男に負けたい女

もぐらたたき

アンチスターズ「男に負けたい女」(脚本)

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〇体育館の舞台
「はいどうもー!!」
リン「アンチスターズでーす!」
カナ「タプノベ学校の皆ー!よろしくお願いしまーす!」
カナ「突然やねんけど、うち「男に負けたいな~」思うときあるねん」
リン「うん?」
カナ「いやなんかこないだ友達の家に行ったんやけどさ」
リン「うん」
カナ「彼氏と結婚するって言っててめっちゃ幸せそうで、めっちゃ惚気られてもうて」
カナ「それがもう・・・悔しくて悔しくて仕方なかったんよね!?」
リン「それはお前がその友達の女に負けてるだけやん」
カナ「いやそれはそう」
リン「まぁ男「に」ってより、男「で」負けてるっていうか」
リン「人として友達の結婚はお祝いしたほうがええと思うで?」
カナ「いやうん、応援はしてるねん。ご祝儀も渡したし」
カナ「そもそもうちの友達は元々可愛かったけど、彼氏が出来て更に最高に可愛い・・・」
カナ「ってそうやないねん!!!」
リン「お前友達大好きかよ。友達取られてホントに男(友達の彼氏)に負けてるんちゃうか?」
カナ「いや違うねん、聞いてくれ!!」
カナ「うち他に「男に負けたいな~」思う瞬間ちゃんとあるねん!!」
リン「なんやねん」
カナ「街でカップルとかが幸せそうに歩いてるやんか」
カナ「それみて、「あれ?これ男に負けといた方が得ちゃうかな?」思うときあるねん」
リン「わからん」
カナ「いや、考えてみて欲しいねんけどな?もし彼氏が出来た場合、その彼氏に負けてたら」
カナ「それはもう自動的に自分よりランク上の男と付き合えてる訳やん?」
リン「発想が虚しすぎやろ」
カナ「うち可愛い男好きやねん」
リン「いきなりどうした」
カナ「太らない体質の男とか!!!」
カナ「毛がそもそもあんま生えん体質の男とか!!!!」
カナ「骨格が細くて顔もちっちゃくて童顔の男とか!!!!」
カナ「羨ましすぎるやろ!!!!」
リン「それはある!!!!」
カナ「そんな生まれたときから可愛いを背負って生きてるような・・・」
カナ「女として完全敗北やな・・・って思い知らされるような男とうちは付き合いたいんや・・・」
リン「・・・まぁカナの性格やったら、そんな貴重なウルトラ可愛い男と一緒になるのは厳しいやろうから」
リン「漫才で億万長者なってスペック上げよな」
カナ「・・・・・・」
リン「・・・・・・」
カナ「任せとけ!!!!絶対やったる!!!!!」
リン「ははは、ほどほどにな」
「どうも、ありがとうございましたー!!」

コメント

  • コンテストの「ワンシーン」という縛りと漫才って相性がいいのですね。彼女より体毛の薄い彼氏、彼女よりウェストの細い彼氏、などなど、「負けた」と感じる男性って結構いますよね

  • すごくテンポのいいやり取りで、本当に漫才を聞いている感覚になりました😁
    わたしは男性に勝っているとか負けているとか何にも考えたことが無かったので、そういう考え方もあるんだなあと勉強になりました😄

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