タップノベルで自分の神社を宣伝する狐と神社にやって来たファンの少女

海せん餅

聖地巡礼(脚本)

タップノベルで自分の神社を宣伝する狐と神社にやって来たファンの少女

海せん餅

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〇古びた神社
偉大な妖精さま「暇だなー暇だよなー(チラッ)」
タップノベルで売れて神社を再興したい狐「吾は絵の練習で忙しい」
偉大な妖精さま「あれーここに暇をつぶすのにちょうどいい魔法の機械があるぞー」
神社の主の狐「お前のスマホだろ」
偉大な妖精さま「タップノベル もしくはhttps://tapnovel.com/と打つと」
偉大な妖精さま「暇をつぶすのにちょうど良い物語がいっぱい出てくるぞー」
偉大な妖精さま「なんだこの 週 間 人 気 ラ ン キ ン グ 1 位 の作品」
偉大な妖精さま「魅力的な表紙、面白そうなタイトル、読みたくなるキャッチコピー、気になるキーワード」
神社の主の狐「凄いなァ!ライバルが少ないジャンルで1位になったのがそんなに嬉しいか!」
偉大な妖精さま「あっごめん」
偉大な妖精さま「これまで18作以上投稿して全てのジャンルでランキング入り出来なかったの忘れてた」
神社の主の狐「これからはお前の作品を見終わった時に右端のリアクションしか押さんぞ」
偉大な妖精さま「?あれー勘違いしてるねぇ!」
偉大な妖精さま「あれは左から良かった、笑った、驚いた、泣いた、怖かった、であって」
偉大な妖精さま「つまらないとかじゃないって公式ツイッターに書いてあったでしょー?」
神社の主の狐「と、当然知っていたとも」
偉大な妖精さま「そーだよねぇ私以外にファンいないからリアクションなんて貰えないし分かんないよねぇ」
神社の主の狐「ファンはお前以外に一人おるぞ!」
偉大な妖精さま「複垢?」
神社の主の狐「規約違反する程落ちぶれては居らんわ!」
偉大な妖精さま「こんな──」
神社の主の狐「なんだ?」
偉大な妖精さま「だ、誰か来たみたいだぞォ」
神社の主の狐「こんな寂れた──」
神社の主の狐「本当に来たのか」
偉大な妖精さま「えいッ!」
少女「はぁ結構疲れた」
少女(折角来たし何かお願いしようかな う~ん・・・)
少女「書くのが上手く成ります様に」
偉大な妖精さま「良かったなイタズラとかじゃなくて」
神社の主の狐「あぁ」
偉大な妖精さま「だけどなんでオンボロ狐飼育小屋なんかに」
偉大な妖精さま「アチッ!悪かった!」
少女「なにあの青い火」
神社の主の狐「驚かせてすまない」
偉大な妖精さま「どうしてここに来たの?」
少女「そ、それは──」
少女「好きな作品の舞台がここだったから・・・」
偉大な妖精さま「もしかしてコレ?」
少女「どうして分かったの?」
偉大な妖精さま「そこで蕩けてる狐が作者だから」
少女「え、そうなの?」
蕩けてる狐「ぅ、うん。読んでくれてありがとう」
少女「いつも観てます!新作楽しみにしてます!」
偉大な妖精さま「書いたりはしてないの?」
少女(書くのと読むのは分けていたけど)
偉大な妖精さま「見せたくないならいいよ」
ランキング1位&グリーンランクの妖精さま「ラ ン キ ン グ 1 位 & グ リ ー ン ラ ン ク の作家である──」
少女「まぁいいか」
少女「コレが私の作品」
神社の主の狐「黄色・・・」
ランキング1位&グリーンランクの妖精さま「次の長編コンテスト用の作品を一緒に作りませんか?」
神社の主の狐「おい羽虫!共作は規約違反だぞ!」
羽虫「アレーソウダッケー」
少女「・・・ファンが求めてるのは私が描いた物であって書いた物じゃないと思う」
少女「読了率低いし・・・」
神社の主の狐「じゃ、じゃあ吾とそこの羽虫が文章の練習に協力するから絵の練習を手伝ってくれないか」
少女「えっいいの?」
羽虫「おい!ゴルァアア!勝手に──」
少女「ランキング1位の緑の作家様手伝って下さい!」
ランキング1位&グリーンランクの妖精さま「いいよ」
  つづく?

コメント

  • イイですねー、この悲喜こもごもの生々しい内容はww 多くのライターの人にブスブス刺さるネタが満載で、読んでいて楽しくなりますね!

  • おもしろかったです!

  • タップノベルの仕組みや注意点などがさりげなくストーリーに組み込まれていて感心しました。作者さんを取り巻く諸事情や、作者ならではの悲喜交交も垣間見ることができてなかなか興味深かったです。

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