健康の国

下田 硬進

診察、そして余命宣告(脚本)

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〇研究所の中枢
シュラ「Mbukak lawang kanggo donya anyar.」
  光とともに目の前にあったドアが開いた
「わぁ!?」
シュラ「あたしのいうこときいてくれて ありがとうです」
ジェラン「何者・・・」
シュラ「シュラ・タヴァリオです」
ジェラン「それはそうだけど・・・」
クルン「ここは一体何処なんですか?」
シュラ「あたしのけんきゅうしせつです」
シュラ「ひび、さまざまな けんきゅうをやってるです」
ジェラン「へー」
ジェラン「ならなんで私達をここに連れてきたの?」
シュラ「ジェランさんのびょうきの かいめいをするです」
シュラ「もしかしたらこのくにでは かいめいされてるかもだけどです」
ジェラン「つまり・・・診察ってこと?」
シュラ「あってるです」
シュラ「そこにすわってです」

〇研究所の中枢
シュラ「しんさつがおわったです」
シュラ「ジェランさんのびょうきは・・・」
シュラ「このくにのぎじゅつでもなおる ほうほうはひとつしかないです」
ジェラン「それって、なに?」
シュラ「いしょく、です」
クルン(あのとき医師さんが言ってた・・・)

〇病院の診察室
医師「確実な方法なら 心臓移植というものがあるのじゃが・・・」

〇研究所の中枢
クルン「心臓移植、ですか・・・?」
シュラ「あってる、です」
ジェラン「それって、ドナーが必要なんでしょ!?」
ジェラン「それに、そのドナーも 私の国には当然いないし・・・」
クルン「健康の国ですから・・・」
シュラ「あたしのくににもすくないし、 もういるかんじゃにまわってるです」
シュラ「てにはいらない かのうせいが あっとうてきに たかいです」
ジェラン「そっか・・・」
シュラ「それと、ジェランさんのよめいは」
ジェラン「余命もあるんだ・・・」
シュラ「うん、です」
シュラ「ジェランさんのよめいは・・・ あと3にちです」
クルン「3日間・・・!?」
ジェラン「・・・そっか、ありがとうね、シュラ」
シュラ「たすけになれなくてごめんです」
ジェラン「ううん、大丈夫」
ジェラン「じゃあ、ひとまず帰ろっか」
クルン「・・・はい」
クルン(やっぱり・・・やるしか・・・)

〇城の客室
ジェラン「ねぇ、クルン」
クルン「なんですか?」
ジェラン「私、あと3日間で国に帰りたい」
クルン「ど、どうして──」
クルン「・・・」
ジェラン「そう、私死ぬなら自分の国がいい」
ジェラン「頑張ればいける、これが 私の本当の最期の願い」
ジェラン「クルン、どうかな・・・?」
クルン「・・・」
クルン「僕がジェラン様の考えを 否定したことある?」
ジェラン「・・・」
ジェラン「そうだね、じゃあ頑張ろう」
クルン「はい!」

〇貴族の応接間
クルン「──というわけで、 明日の朝から我々は出立致します」
クルン「こんな服装で誠に失礼ですが、 昨日今日と大変お世話になりました」
シュラ「だいじょうぶです、 あたしたのしかったです!」
カリュ「そうね、彼女と接していて とても温かい気持ちになれたわ」
カリュ「それに、あなたみたいな執事も 欲しくなったわ」
クルン「光栄です」
カリュ「彼と話したいことがあるの」
カリュ「シュラ、席を外してくれる?」
シュラ「わかったです」
「・・・」
カリュ「あなたの噂は聞いているわ」
クルン「あれ、ですか」
カリュ「えぇ、それとドナーが必要なので あるのならあなたがすることは一つよね?」
クルン「はい、命に変えても彼女を守るつもりです」
カリュ「・・・そう、聞きたかったのはそれだけよ」
カリュ「それじゃあ、旅路の安全を祈っているわ」
クルン「ありがとう御座います」

次のエピソード:帰路と覚悟

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