アンチバスターズ(脚本)
〇電脳空間
もう1つの世界
声も顔もわからない
SNSに現れる住人
いきすぎたコメントの発言などで
相手を傷つける住人
それをアンチと呼ぶ
〇木調
アンチバスターズの掟
一、アンチを特定せよ
二、決して我々がアンチになってはいけない
三、誰も傷つけずバスターせよ
〇研究機関の会議室
父・しょうじ「えー今回バスター依頼されたコメントがこちら」
〇SNSの画面
ラクダ 24分前
・何もわかってないガキすぎ将来心配
私には見えるあなたの将来・・・
ざんねんww
ゾウ 27分前
・いい加減な発言やめた方がいいよ?
友達いないの?いないかw
この先の未来もずっと1人だもんねw
ペンギン 34分前
・なに目線?大丈夫?きもすぎ
私には見えるあなたの未来が・・・
あーかわいそーww
〇研究機関の会議室
父・しょうじ「と、まぁ数分おきにコメントしておる」
母・さなえ「コメント主の名前が違うけど?」
兄・たかし「コメント内容から同一人物ではあるね」
母・さなえ「確かにそうね」
父・しょうじ「このコメントのバスター対象となったところは」
父・しょうじ「未来を脅しておる」
兄・たかし「確かに 「私には見えるあなたの将来」とか 「未来が」とか」
父・しょうじ「このコメントは非常に危ない!」
妹・りさ「とりあえずコメントされた動画を見せてよ」
〇映画館の座席
配信者「やっほー 今回見た映画なんだけどー」
〇研究機関の会議室
妹・りさ「ちょっと止めて!なんで水着なの?」
母・さなえ「まぁまぁ」
〇映画館の座席
配信者「ちょー筋肉すごくてさー ちょーサングラス似合ってんの」
〇研究機関の会議室
妹・りさ「なんだこいつ」
母・さなえ「感情ださないの」
〇映画館の座席
配信者「最初裸で登場してきた時 一時停止しちゃったよねw その画面見ながらコーラがぶ飲みw キャハハハ」
〇研究機関の会議室
父・しょうじ「ゴホンっ」
兄・たかし「・・・」
父・しょうじ「と、まぁ映画見た感想を言う配信者だ」
妹・りさ「水着で視聴稼いでんじゃん」
父・しょうじ「ま、まぁそこはバスターとは関係ないじゃろ・・・」
兄・たかし「これはあれですね」
父・しょうじ「ん?何かわかったか?」
兄・たかし「おそらくこのバスター対象者は」
兄・たかし「動物好き!!」
父・しょうじ「へ?」
兄・たかし「コメントの名前がペンギンやラクダやゾウ」
父・しょうじ「いや、あの・・・」
兄・たかし「ふっふっふ 冗談はさておき」
〇白
兄・たかし「恐らくこの者は映画好きの女性だ!」
〇研究機関の会議室
父・しょうじ「ほぉ、いい読みしとるのぉ」
妹・りさ「水着見たさに見に来たバカ男かと思ったわ」
兄・たかし「恐らくこのバスター対象者は自分の好きな映画のタイトルにつられ動画を拝見したのだろう」
父・しょうじ「なるほどのぉ」
兄・たかし「動画を見ると自分より遥かに若い女が自分の好きな映画の感想を述べている。なぜか水着で」
妹・りさ「でも好きな映画を誉めてるんだからいいじゃない」
兄・たかし「誉めるところさ」
妹・りさ「え?」
兄・たかし「例えば好きな果物はなんだ?」
妹・りさ「桃」
兄・たかし「その桃の感想が旨いまずいではなく 見ためがかわいーとか触った感じ私の弟の頭みたいーとか言ってたらだんだん腹が立つだろう」
妹・りさ「ま、まぁ大好きな物だったら腹が立ってくるかもだけど」
兄・たかし「自分の好きなものをバカにされた気分になったのだろう」
妹・りさ「それでコメントするたびにどんどんエスカレートしていって」
父・しょうじ「そんなとこじゃな」
母・さなえ「そういえばたかし映画好きだったわね」
父・しょうじ「ほぉ、それなら今回のバスターはたかしに任せてもいいか?」
兄・たかし「ああ」
父・しょうじ
「それではバスター部屋へ」
〇SNSの画面
ペンギン 1日前
・なに目線?大丈夫?きもすぎ
私には見えるあなたの未来が・・・
あーかわいそーww
返信1件
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〇白
アンチバスターズ
・ジョンコナーのお母さんですか?
〇SNSの画面
アンチバスターズ
・ジョンコナーのお母さんですか?
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このコメントは削除されました──
家内制手工業のアンチバスターズ、いいですねえ。今回はたかしの分析力が冴え渡っていましたね。肝心のバスター方法を固唾を飲んで待っていたらまさかのあのセリフ。バスターズの掟の三箇条がしっかり守られていて感心しました。でもバスター部屋はいらんよね。
いや、ほんと世の中アンチコメする人が多すぎて、何したいかわかんないから、アンチバスター活躍してほしい。笑
ジョンコナーのお母さんですか?はセンスありすぎ。笑