進撃のシャンタク鳥(脚本)
〇寂れた村
南山ルー「あーあ、退屈だぜ。シンシンに言われて、仕方なくこんなド田舎まで来ただぜけど、本当にここが、日本有数の危険地帯なんだぜ?」
南山カメピー「多分な。しかし退屈とか言ってる割には、ルーの周りが輝いているように見えるんだが・・・僕の気のせいか?」
南山ルー「きっと気のせいだぜよ。或いは、だぜが可愛すぎて、全身から輝くオーラを発しちゃってるのかもしれないだぜね。すまんだぜ!」
南山カメピー「ウ罪の為、お前をこの村ごと、ダムの底に沈める刑に処す!」
〇池のほとり
南山ルー「な、何だと・・・・・・。まさかカメピーは、本当にあの村をダム湖に沈めてしまったんだぜ!?」
南山カメピー「ふっ、そうさ。これでもう、この村を巡る惨劇は不可避だな」
南山ルー「な、何~だぜ!これからこの村で、いったいどんな惨劇が巻き起こるというんだぜ!?」
南山カメピー「あ、どこからか、おどろおどろしいBGMが聞こえてきたぞ。何か、判例がどうとか言ってるな」
南山ルー「ぎゃあだぜ~!!・・・・・・ぴえんだぜ」
南山カメピー「いや、今更カワイコぶんな。後、笑いながらぴえんって言うな」
南山ルー「それは兎も角、ここって、さっきと全然違う場所じゃないかだぜ!今気づいただぜけど!」
南山ルー「カメピーは、本当はあの村をダム湖に沈めてなんかいなかったんだぜね!?その欺瞞は、決して許されるものではないだぜからね!」
南山カメピー「ちッ、バレちゃあ仕方ない。・・・あの村に帰るか」
〇寂れた村
南山ルー「って、本当に沈んでるじゃないかだぜ!?早く元に戻せだぜ!!」
南山カメピー「そんなことより、ルーは何で分身してるんだ?私、木になります!」
南山ルー「いや、本当に木になるなだぜ!!」
南山カメピー「間違えた。本当は私気になります!だった。いや~、ついうっかりな。てへぺろ」
南山ルー「てへぺろじゃないだぜ!!それで、何の話だったっけだぜ?」
南山カメピー「ルーがさっきから分身してるって話さ」
南山ルー「だぜ!?本当だぜ、だぜの左横にだぜの分身が!!し、しまっただぜ!!これじゃあ、だぜが忍者の末裔だとバレちゃうだぜ~!」
南山カメピー「いや、後光でキャラクター性付けるな。後、さっさとそいつ退場させろ」
南山ルー「それは無理だぜ!!」
南山カメピー「周囲を輝かせるな!!こうなったら、僕が主役の権限で、あの阿呆鳥を排除するしかないな。オリャンタイタンボ!!」
南山ルー「ぎ、ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
南山カメピー「あ、そっちが消える感じなのか。・・・まあいっか」
南山ルー「そうだぜ、どうでもいいだぜ!!それは兎も角、いい加減村を元に戻してくれないかだぜ!?」
南山カメピー「仕方ないな・・・。ルーがそこまで言うなら、元に戻してやるよ。ほら」
〇海底都市
南山ルー「ねえカメピー、今から全然関係ない話をしてもいいだぜ?」
南山カメピー「え、この状況で?まあいいけど」
南山ルー「カメピーって、亀だぜよね?」
南山カメピー「何を今さら。カメピーって名前なんだから、亀に決まってるだろ」
南山ルー「でも、今のカメピーは蛇だぜよ!?」
南山カメピー「は?んなわけないだろ」
南山ルー「じゃあ、これを見てみろだぜ!!」
南山カメピー「まさか~、僕が蛇なわけ・・・。あ、あれ───────っ!!?」
南山ルー「まったく、本当に気付いてなかったんだぜね。カメピーのことだから、てっきりボケてるのかと思っただぜ」
南山カメピー「ま、まあちょっと間違えただけさ。じゃあ模様替えしてくるから、暫し待て」
南山ルー「ちょっとカメピー、何処に行く心算だぜ!?」
南山カメピー(鮫)「よし、模様替え終わったから、戻って来たぞ~。ただいまー」
南山ルー「だぜ!?それじゃあまるで、サメピーじゃないかだぜ!!」
南山カメピー(鮫)「え、マジ!?また間違えた。じゃあ、これでどうだ?」
南山ルー「あ、また行っちゃっただぜ」
南山ボカロ「お待たせ~、これで亀になっただろ?」
南山ルー「いや、それはボカロPだぜ!!」
南山ボカロ「ぶっぶー、正解はボカロでした~。僕の擬人化バージョンだぞー」
南山ルー「シバくだぜ!!」
南山ボカロ「ぎゃああ(以下略)」
南山ルー「ざまあだぜ!!じゃあカメピー、さっきの村に帰るだぜよ?」
南山カメピー「まったく、忙しないな。仕方ない、帰るか」
〇雲の上
南山ルー「だぜ!?いったい何の騒ぎだぜ!?」
南山カメピー「どうやら、漸くお出ましのようだな。気を付けろ!!」
南山ルー「で、出た~だぜ!!何か無駄に格好いい演出と共に登場しただぜが、あれがシンシンが言っていたシャンタク鳥だぜ!?」
南山カメピー「多分な。よし、じゃあ早速、討伐作戦を開始するか!!」
南山ルー「アイアイサーだぜ~!!」
