気になるあの子(脚本)
〇ゆるやかな坂道
「はぁ⋯⋯」
「今日も勇気が出せない⋯⋯」
「だめだ どうしたらいい? マメオぉ」
マメオ「んあ? 素直にお願いしたらいいじゃん」
「それができないから相談してるんだよ 彼女にどう声かければいいんだ」
マメオ「そんなん知るかよ 気になってるなら声掛ければ?」
「何て言えばいいか分からないよ 言葉もそもそも通じるかどうか」
マメオ「通じなかったら諦めろ」
「諦められないよ 堪らなく好きなんだ 触りたい⋯⋯」
マメオ(思い余って変な事されたら 面倒そうだなぁ)
マメオ「あのうさ耳ねーちゃんって 毎日ここ通るんだろ?」
「う、うん⋯⋯」
マメオ「じゃあ、明日 思い切ってアタックだ」
「ええっ そんな恥ずかしい」
マメオ「ここでウダウダしたって 仕方ないだろ 覚悟を決めろよ」
「わ、わかったよ やってみる」
マメオ「後ろから見守ってやるから、な」
「うん、ありがと」
──翌日──
(今日こそは勇気を出さないと)
「あ、あの!」
「好きなんです その⋯⋯ フワフワなところが」
うさ耳ちゃん「え? えーっと」
「いきなりごめんなさい でも、どうしても好きで」
うさ耳ちゃん「えっと⋯⋯ いきなり言われても」
マメオ「すんません 俺、こいつのツレなんすけどね」
マメオ「こいつこんなナリだから いっつも怖がられて・・・」
マメオ「ちょっとだけ撫でさせてもらえませんか それだけで満足すると思うんで」
うさ耳ちゃん「ふぇ!? な、撫でる?」
マメオ「どーしてもダメですかね?」
うさ耳ちゃん「うーん⋯⋯」
うさ耳ちゃん「⋯⋯」
うさ耳ちゃん「ちょっとだけなら⋯⋯」
マメオ「ありがとうございます! 良かったな、タマ」
タマ「わぁ!! ありがとう それじゃあ早速⋯⋯」
うさ耳ちゃん「え!?」
タマ「わぁい やっとウサギさん触れたよぉ」
マメオ「良かったなぁ、タマ」
うさ耳ちゃん「えーっと⋯⋯ 触りたかったのは私のペットの方?」
マメオ「え? そうですよ うちのネコ、ウサギ好きなんで」
タマ「撫でたいだけなのに 何故か警戒されて 全然触らせて貰えなくって」
マメオ「うちのタマは人畜無害な おとなしいネコなのになぁ」
タマ「はぁー ウサギちゃんかわいい ありがとう」
うさ耳ちゃん「はぁ」
タマ「ペット同士ガールズトークも楽しかった ありがとう!」
マメオ「言葉通じて良かったなぁ 俺は何言ってるかわかんなかったけど」
タマ「触らせてくれて ありがとうございましたー」
マメオ「お騒がせしました! ありがとうございます」
うさ耳ちゃん「はぁ⋯⋯」
「それでは失礼しまーす」
うさ耳ちゃん「⋯⋯」
うさ耳ちゃん「私も⋯⋯」
うさ耳ちゃん「ネコちゃん触りたかった⋯⋯」
うさ耳ちゃん「折角のチャンスだったのにぃ 勇気出せない私のバカぁ」
うさ耳ちゃん「明日こそは⋯⋯」
モフモフに癒されました(ノ)•ω•(ヾ)
なんて平和で可愛らしい世界なんでしょう♥️♥️♥️
人間の友人と思いきや、なるほどそうきましたかわゆいッ!
鳴き声キュッキュもほんとかわいい🐰
良い夢みれそうです☺️
もふもふがいっぱいだぁ〜😆
可愛いキャラクターたちによる可愛らしい恋物語かと思っていたら……タマのビジュアル出現からずっと笑ってしまいましたww うさ耳ちゃんのステキなビジュアルを逆手に取った最高のミスリードですね!