細胞具 ~サイボーグ~

小松朋喜

読切(脚本)

細胞具 ~サイボーグ~

小松朋喜

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〇ビルの地下通路
男「逃げて!」

〇アーケード商店街
女「あったまくるな!絶対帰らないから!」
女「った!どこ見て・・・」
男「ふにゃ?」
女「な、何よ・・・」
  女に抱きつく男
男「だいちゅき!」
女「な!?え!?」
男「だいちゅきでちゅ 守るでちゅ」
女「ちょ!?・・・離れて!」
女「あ、ごめ・・・」
男「びえ~ん!」
女「な!泣かなくても・・・」
女(手に血・・・!?)
男A「みつけた」
男B「回収するぞ」
女「何よあんた達!私は何も・・・」
男A「来るんだ」
男「いや!助けて!怖いよ〜!」
男B「黙れ」
女「なんだか知らないけどやめなさいよ!」
男「助けておねぇちゃ〜ん!」
女「おねぇちゃんて・・・」
男A「そいつを渡せ」
男B「大変な事になるぞ」
女(大変な事?)
男「びえ~~~ん!!」
女「け、警察になんとかしてもらいます!」

〇ビルの裏
男A「ここまでだ」
男B「お前に用はない」
男B「帰ってママのミルクでも飲んでろ」
男A「バ!?その言葉は・・・」
男「ママ・・・」
女「気絶してる?」
男「怪我はないか?」
女「だ、誰!?」
  そいつの兄だ
女「お兄さん!?」
男「兄・・・」
男「やめろエム」
女「エム・・・」
ジェイ「お前の兄のジェイだ 思い出せ」

〇商店街の飲食店
ジェイ「はじめにホールケーキを作る するとこうして一つのケーキができる」
ジェイ「奴らがやっている事はこれと同じ 血液・細胞・遺伝子が似ている人間を集め エムのような人間を作り出している」
女「血液が似てる・・・ それは、家族って事?」
ジェイ「そうだ」
エム「家族!?」
女「ほら!ハンバーグあげるから!」
女「その・・・家族は みんな納得してやってるの?」
ジェイ「いいや 強制的に拉致をする」
ジェイ「エムは そうやって生み出された生物兵器 『細胞具』だ」
女「・・・サイボーグ」
ジェイ「細胞の道具 実験に成功した人間は細胞具となってMOTHERの命令に従わなければならない」
女「マザー・・・」
女「その人達が・・・エムを・・・」
ジェイ「細胞具となれる人間は一人だけだ 父か母か息子なのか 試してみないとわからない」
女「試すって・・・ 何をするの?」
ジェイ「食事中に話す事ではないが それでも聞きたいか?」
女「いや大丈夫! その、実験にエムは成功した・・・?」
ジェイ「ああ」
女「サイボーグにならなかった残りの家族はどうなるの?」
ジェイ「用済みとなり消される」
女「それって・・・」
エム「お腹いっぱい!」
女「なんてひどい事を・・・ 許せない・・・!」
ジェイ「エムはマザーの企みを知り 家族を逃すため脱走をはかった」
ジェイ「しかし組織に見つかり家族は囚われた エムは運よく逃げ延びたが」
  実験の後遺症で記憶喪失に・・・
ジェイ「追手が近づいている エムを連れてどこかに身を隠さないとまずい事になる」
エム「もう食べられない・・・」
女「・・・ジェイはなぜ生きているの?」
ジェイ「俺も一緒に脱走した エムのような重い後遺症ではないが 覚えている事は断片的」
ジェイ「自分の名前を思い出せない 奴らがこいつをMと言っていた だからエムと」
ジェイ「俺のJはおそらく名前の頭文字だろう ジェームズかジェイソンか 何もわからない・・・」
カリー「・・・カリーよ」
ジェイ「よろしくカリー」
ジェイ「カリー エムを俺にあずけろ」
ジェイ「エムといれば危険だ 君の友人や家族がどうなるか・・・」
カリー「・・・どうでもいいよ家族なんて それより友達のメアが・・・」
エム「だめだよ 家族は大事にしないと」
カリー「う、うん・・・」
ジェイ「そういう事だ 行くぞエム」
エム「いや! カリーおねぇちゃんから離れたくない!」
ジェイ「大事なカリーおねぇちゃんが殺されても構わないと言うのか?」
エム「僕が守るもん! 行きたくない!」
カリー「エ、エム・・・」
ジェイ「駄々をこねるな」
エム「いやいやいや!いやったらいやだい!」
エム「わぁ〜ん!」
ジェイ「・・・まるでガキだな」
ジェイ「カリー しばらくエムを頼む」
ジェイ「こいつは君から離れないだろう あずける」
カリー「え・・・でも」
ジェイ「心配するな 君の家を見張っておく 何かあれば駆けつける」
ジェイ「エム 良い子にしてなきゃおもちゃを買ってやらんぞ」
エム「子供じゃないもん!」

〇おしゃれなリビングダイニング
カリー「また食べてる・・・」
パパ「帰ってきたと思ったら男連れ まったく何を考えている」
カリー「違うもん! エムはそういうんじゃ・・・」
パパ「じゃあなんだ」
カリー「そ、それは・・・」
パパ「とにかくそんな怪しい男を置いておくわけにいかない」
カリー「でもエムは行く所がないんだって言ってるでしょ!」
パパ「ダメなものはダメだ!」
カリー「わからず屋!」
ママ「落ち着いて二人とも!」
  ケンカはダメだよ?
エム「仲良くしよ? 家族は愛し合うモノだよ?」

