タイパの魔女降臨!(脚本)
〇美容院
間女(まじょ)「タマタマさん、アナタ」
間女(まじょ)「このサハラ砂漠に 時間をかけてカットして」
間女(まじょ)「それでタイパはお幾らですの!?」
珠胡(たまご)「ま、魔女!じゃなくて間女さん!?」
珠胡(たまご)「タイパは・・・イヤイヤ!」
珠胡(たまご)「接客中のお客様の前で、 何てことを言うんですか!」
散らかっている客「俺も好きでサハラ砂漠になったワケじゃないのよ。傷つくわ〜!」
間女(まじょ)「ですが傷ついているヒマはありません!」
間女(まじょ)「なぜなら時間は有限だから!」
間女(まじょ)「このお話も1000文字しかないので、 タイパ重視!」
珠胡(たまご)「誰と喋っているんですか!?」
間女(まじょ)「過去の栄光より未来の光に手を伸ばすのです!」
間女(まじょ)「貴方に光が射す髪型はコレよ!」
散らかっている客「ウヒョ!?」
間女「ご覧あれ!」
客「ホントに光が射して来た! ライトオブホ────プ!!」
珠胡(たまご)「流石にそれはマズイってゆーか、 ツッコミどころが満載とゆーか!?」
客「イヤ、俺はこれ好きよ!」
客「コスパもタイパも最高!! ついでに転職しちゃおうかな」
珠胡(たまご)「ハアッ!?」
珠胡(たまご)(さっきは間女さんのペースに乗せられたけど)
珠胡(たまご)(ああいった客は稀だから!)
珠胡(たまご)(気を取り直して次のお客様よ)
珠胡(たまご)「いらっしゃいませ!」
珠胡(たまご)「お客様、今日はどうなさいますか?」
長すぎる客「私、昔から一度も髪を短くしたことが無くて」
長すぎる客「どうしたらいいのか迷っているんです」
珠胡(たまご)「無難に1センチくらいで切りますか? それとも・・・」
間女(まじょ)「カウンセリングもタイパ重視! 髪が長けりゃハナシも長い!!」
間女(まじょ)「『丁寧』と『時間のムダ使い』を混同してはなりません」
間女(まじょ)「貴女にはコレがお似合いよ!」
間女「ご覧あれ!」
珠胡(たまご)「変わり過ぎやろ────!?」
珠胡(たまご)「女性の髪は命と同じ! 普通に発狂レベルでしょ!?」
客「キャワイイ!!」
客「切りっ放しボブに憧れていたんです♪ フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン!」
珠胡(たまご)「ななな、何故なの!?」
珠胡(たまご)「明らかに切り過ぎだし衣装も変なのに、」
珠胡(たまご)「お客様が怒らないどころか、 笑顔で帰っていくなんて!?」
間女(まじょ)「カットハウスにおける『接客』とは──」
間女(まじょ)「即ちファストフードのドライブスルー・若しくは立ち食い蕎麦に等しい!」
間女(まじょ)「そう覚えておくように!」
珠胡(たまご)「チョット何言ってるか分からないけど」
珠胡(たまご)「要は切り過ぎ・やり過ぎくらいでも良いってことかな!?」
珠胡(たまご)「なら、私もやるわよ〜!!」
珠胡(たまご)「いらっしゃいませ!」
珠胡(たまご)「お客様」
珠胡(たまご)「アナタには、コレがお似合いです!」
珠胡「刮目せよッ!」
客「ハアッ!? これオレェ──!?」
珠胡(たまご)「ムダにイケメンだとぉ、タイパもコスパもかかるでしょ?」
珠胡(たまご)「投資0円のヲタク男子にしてみましたあ!」
客「オーマイガッ!!」
間女(まじょ)「時にはタイパよりお客様のココロに寄り添うことも大切なのですが」
間女(まじょ)「タマタマさんはチョコっとやり過ぎてしまったようですね!」
間女(まじょ)「まあプロなので、 後はご自分で解決なさってくださいね!」
間女(まじょ)「ご機嫌よう!」
ゆきんこさんこんばんは!
お邪魔します〜
面白い!フライトゥザ・ムーン、とかテンションの異常な上がり具合に爆笑しました😂👍
魔女さんはタイパができるほどの判断力と洞察力、お客様のきもちを汲み取る力がアルからこそ使える能力だったのですね!
1tap目からインパクトが😂
タイパというテーマのキャッチーさや客のあだ名(?)のワードセンス、スチルなど、キレがいいですねぇ!✨
服装まで変えてくれるんだ……と思ってたら、まさかの体型まで😂😂
珠胡ちゃん、美容師としてはまだアレですが、キャラとしては間女さんの斜め上をいくポテンシャルがあって良かったです👍
完成度の高い、楽しい作品でした✨😆
いやー面白かったです!!
美容室行った後はいつも「もう少し短くしておけば…」とよく後悔するので、間女さんに切って貰いたいと思いました😆✨