読切(脚本)
〇カウンター席
鈴「うーん・・・・・・私も何か作品を作ってみたいなぁ。でも、私いままでそんなもの作ったことないし」
鈴「文章を書くのも苦手だしなぁ・・・・・・。私、小説とかあんまり読んでないし。マンガとゲーム、あとアニメはよく触れて来たけど」
真希「あっ! そんな鈴みたいな人に合った良いサービスがあるよ! よかったら使ってみない?」
鈴「えっ、私に合ったサービス?」
真希「うん。touchnovelっていうんだけど、鈴は聞いたことないかな?」
鈴「えっ、ごめん。聞いたことない」
鈴「新しいサービス?」
真希「うん。最近出来たサービスだよ」
鈴「ふーん。そうなんだ・・・・・・」
真希「あれっ、なにその寂しい反応は。もしかして、あんまり興味ないかな?」
鈴「ううん、違う違う。初めて聞いた名前だし、どんなサービスかもわからないから反応に困っちゃって」
真希「あぁ、だよねー」
鈴「それで、なにができるサービスなのかな?」
真希「うんと、ゲームっぽいノベル作品が簡単に作れちゃうサービスなんだよ」
鈴「えっ、私ゲームなんて作ったことないよ? もちろんノベルも書いたことないし。だいじょうぶかな?」
真希「大丈夫! 想像してるか分からないけど、プログラミングを組んだりしてむずかしいこととか一切しないから!」
真希「しかも、文章の方もゲームやマンガみたいにセリフだけでも構成できちゃうから、初心者でも問題なく作れる、優しいサービスだよ!」
鈴「えっ、セリフだけでもいけちゃうの? 本当に?」
真希「うん。絵はもちろんのこと、音も全部簡単操作で選べちゃうんだ。指一本でお好みの場面を作り上げていけるよ」
鈴「作品を作るのって一部の人の専門分野だと思ってたけど、話を聞いてたらなんだか私も作れそうな気がしてきたよ」
真希「ちなみに、作るだけじゃなくて他の人が作った作品を読むこともできるからね!」
鈴「え、タップフォンの小さい画面でちゃんと読めるの?」
真希「そこもご心配なく! なんと、画面を指で押すだけで場面が進んでいく親切設計なんだよ」
鈴「うーん、それだと指が疲れないかな?」
真希「それも心配無用! なんと、自動で場面を進めてくれる機能も備わってるんだ!」
真希「しかも、その自動機能も速度を上げることが出来るから、忙しいうえに指を疲れさせたくない人にありがたい設計になってるんだ」
鈴「すごい・・・・・・徹底されてるよ」
真希「うん。・・・・・・で、どうかな? 興味出て来たかな?」
鈴「うん。なんだか面白そうだし、早く作ってみたくなってきちゃった」
鈴「あっ、ごめんサービスの名前忘れちゃった。何て名前だったっけ?」
真希「あ、えーっとね──」
ええと、touchnovel という魅力的なモノ、どこかで聞いたことがありそうなサービスですね!とっても耳馴染みがいいですしww
最初の画面に出る「実在の団体などとは一切関係ありません」の注釈を完全に無視した通販CMストーリー、いいですね。これはTapNovelも一本取られたんじゃないでしょうか。でも騙されやすそうな鈴ちゃん、詐欺には気をつけてね!