
しゅん「ホントか?」
ケーキント「ホントだって~! 信じてよ~!」
ゆい「なら、ここに来る人間達に怪我をさせないって誓うなら、信じてあげる」
ケーキント「え、いいの~?」
ゆい「今言った事を誓うなら」
ケーキント「わ、わかった~ だ、だけど、ダスト様に命令されたら無理だからね~?」
ゆい「ねぇ、ダスト様って?」
ケーキント「最近現れた、最強の魔王様の事だよ~ ただ、モンスター使いが荒くてみんな大変なんだ~」
しゅん「でも、そのダストって奴がお前を生んだんだろ?」
ケーキント「違うよ~ 僕はダスト様から生まれてないよ~ そもそも、モンスター達はこの世界が出来た時から居るんだよ~?」
ゆい「ねぇ、貴方達モンスターは魔王であるダストとどんな関係なの?」
ケーキント「うーん、ほとんどのモンスターはダスト様の信者って感じで、何でも言う事に従ってるかな~」
ケーキント「中には、ダスト様の信者に見せかけて、裏で毒殺しようとしてるモンスターも居るみたいだけどね~」
ケーキント「僕は信者ではあるけど、ダスト様が元に戻る事を願いたいんだよね~」
なおと「それはどういう事だ?」
ケーキント「あっ、しまった・・・ ダスト様の真実を知りたいなら、実際に会いに行ってみて」
ゆい(まさか、お兄ちゃんが? いやいや、そんな事なんて絶対無い! お兄ちゃんは魔王に捕まった、そう、だよね?)
なおと「ゆい?」
ゆい「あ、ごめんね! 私は大丈夫だよ ちょっと考えてただけだから」
なおと「それならいいんだけど・・・ 何かあったら、すぐに言えよ?」
ゆい「うん」
ケーキント「そうだ! 僕のお宝、君達にあげるよ~! 僕じゃ、使えないし、君達なら使いこなせるはずだから!」
ゆい「え、これって!?」
ケーキント「そう、「ピュアホワイトペンダント」だよ~」
ゆい「このペンダントって、伝説って言われてなかった!?」
ケーキント「そうだね~ 昔から、僕のご先祖様達が代々受け継いでいたペンダントなんだけど、君達にあげるよ~ あ、そうだ、これもあげる!」
はる「そ、それって通信機ですよね? それも特別なやつ」
ケーキント「そうだよ~ これはマジックトランシーバーっていって、話してる相手の姿が見れるんだ~」
ケーキント「ただ、マジックトランシーバーの魔法石に魔力を溜めないと使えないんだよね~」
はる「まぁ、魔道具はデメリットもあったりしますから でも、いつかは魔力を使わない魔道具も出るといいのですが・・・」
ケーキント「さて、と ブルークォーツはこの奥にあるよ~ たくさん取ってていいよ~」
ゆい「え!?」
ケーキント「実は、ブルークォーツはこの奥にあるんだよね~ 君達が安全な人間か、見てたんだ・・・ ごめんね~?」
ゆい「ううん、大丈夫だよ! そのおかげで知れた事もあるからね」
ケーキント「君達はホント凄いよ 僕が出会った人間の誰よりも勇敢で、優しい人間 君達ならきっと・・・」
ケーキント「おっと、これ以上は言えないや さっ、お目当てのブルークォーツまであと少しだよ! それじゃ、またいつか会おうね~!」
しゅん「ほら行くぞ」
ゆい「あっ、待って~!」
  それからゆい達は洞窟の奥深くへと進んでいきました
ゆい「あれ、ブルークォーツじゃない?」
なおと「だな! やっと見つけたぜ!」
しゅん「さて、掘るとするか!」
ゆい「慎重に掘ってよ?」
しゅん「もちろん 俺に任せろよ あっ、なおとは下がってろよ?」
なおと「あぁ、わかってる しゅん、頼んだぜ!」
しゅん「おう!」
なおと「なぁ、ゆい?」
ゆい「どうしたの、なおと?」
なおと「あのモンスターが言ってた事、思い当たるんじゃないのか?」
ゆい「や、やっぱり気づくよね・・・」
なおと「言いたくないならいいんだけど・・・」
ゆい「・・・・・・」
ゆい「もしかしたら、お兄ちゃんが魔王に捕まったんじゃないかって・・・」
なおと「そう、か・・・」
はる「ゆい・・・」
ゆい「万が一そうだったとしたら、私はお兄ちゃんを助けたい! そして、魔王を元に戻して、平和な世界を取り戻したい」
ゆい「それが今の私の想い」
なおと「そうか 俺はゆいのしたいようにするから まぁ、討伐したいのが本音だけどな!」
ゆい「まぁでも、本当に悪い人なら討伐するのはありだと思うよ ただ、何か理由があってしているのなら、正しい方向に導きたい」
はる「僕もそう思います 無理に倒したくないですから」
なおと「だな」
しゅん「終わったぞ」
ゆい「OK、ありがと! それじゃ、戻ろうか」

