さいごにお別れを言う女

冬木柊

エピソード1(脚本)

さいごにお別れを言う女

冬木柊

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〇仮想空間
  LIVEサービス「NEWライバー」サービス終了のお知らせ
  「NEWライバー」は、4月30日 20:00 をもちましてサービスを終了をさせていただくこととなりました
  多くの皆さまにご愛され厚く御礼申し上げると共に、突然のお知らせとなりましたことを、深くお詫び申し上げます
KINO「・・・・。」
KINO「・・・・。」
KINO「そうだよね もう誰もいないよね」
KINO「いろいろあって、でも最後はあの頃のテンションで話したかったんだ」
KINO「でも誰もいないのか・・」
KINO「・・・・。」
KINO「声劇でもするかな・・」
KINO「はっきり覚えているのはあなたの思った通りよ」
KINO「わたしは彼を愛してなかった わたしは愛してもいない人を好きになった」
KINO「「わかっていてなぜしたの?」 そう思っているよね?」
KINO「ごめんなさい、今だとあなたを困らせたかったとしか言えないかな」
KINO「ごめんなさい ひどいことをしたと思っているの」
KINO「あなたが彼に夢中だということを知っていたのに」
KINO「許して・・ 許してください・・」
KINO「せときさん?」
KINO「いら~っしゃい!」
「KINOさんお久しぶりです」
「もう誰もいないと思っていたけど、もしかしたらって・・」
KINO「そうなんだね あ・り・が・と!」
KINO「色々あったからね・・」
KINO「最初はただお喋りして、それが楽しかっただけなのに、ランキングとか気にしちゃうと無理して毎日配信したり」
KINO「それと誰かと一緒になって、他のライバーさんの悪口とか言ったり」
KINO「いなくなって自業自得だよね」
「それで「親友の恋人」だったのですか」
KINO「せときさーん、鋭すぎるー」
「こうしてまた会えて嬉しいです」
KINO「そうなんだ、ありがと!」
KINO「ね、せときさん」
「はい」
KINO「最後に(上がってきて)お話しませんか?」
「え!️??」
「いえ・・ それは・・」
「(汗)(汗)」
KINO「ごめんね、困らせちゃったね」
KINO「いーよいーよ 別に気にしないで」
「・・・・。」
「いえ!」
「わたしも上がらせて(お話させて)ください!️!️」
KINO「やったーー! せときさん!️ 今上げるね!」
「あ、わたしアイコンとかなくて・・」
「すみません・・」
KINO「いいよ、そんなこと気にしない」
「わかりました・・ お願いします」
KINO「わかった えい!」
せとき「あ!」
せとき「・・・・。」
KINO「えい!」
せとき「あれ?」
KINO「ふふ、プレゼント 地味かな?」
せとき「いえ、素敵です」
せとき「ありがとうございます!」
せとき「KINOさん、わたし伝えたかったことがあるんです」
KINO「なに?」
せとき「わたし失恋してすごく悲しかった時 初めて偶然「NEWライバー」でKINOさんに話しかけてもらって とても救われたんです!」
KINO「・・・・。」
せとき「KINOさん・・ わたしKINOさんのことが・・」
  LIVEサービス「NEWライバー」サービス終了いたします、皆様ありがとうございました

コメント

  • サ終したネトゲのこと思い出して泣けた

  • このサービスを日々の楽しみにして頑張っていた人たちからしたら、サービス終了のお知らせは辛いですよね😭
    私も推しが居るので想像して、しんみりしちゃいます🥺

  • 最後のお別れになるはずがなんと告白タイムに!「終わりがあれば始まりもある」という希望の見えるラストでした。KINOちゃんも満更でもない感じでよかったですね。

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