ロディ―(仮)「ちょ、ちょっと待て!俺様はシャンタク鳥なんていうヘンテコな名前じゃないぞ!!」
南山ルー「問答無用!成敗するだぜ~!!」
南山カメピー「いや、待て。確かにこいつは、シャンタク鳥じゃない!」
ロディ―(仮)「そうだ、俺様は神だ!!ロディー神だ!!!!」
南山カメピー「・・・よし、成敗するか。オリャンタイタンボ!!」
ロディー(実写)「ふっ、その程度の攻撃、俺様には無意味だ!!さっさと負けを認めて、俺様の臣下になるんだな!!」
南山ルー「いやお前、化けの皮が剝がれてるだぜよ!?て言うか、本当はただの馬なんじゃないかだぜ!!」
ロディー(実写)「え、バレた!?・・・さて、逃げるか」
南山カメピー「あれ?あいつ、どんどん落ちていくぞ?」
南山ルー「ワロタだぜwww」
南山カメピー「ワロてる場合か!?急いで追いかけるぞ!!」
南山ルー「了解だぜ!!」
〇朝日
ロディー(実写)「ぎゃあ~、落ちる~!!」
南山ルー「あー、ギリギリ間に合わなかっただぜ!!」
南山カメピー「いや、途中からメッチャ減速してただろうが。まさか、僕が気付いていないとでも思ったのか!?」
南山ルー「バレただぜ!?だって、あいつが勝手に、遙か上空から水面に叩き付けられた衝撃で死んでくれれば、儲けものじゃないかだぜ!!」
南山カメピー「まあ、それはそうだが・・・。そう簡単にいくかな?」
南山ルー「な、何だぜ!?」
南山カメピー「やはり来たか。構え!!」
南山ルー「オーキードーキーだぜ!!」
ロディー(真の姿)「フハハハハハ!!ラスボスには、必ず第二形態があるものなのだ!!貴様らは、ここで朽ち果てるがいい!!!!」
南山ルー「こいつ、第一話の登場キャラのくせに、ラスボス気取りだぜ!?」
南山カメピー「ふっ、成程。朝日をバックに最終決戦というわけか。いいだろう、受けて立つ!!」
南山ルー「何でカメピーは、そんなにノリノリなんだぜ!?別に、最終決戦でもなんでもないだぜよ!?」
ロディー(真の姿)「なあお前ら、今から全く関係ない話をしてもいいか?」
南山カメピー「え、この状況で?まあいいけど」
ロディー(真の姿)「何でさっき、そっちの蛇も飛んでたんだ!?鳥は兎も角として、蛇は空を飛べないはずだぞ!!」
南山カメピー「は?お前、学が無いにも程があるぞ。トビヘビの存在なんて、世界の常識だからな?」
ロディー(真の姿)「え?そ、そうだったんですか!?さーせんでした・・・」
南山カメピー「声が小さい!腹から声出せ、腹から!!」
南山ルー「だ~ぜ、昭和の体罰教師みたいなこと言ってるだぜ・・・」
南山カメピー「そこ、私語は慎め!一年、ダッシュだ!!」
南山ルー「え?一年って・・・、だぜのことだぜ!?オーマイタイ米アフリカマイマイ!!」
南山カメピー「つまらんギャグで、物理的に空気を凍り付かせるな!!仕方ない。こうなったら、変身するしかないな。へ~んしん!!」
南山ルー「だぜ!?何の脈絡もなしにだぜ!?」
南山カメピー(鮫)「登場!!僕、サメピー!!」
南山ルー「何だとだぜ!?まさか、サメピーが使い回されるとはだぜ!!」
南山カメピー(鮫)「喰らえ、必殺『壹喰い(マンイーター)』!!」
ロディー(真の姿)「ぎゃ(以下略)」
南山ルー「やっただぜ!!討伐完了!!」
南山カメピー「よっしゃー!!これで、道後温泉25泊の旅に行けるぜ!!」
南山ルー「本当だぜ!?シンシンは絶対にそんなこと言っていなかったと思うだぜけど、まあいいだぜ!やっただぜ!!」
「道後温泉なんて行ってる場合シン?お前たちには、次の指令があるシン!!」
南山ルー「ゲゲッ、シンシンにバレただぜ!!」
南山カメピー「仕方ない、トンズラするか」
「逃げるなシン。私は、南山家当主として指令をしているんだシンよ?何人たりとも、指令に逆らうことは許さないシン!!」
南山ルー「鬼怖いだぜ!!・・・ぴえんだぜ」
南山カメピー「だから、笑いながらぴえんって言うな。それでシンシン、次の任務は何だ?」
南山ルー「切り替え早っ、だぜ!!」
「次の討伐対象は、多邇具久シン。詳しいことは、現地に着いてから話すシン!!ごーごごーシン!!」
南山カメピー「イエス、ボス!!」
南山ルー「だ~ぜ、面倒だぜけど、仕方ないだぜね・・・。やるっきゃないでしょ!!だぜ」
「その意気シン。じゃあ、宜しくシン!」
こうして二人は、急いで現地の盆地に向かったのであった・・・
以下、次回
ルーの口調が途中から全部「ワイルドだぜ〜」に聞こえて困っただぜ〜。人間が苦手なので、たくさん動物が出てきてよかったです。シンシンがどんな姿をしているのか早く見たいシン。
ルーちゃん喋り方も見た目もめっちゃ可愛かったです🥰
途中影分身していたけど、こんなに可愛いルーちゃんだからたくさん居てもOKです😁
現実だったら蛇と小鳥って危なそうな組み合わせだけど
この2人のやり取りは、ゆる〜い感じで仲良さそうでほっこりしました☺️