〇鍛冶屋
武器鍛冶の店主「なかなか帰って来ないが、大丈夫だろうか? 何も無いといいが・・・」
ゆい「すみません、今戻りました!」
武器鍛冶の店主「おっ、君達か、おかえり! 大丈夫だったか?」
ゆい「はい、大丈夫です! 途中モンスターに会ったんですけど、仲間というか、色んな事教えてくれたんです」
武器鍛冶の店主「なっ、そんな事がありえるのか!?」
しゅん「あぁ、その証拠に通信機とかあるけど?」
武器鍛冶の店主「そ、それは!?」
武器鍛冶の店主「もしかしたら君達、魔王でさえも正しい方向へと導けるのかもしれないな」
しゅん「あ、これ、言ってたブルークォーツ」
武器鍛冶の店主「お~、ありがとな! これで君達の武器や防具を作れるよ ちょっと時間掛かるし、また明日取りに来てくれ」
ゆい「はい、ありがとうございます!」
武器鍛冶の店主「そうそう、君達 みらい女王に魔王討伐に行く事、伝えたのか?」
ゆい「伝えてないですが?」
武器鍛冶の店主「なら、この後伝えておきなさい 報酬もだが、万が一何かあった時のための救済についても、聞けるはずだからな」
ゆい「はい、わかりました ありがとうございます!」
武器鍛冶の店主「それじゃ、また明日」
ゆい「さて、私達もお城に行こ!」
しゅん「おう!」

〇謁見の間
住人「みらい女王、私達は本当に安全なのですか?」
みらい「絶対に安全、とまでは言えないけど、基本的には安全よ」
住人「そう、ですか・・・」
みらい「私も民のために絶対に安全だって言いたいけど、今回の件はそうはいかなくてね ごめんなさい・・・」
住人「いえ、みらい女王が気を負わないでください! 貴方に罪はないのですから」
みらい「ありがとう」
かこ「すみません、みらい様に用のある方がいらっしゃったそうです」
みらい「わかったわ また何か相談したい事があったら、いつでも来てね」
住人「はい、ありがとうございます では失礼します」
みらい「かこ、連れてきていいわよ」
かこ「はい、かしこまりました」
みらい(民からの相談が多いわね・・・ ダストは何が狙いなのかしら・・・)
みらい「き、君達は・・・」
ゆい「みらい女王、この度私達は魔王討伐に向かいたいと思います」
みらい「!!」
みらい「それは本気かしら?」
なおと「もちろん本気です」
みらい「魔王討伐は死ぬかもしれないのよ? それでも行くの?」
「はい!」
みらい「わかったわ それなら、かこ」
かこ「はい、みらい様」
みらい「彼女達にあれを」
かこ「はい、かしこまりました すぐに用意いたします」
みらい「さて、貴方達は武器と防具は揃ってるの?」
はる「今日作っていただき、明日完成する予定です」
みらい「そう 通信機は?」
ゆい「こちらにあります」
みらい「そ、それはあの子に渡した通信機じゃない!?」
ゆい「ケーキントがくれたんです それにこれも」
みらい「!?」
みらい「え、それって、伝説と言われる、ピュアホワイトペンダント!? な、なぜそれまで?」
ゆい「どうやら、ケーキントのご先祖さま達から受け継がれてたみたいです」
みらい「あの子、会った時から気になっていたけれど、そうだったのね・・・」
かこ「みらい様、お待たせしました あちらのご用意が出来ました」
みらい「ありがとう、かこ」
みらい「きっと貴方達なら、託せそうね」
ゆい「みらい女王?」
みらい「かこ」
かこ「はい、こちらになります」
みらい「これはこの国に伝わる、特別な魔導書 特別なペンダントにだけ反応するみたいなのよね・・・」
かこ「みらい様、魔導書とペンダントが!」

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コメント

  • ケーキントが素直で可愛いですね😆
    平和的な一面も見れてほっこり🌟
    続きを楽しみにしております🙌

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