第6話「口裂け女」(脚本)
〇通学路
クラスメイト「すっかり遅くなっちゃったね〜」
クラスメイト「だねぇ・・・」
クラスメイト「・・・ん?」
クラスメイト「どうしたの?」
クラスメイト「いや、あそこに女の人がいない?」
???「・・・」
クラスメイト「ホントだ・・・」
彼女たちが不思議に思ったのは女の人が居ることではない
なぜ、こんな夏の日に赤いコートを着ているのか、だ。
クラスメイト「とりあえず無視して行こうよ・・・」
クラスメイト「そうだね、なんか怖いし」
彼女たちがその場から離れようとした時だ
???「ねぇ・・・ワタシ、綺麗?」
クラスメイト「え・・・?」
???「ワタシ、綺麗?」
クラスメイト「き、綺麗だと・・・思います」
クラスメイト「わ、私も・・・」
???「そう・・・じゃあ・・・」
???「これでもかぁぁ!?」
「キャーッ!!」
クラスメイト「い、いや・・・」
クラスメイト「こ、怖いっ・・・」
???「···殺してやる!」
クラスメイト「いやーっ!!」
クラスメイト「に、逃げるよ!!」
クラスメイト「う、うん!!」
???「待てぇ!!」
〇警察署のロビー
クラスメイト「はぁ・・・はぁっ・・・」
警察官「うん?どうしたんだい?」
クラスメイト「た、助けて下さい!私たち、赤いコートを着てた、口が耳の所まで裂けている女の人に襲われたんです!!」
警察官「どうゆうことだい?詳しく話してくれるかな」
クラスメイト「わ、分かりました」
警察官「こっちに来て下さい」
〇取調室
警察官「まず、その時の状況を話して下さい」
クラスメイト「はい。襲われる少し前、私たちは話しながら帰っている途中だったんです」
クラスメイト「そしたら、さっき話した女の人がいて・・・」
クラスメイト「その人の横を通り過ぎようと思ったら、いきなり、”ねぇ・・・ワタシ、綺麗?”って、聞いて来たんです」
クラスメイト「その時はマスクをしていて、綺麗だな、とは思ったんです」
クラスメイト「そしたら、”これでもかぁぁ!?”って、言って・・・私が、『や、やだ・・・』って言って、」
クラスメイト「私が『こ、怖い・・・』って言ったら」
クラスメイト「”殺してやる”って言って、包丁を隠し持っていたんです」
クラスメイト「一目散に逃げて、ここまで来たんです」
警察官「なるほど・・・」
警察官「とりあえず、君たちは僕が送るよ」
「ありがとうございます」
〇明るいリビング
次の日
春風 春奈「おはよーっ!」
春風 桜「あ、お姉ちゃん・・・これ、見て・・・」
春風 春奈「ん、なんぞなんぞ?」
〇テレビスタジオ
ニュースキャスター「続いてのニュースです」
ニュースキャスター「A県N市で昨日、一人の女性が二人の女子高生を襲ったようです」
ニュースキャスター「また、その女性の格好は赤いコートにマスクを身に着けており、出会った際、”ワタシ、綺麗?”と訪ねてくるようです」
ニュースキャスター「A県N市にお住まいの方々は十分にお気をつけください」
〇明るいリビング
春風 春奈「えっ!?A県N市ってここじゃん!!」
春風 桜「そうなんだよ・・・」
春風 桜「だから、この辺の学校、八倉学園も休校するみたい」
春風 春奈「えええ・・・またかよぉぉ」
春風 春奈「はぁ・・・また妖怪だろうし・・・私の部屋で調べてくる」
春風 桜「へっ!?どうやって!?」
春風 春奈「私の部屋にある 妖怪辞典とか・・・怖い本とかで調べるわ」
春風 桜「いやなんであんの!?!?」
春風 春奈「趣味」
春風 桜「趣味っ!?!?!?!?!?」
〇女の子の部屋
春風 春奈「えーと・・・どこだ・・・」
春風 春奈「あ、あったあった」
春風 春奈「えーと・・・」
春風 春奈「んー・・・なんか知ってるんだけどな」
春風 春奈「まぁとりあえず色々調べるかぁ」
春風 春奈「・・・ん?」
春風 春奈「あっ!!」
春風 春奈「多分これだ・・・!」
そのページには、ニュースであった特徴と名前が書いてあった
春風 春奈「口裂け女・・・か。一回調べたことあったような・・・」
春風 春奈「対処法とかは無かったかなぁ」
春風 春奈「あ、これかな」
春風 春奈「けっこうあるけど・・・」
春風 春奈「まずは”ポマード”方法。 これは6回言えば怯んで、その隙に逃げれる」
春風 春奈「べっこう飴を投げる方法もあるのね・・・」
春風 春奈「とりあえず、闇華達に聞かなきゃ」
おーい?口裂け女の気配を感知してほしいんだけど〜(春奈)
はいはい・・・(闇華)
〇住宅街
〇街中の道路
〇学校の校舎
〇大学病院
〇通学路
〇女の子の部屋
・・・!いた!(闇華)
どこ?(春奈)
いつもの通学路にいるぞ(闇華)
ありがと!
春風 春奈「さてと・・・桜に出かけるって言ってこよ」
〇明るいリビング
春風 春奈「桜〜」
春風 桜「ん、なに?」
春風 春奈「ちょいと出かけてくるのだ」
春風 桜「ん、いいけど・・・どこに? 今危ないんだよ?」
春風 春奈「あー・・・さ、散歩だよ散歩!」
春風 桜「散歩・・・?・・・いいけど・・・危なかったらすぐに帰ってきてよ?」
春風 春奈「う、うん」
春風 桜「・・・まぁ、気をつけて。いってらっしゃい」
〇通学路
口裂け女「・・・」
春風 春奈「よしいたいた・・・」
春風 春奈「にしてもさっき、危なかったなぁ・・・」
春風 春奈「あれは恥ずかしいからこれにしたけどね・・・」
春風 春奈「これなら恥ずかしくない・・・かな・・・??」
春風 春奈「まぁいいや・・・路地裏にでも連れてこう」
口裂け女「・・・!?」
春風 春奈「鬼さんこちら!」
口裂け女「・・・っち・・・殺してやる!!」
春風 春奈(よし、このまま路地裏に・・・!)
口裂け女「待てぇ!!」
〇ビルの裏
口裂け女「殺す、殺す、殺す!!!」
春風 春奈「・・・随分お怒りだなぁ、怒りを鎮めるには・・・これかな?」
口裂け女「・・・!」
春風 春奈「よしっ!」
春風 春奈「じゃ、これでも喰らえっ!」
ベシッ
札が口裂け女にくっついた
口裂け女「ぐ・・・ぐがぁぁ・・・!!」
春風 春奈「よしよし!今回は簡単(?)に出来たぞ!」
春風 春奈「”この地に居座る者よ!今、闇に還れ!”」
春風 春奈「はっぁぁ・・・」
春風 春奈「つ・・・かれた・・・」
あれ・・・めまいがする・・・?
春風 春奈「う・・・ぐ・・・」
A県N市…… ウチの近所かな!?🤣🤣🤣
口裂け女は懐かしいです。今はみんなマスクをしてるので、出会ってもわかりませんね。笑
「これなら恥ずかしくないかな」と言って着てる服が巫女服とたいして変わらない感じだったのが面白かったです😂
怪異が次から次に出てきてA県N市は大変ですね!
何か怪異が呼び寄せられる理由があるのかな?