悪魔さんと天使のゆる~異日常

ヨリミチ

エピソード8(脚本)

悪魔さんと天使のゆる~異日常

ヨリミチ

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〇古いアパートの一室
悪魔さん「わ、私悪魔の姿に戻れてる!!  なんで!!!?」
  今までどんなに悪魔らしいことしてもこの姿にはなれなかったのに!!
天使さん「わ、わかりません 急にアクマさんが悪魔化して」
悪魔さん「そ、そうよね? だって、私あんたを怖がらせたり苦しませたりできたことなんて一回も──」
  ちょっと! 
  これじゃあ私が無能な悪魔みたいじゃない!! 今の無し!!
天使さん「・・・私、先ほどアクマさんにどうやって許してもらおうか悩み苦しんでいたのですが」
天使さん「・・・まさか?」
悪魔さん「そ、そんな簡単なことで悪魔の力が戻るはずないじゃない!」
天使さん「そうですよね! すみません、あはは・・・・・・」
  でも・・・
  それ以外に思い当たる節がない
悪魔さん「やっぱり、そうなのかもしれないわ」
天使さん「アクマさん・・・」
  わ、私の今までの苦労って一体
天使さん「それはそうと、せっかく念願の姿に戻れたのですから、なにかやりたいことはありませんか?」
悪魔さん「ふん! それは勿論地獄に帰ることに決まってるじゃない!!」
天使さん「・・・そ、そうですよね! アクマさん地獄に帰りたくて悪いことしようとしてたんですもんね!」
天使さん「そう、ですよね・・・」
  な、なんでそんな顔するのかしらこいつ??
  バキバキドシャーン!!
赤坂熊子(あかさかくまこ)「きゅう・・・」
  天井を突き破って熊子が落ちてきた
天使さん「熊子さん!?」
悪魔さん「天井がぁ!!!?」
  どうしてくれんのよ!
  退去する時の修繕費請求されちゃうでしょ!?
  天井に空いた穴から
エルエル「ざまぁないですね悪魔が!!」
  エルエルが降りてきた
エルエル「え? さっきの名無し・・・さん?? あなた、まさか本当に」
  エルエルは何か驚愕しているようだったが、私は自分の今の姿を見返してその理由に気付いた
悪魔さん「ふふん、さては私が本物の悪魔だって知って驚いてるわねあんた! 刮目しなさい! これが本当のわた──」
エルエル「大天使様!?」
  私を無視して、エルエルは天使に向かって片膝をついた
悪魔さん「ちょっと!  無視すんじゃな──」
悪魔さん「大天使ぃ??」
天使さん「だ、堕天使ですよ! な、ななんのことやら。あ、ほ、ほら、悪魔さんおでかけしましょ、お洋服見に行く約束でしたよね!」
  天使は私の手を取った
悪魔さん「そんな約束してなくない?」
天使さん「こういう時はあわせるもんですよアクマさん!! デリカシーの無い人ですね!」
悪魔さん「はぁ? 何言ってんのあんた! 天井ぶっ壊されてお出かけできるわけないでしょ!」
悪魔さん「それにあっちはあんたの事知ってるみたいだし、大天使って・・・天界の偉い人のことでしょ! なんであんたが?」
エルエル「無礼者がぁ!! 大天使様に触るんじゃぁない!」
悪魔さん「ちょ!? いきなり目つぶしとかなんなのあんた!? 手ぇ握ってきたの天使だから!」
  危なかった・・・。
  悪魔の反応速度じゃなければ確実に失明してたわ
天使さん「お、落ち着いてくださいエルエル!!」
エルエル「この卑しい悪魔がぁ!! 大天使様に取り入ろうなど片腹痛いわ!! いね! さっさといね!!」
悪魔さん「はぁあああ? 取り入ってきたのは天使の方なんですけど?? 私は家主よ!! そっちこそいね! 天井の修理代おいていね!!」
エルエル「死なす!!」
悪魔さん「やってみなさいよ!!」
  私達が喧嘩を始めると
天使さん「お、お二人とも喧嘩は・・・」
天使さん「うるさいですよ!」
天使さん「まったく近所迷惑です! 場所を移します! そこでお話しましょう!!」
エルエル「うう、すみませんでした大天使様ぁ」
悪魔さん「天使、あんたつ、強かったの・・・ね?」

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