隣の席の花楓さんは、世界の全てを見透かして

内村一樹

第5話 2つの結論(脚本)

隣の席の花楓さんは、世界の全てを見透かして

内村一樹

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〇女の子の一人部屋
  ──その日の夜
大心池須美「はぁ~ 疲れた」
大心池須美「お風呂も入ったし、お腹も満たした あとは自由な時間を満喫するだけ 最高だなぁ」
  自室に戻った私はそんなことを呟きながら、ベッドに寝転がってスマホを取り出す。
  そのまま、趣味の編み物関係の動画を見漁るんだ
大心池須美「それにしても、意外と動画あるよね 編み物って、結構人気あるのかな?」
大心池須美「あれ? っていうか、花楓は私が編み物するってこと、知ってるのか・・・」
大心池須美「あ、ヤバ、全然気づいてなかった。 そう考えると、ちょっと恥ずかしいな」
大心池須美「わっ!? ビックリした。 チャットかぁ」
「お初にお目にかかります、ワタクシ、花楓というものです。どうぞ、お見知りおきを」
「というワケで、友達登録しておいてね! でさでさ、今日撮った写真、ワタシに送っといてくれない? よろしくぅ!!」
大心池須美「テンション高いな・・・」
「お、早速既読を付けてくれたんだね! 嬉しいよ♡」
大心池須美「写真ね、分かった。 で、私のチャットを知ってるのは、ご自慢のチカラを使ったってこと?」
「ごめんね。 写真を送ってもらうのを忘れてたから 急遽連絡したんだよ」
「褒めてくれてもいいんだよ?」
大心池須美「褒められないことしてるって、自覚した方が良いと思う・・・」
「失礼いたしました_(._.)_」
大心池須美「ホントに分かってるのかな・・・? まぁ、いいや」
大心池須美「分かればよろしい」
「うん、それじゃあ、ワタシはもう寝るから また明日学校でね! お休み🌝」
  そのまま、花楓とのチャットは静かになる。
大心池須美「まだ8時なのに、もう寝るんだ・・・ 健康志向なのかな?」
大心池須美「まぁ、確かに 今日はなんか疲れたしなぁ ・・・私ももう寝ようかな」
  少しだけ目をつむるつもりだった私は
  いつの間にか眠りに落ちてしまった

〇まっすぐの廊下
  スマホのアラームで目を醒ました私は
  いつも通り登校した

〇教室
  これと言って異変のない普通の日常
  そんな一日が終わり、残すところは放課後を迎えるだけという時。

〇教室
  何も起きないことに疑問を感じた私が
  隣の席に座ってる花楓の横顔を眺めていると、不意にポケットのスマホが鳴る
黒光花楓「ちょ、ちょっと・・・ そんなに見つめられたら、ワタシ、恥ずかしいよぅ!!」
大心池須美「わざわざチャットで送る必要なくない?」
黒光花楓「良いじゃん、もっと言葉とか文字で積極的にコミュニケーションして行こうよ!」
大心池須美「なんでそんな恋人みたいな・・・」
黒光花楓「まぁまぁ、それより、そろそろ始まるよ!」
  花楓のチャットを見た直後
  荒々しい音が教室に響き渡る。
  祇園寺が盛大にコケて、佐藤の机をひっくり返したらしい
祇園寺壮馬「いたたっ・・・」

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