〇諜報機関
女「そうですか・・・」
ジェイ「申し訳ありません」
女「どんな手を使ってでも彼を連れてきなさい 我々には彼が必要なのです」
ジェイ「かしこまりました」
  マザー

〇おしゃれなリビングダイニング
カリー「はーい」
  ジェイ?
ママ「どなた?」
パパ「また男!?お前はいつからそんな女に・・・」
カリー「パパが思ってるような人じゃないの! あっち行ってて!」
ママ「はいはい 行きましょうねパパ」
カリー「ごめんね? それでどうしたの?」
ジェイ「MOTHERにここが見つかった」
ジェイ「今すぐ離れなければまずい」
ジェイ「エムを借りるぞ」
カリー「ど、どうして・・・」
ジェイ「説明している暇はない」
ジェイ「来るんだエム」
エム「いや!」
  エムの腕を掴むジェイ
エム「わかったよ・・・」
ジェイ「では行くぞ またなカリー」
ママ「あら、お帰り?エム君は?」
カリー「・・・行っちゃった」
パパ「ふん!よかったじゃないか!」
カリー「・・・どうしたんだろうエム」

〇廃ビルのフロア
ジェイ「ついたぞ」
ジェイ「お前の墓場にな!」
ジェイ「・・・俺の正体に気づいていたのか?」
エム「さっき腕を握られた時 感じた ドス黒い細胞を」
ジェイ「・・・ほう」
ジェイ「本当は連れて来いという命令だったが この【ライトアーム】を試したくてな」
エム「右腕が変形した・・・ それが君の能力?」
ジェイ「ああ 細胞具は自身の細胞を自在に操る事ができるんだよ」
エム「・・・僕にもその力が?」
ジェイ「言ってどうする?お前は今から死ぬんだ」
エム「殺していいの?連れて来いって言われたんだろ?」
ジェイ「さぁな!わからんよ!こうなったら細かい事はどうでもよくなっちまうんだ!ひゃひゃひゃ!」
エム「君は僕の兄じゃないね?」
ジェイ「記憶が戻ったのか?」
エム「いや わかる 細胞が言ってる」
エム「君は兄じゃない 排除すべきだと!」
ジェイ「いいね!」

〇おしゃれなリビングダイニング
カリー(エムのあの顔・・・まるで別人)
ママ「はーい どなた・・・」
ママ「キャー!!」
パパ「な!?なんだお前ら!」
ママ「カリー!」
カリー「パパ!ママ! 何するのよ! 手を離しなさい!」
MOTHER兵リーダー「残念だが我々の秘密を知ってしまった 大人しくついてくるんだ」
カリー「MOTHERね・・・ 私達を細胞具に変える気?」
MOTHER兵リーダー「無駄な抵抗はするな 痛い思いは嫌だろう?」
カリー「どうせ後で痛い思いするじゃない・・・」
カリー「だったら!思いっきり抵抗してやる!」
パパ「カリー!」
パパ「お前ら・・・」
MOTHER兵リーダー「黙れ」
MOTHER兵リーダー「連れて行け」
カリー「やめろ!離せ!」
カリー「エム!?」
エム「汚い手で触るな」
エム「カリーは僕が守る」
MOTHER兵リーダー「や!殺れ!あいつを・・・」
エム「大丈夫?もう安心だよ」
エム「ぐは!?」
カリー「エム!?」
ジェイ「まさかあれ程の力があったとはな・・・ 危なかった・・・ マザーが貴様を欲しがるわけだ」
エム「くそ!」
エム「な!?力が!?」
ジェイ「だがまだ力を使いこなしてはいないようだ・・・」
カリー「エム!だいじょう・・・」
カリー「う!?」
エム「貴様・・・」
ジェイ「ダマレ・・・ コイツコロシテ ツギハオマエダ」
パパ「やめろぉ!」
ジェイ「スグニアノヨニオクッテヤル マッテイロ」
エム「やめ・・・」
エム(僕の・・・ 父さん・・・母さん・・・?)
「助けて・・・」
エム「うわぁー!!!」
ジェイ「体が動かない!? 細胞が恐怖している!?」
ジェイ「貴様・・・ 【セル】の力を解放したか・・・」
エム「うわぁー!」
エム「ぐあぁぁあ!!」
ジェイ「あらゆる細胞を操る最強の能力【セル】」
  俺の細胞を狂わせ
  自分の細胞を活性させた・・・
ジェイ「俺みたいな雑魚が勝てるわけねぇ・・・」
ジェイ「そうか・・・」
  あいつの『M』は・・・
  MOTHERの『M』・・・
ジェイ「だった・・・ のか・・・」
エム「ああああ!!」
エム「はぁ・・・はぁ・・・」
エム「僕は何を・・・ カリー!? ・・・!?」
エム「え・・・」
  エムの手は血だらけになっている
エム「僕が・・・みんなを・・・!?」
エム「そんな・・・ 守るって約束したのに・・・ なぜ・・・」
エム「わ〜!!!」
???「お邪魔しま〜す」
メア「カリー?いるの?メアです〜 入りますよ~」
メア「やば、誰もいない? 勝手に入って来ちゃっ・・・」
メア「へ・・・」
メア「誰!?」
エム「守るでちゅ」

〇おしゃれなリビングダイニング
マザー「エム・・・彼が・・・星を救う最後の希望」

コメント

  • ジェイの正体にびっくりがっかりでしたが、なるほどエムという存在がこれほどのものなのかと思い知らされた気がします。・・次のターゲット登場ですね。

  • ジェイの正体がわかったあたりからスピードアップする展開が面白かったです。カリーの家族が全滅してアレッと思ったら最後に次の相手を見つけるところで納得。Mが最初のうちは幼児言葉なところが後で発揮する力の怖さを倍増させますね。

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