《読切》ヤスコ先輩は、いつもおつかれ(脚本)
〇オフィスのフロア
都築ゲンキ「ヤスコ先輩、大丈夫ですか?」
塚礼ヤスコ「ああ、ダイジョブダイジョブ!」
都築ゲンキ「めっちゃ空元気じゃないっすか」
塚礼ヤスコ「・・・はは」
塚礼ヤスコ「朝からつかれちゃって」
塚礼ヤスコ「へとへとなの」
都築ゲンキ「じゃあ先輩! そういうときはコレ!」
塚礼ヤスコ「あ」
都築ゲンキ「バナナミルク、好きでしょ?」
都築ゲンキ「栄養ドリンクばかりも良くないし」
塚礼ヤスコ「ゲンキ君、ありがと」
塚礼ヤスコ「ぷはー」
都築ゲンキ「少しは元気が出たみたいっすね」
塚礼ヤスコ「うん!」
塚礼ヤスコ「よーし、今日はAデザイン本舗との打ち合わせがあるから」
塚礼ヤスコ「一緒に頑張ろー!」
都築ゲンキ「はい、先輩!」
塚礼ヤスコ「うぅ!」
都築ゲンキ「あぁ! 先輩!?」
稲荷神シンコ「我は先輩ではない 稲荷神、シンコじゃ」
都築ゲンキ「稲荷・・・神?」
都築ゲンキ「え! 神様!?」
稲荷神シンコ「そうじゃ~♪ 敬えよ♪」
都築ゲンキ「あの、先輩は?」
稲荷神シンコ「あやつなら奥に引っ込んでもらっておる」
都築ゲンキ(先輩・・・今朝は神様に憑かれちゃったのか)
都築ゲンキ「先輩! ヤスコ先輩! 聞こえますか!?」
稲荷神シンコ「わ! やめんか! 名を呼ぶな!」
塚礼ヤスコ「はぁ、出てこられたぁ」
都築ゲンキ「先輩、いくら憑かれやすい体質とはいえ神様は初ですよね?」
塚礼ヤスコ「だねぇ・・・気に入られちゃったみたい」
塚礼ヤスコ「は! 今のうちに打ち合わせの準備!」
塚礼ヤスコ「はぅ!」
都築ゲンキ「先輩!?」
都築ゲンキ(またあの神様か)
柔道家タケシ「う゛う゛ー!」
都築ゲンキ(神様じゃ、ない?)
柔道家タケシ「わたくし、柔道家のタケシと申します!」
柔道家タケシ「かりそめとはいえ、再び人の姿になれるなんてぇぇ!」
柔道家タケシ「あ! やだ! 出てこないで!」
マリア「Hi! I'm Maria!」
トオル「僕トオル」
トメ「トメです」
トメ「あら、いい男♡」
都築ゲンキ「はっ! ヤスコ先輩!」
トメ「あ! 嫌じゃ~!」
塚礼ヤスコ「はぁ・・・ゲンキ君、名前呼んでくれてありがと」
塚礼ヤスコ「自力で出てくるの、体力すごく必要で」
都築ゲンキ「名前くらい、何度でも呼びますよ」
都築ゲンキ「てか、さっき数すごくなかったですか!?」
都築ゲンキ「何体、憑いてるんですか?」
塚礼ヤスコ「5体、かなぁ」
都築ゲンキ「5体!?」
塚礼ヤスコ「ゲンキ君、また憑かれたらよろしく♪」
都築ゲンキ「正直ちょっと、人数多すぎてフォローできる自信がないです」
塚礼ヤスコ「頼りにしてるよ♪」
都築ゲンキ「・・・はい」
塚礼ヤスコ「あ! もう行かなきゃ!」
都築ゲンキ(一番先方に驚かれるのは柔道家のタケシだろうな)
都築ゲンキ「だー! タケシ! 出てきてんじゃねーよ!」
柔道家タケシ「ひど~い!」
都築ゲンキ「マジで無理っす、ヤスコ先輩」
「疲れやすい」だと思ってたら、「憑かれやすい」だったんですね!
って、5体!?それは疲れますよ...(色んな意味で?)
つかれやすいは、憑かれやすい方でしたかw
面白かったです^^
凄く良い設定ですね!😀
夜道で不審者が現れた時に、柔道家が憑依したら良いなとか(そういう場面に限ってギャルが憑依)。理解している後輩社員も何か特殊性がありそうな感じで、この後も広がりがありそうなワクワク感があり、面白かったです!😆