〇結婚式場のテラス
「また破けましたわァッ──!!」
ペイン「ね、信じてもらえまして!?」
サミィ「高すぎるのよ」
ペイン「?」
サミィ「ケツ圧が・・・ね」
ペイン「だがらっで！」
ペイン「椅子に座っだだげでッ！」
ペイン「バンヅっ」
サミィ「私、パンツ破けたことないから」
ペイン「嘘おっしゃい！」
ペイン「女の子なら」
ペイン「日常動作でパンツ破れますわ！」
サミィ「・・・・・・」
サミィ「ふっ」
ペイン「!?」
サミィ「あぁ、ごめんあそばせ」
サミィ「ついね。こぼれちゃったの」
サミィ「笑いが」
ペイン「・・・」
ペイン「ふぐっっ」
ペイン「ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛──!!」
サミィ「うるっっせぇ！」
ペイン「日本製なら大丈夫と思ってたのに」
ペイン「祖国に・・・裏切られましたわッ！」
サミィ「まあ、日本人はお尻小さいから」
ペイン「わたくしは・・・」
ペイン「日本人ですら・・・ない・・・？」
サミィ「ケツに関してはな」
ペイン「なんて？」
サミィ「そうだっ」
サミィ「いつ破れてもいいように〜」
サミィ「予備パンツ持ち歩けばいいのよ」
ペイン「そんなことしたら・・・」
ペイン「パンツだけでバッグがパンパン」
ペイン「溢れて・・・しまいますわ」
サミィ「どんだけ破くんだよ・・・」
サミィ「じゃあ、もういっそ」
サミィ「立ってれば？（永遠に）」
サミィ「そうすればケツ圧もかからないしー」
ペイン「パンパンになりますわよ！」
ペイン「脚パンパンになりますわよッ！」
サミィ「バッグパンパンか脚パンパンか」
ペイン「二択ですの？」
ペイン「パンパンの二択ですのッ!?」
サミィ「ノーパンというのも・・・」
ペイン「わたくしは本気でッ──」
サミィ「あっ」
ペイン「・・・」
ペイン「ぅぅ」
ペイン「また破けたッ！」
ペイン「立ち上がったらビリって！」
サミィ「パンツ穿かない方がいいって」
サミィ「秘密にしとくから」
サミィ「ノーパン族におなりっ」
ペイン「いやだぁ・・・」
ペイン「パンツ穿きたいぃ・・・」
ペイン「穿きたくて、穿きたくて・・・」
ペイン「とてもやりきれないぃぃ・・・」
サミィ「どっかで聞いたリズムね」
ペイン「よこせよ・・・」
ペイン「破れないパンツよこせよッ！」
サミィ「ちょっとぉ」
サミィ「お嬢様が野郎言葉使って〜」
サミィ「ん!?」
サミィ「お嬢様が・・・野郎・・・？」
ペイン「よこせよ・・・よこせよ・・・」
サミィ「女が・・・男の・・・」
サミィ「穿けるパンツあるかもよ？」
ペイン「まっ!?」
サミィ「それはね・・・」
サミィ「殿方の・・・パンツよ！」
ペイン「さっそく、『狩って』きますわッ！」
　　男性の過酷な下着環境に耐えうるべく設計された、殿方（メンズ）のパンツは──
　　美少女の深刻すぎる悩みを見事解消した
　　めでたし、めでたし