エピソード1(脚本)
〇森の中の沼
岬 透「ついに・・・ついにここまで来たんだね。 この森を抜ければついに・・・!」
岬 透「魔王城だッ!!!」
誰かのオカン「タネ業者の荷馬車が弾けて、タネを大量に飲み込んだ時は、どうなるかと思ったわさ」
岬 透「俺は守りのタネ1000個を飲み込み・・・」
誰かのオカン「アタシは賢さのタネを1000個飲み込んだ」
オークン「そしてオレが素早さのタネを1000個・・・」
岬 透「タネ業者から「責任を取れ!」と言われた時はビビッておしっこもらしたけど」
誰かのオカン「アタシらが勇者になればモンクないでしょ!ってタンカ切ったのよね」
岬 透「あのとき、すでに賢さMAXのオカンの知略がにじみ出ていたよ」
オークン「あの旅立ちの日が懐かしいクポね」
誰かのオカン「それにしても、さっきの戦闘でのオークンの立ち回り、ほんとすごかったわ~」
誰かのオカン「敵のかく乱、いつもありがとね」
オークン「素早いオークとかイミフっけどねw」
オークン「力のタネがよかったじゃろがーいって」
オークン「それに、オカンの賢い戦略と呪文の破壊力もすごかったじゃないっすか~」
誰かのオカン「あらやだ、ほめてくれるのぉ!」
岬 透「コラコラ、キミたち」
岬 透「誰かの活躍を忘れてないかな?」
オークン「ははは、何真顔なってるでごわす」
誰かのオカン「わかってるわよ!」
誰かのオカン「一番は敵の攻撃を一手に受けてくれた透くんの活躍のオ・カ・ゲ♡」
岬 透「照れるな。うふふ・・・」
オークン「「もはや服なんていらねぇ!」って脱ぎだしたときはこいつイカれてるなって思ったけど」
オークン「どんな攻撃も裸体で防ぐタンク役の鏡に惚れたでげすよ」
岬 透「まぁね」
岬 透(それにしてもオークンの言葉遣いは最後まで安定しないまんまだったな)
岬 透(まぁ、どうでもいいんだけど・・・)
誰かのオカン「さ、思い出話は切り上げて、そろそろ行きましょうかね」
誰かのオカン「子供たちがおなかすかせて待ってるでしょうし」
岬 透「さっくり魔王倒しちゃいますか!」
オークン「応ッ!」
〇村に続くトンネル
岬 透「さて、ここを抜ければ魔王城だ!」
タネ業者「あんたら! ちょっと待ってくれ!」
誰かのオカン「あなたは・・・あの時のタネ業者?」
岬 透「一時はどうなるかと思いましたが、ついに魔王討伐目前ですよ」
岬 透「明日には世界平和が訪れます」
タネ業者「そのことで非常に言いづらいことがありまして・・・」
誰かのオカン「何だい、歯切れが悪いねぇ」
タネ業者「よくよく考えると、守りの種は入荷していなかったんです」
岬 透「またまたぁ」
タネ業者「本当です!!!」
岬 透「・・・・・・え? ホントに?」
岬 透「いやいや、でも、俺、ずっと敵の攻撃を最前線で受け止めてきたよ?」
誰かのオカン「全裸でね」
タネ業者「あなたが飲んだのは、ひまわりのタネっぽいんですよね」
岬 透「だから俺、最前線で・・・」
誰かのオカン「あ~何となくわかったわ」
岬 透「?」
誰かのオカン「プラシーボ効果だわさ!」
岬 透「え?」
岬 透「あぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!」
急に全身に!!!! 痛みがぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!
俺は・・・ひまわりのタネを・・・1000個飲み込んだ・・・だけ・・・だった・・・・・・ようだ・・・・・・
こうして・・・俺たちの旅は・・・終わった・・・
完
めちゃおもしろかったです!
まさかのプラシーボ効果で、ここまでやれると言うことは、冒険者としての素質があったんではないでしょうか?笑
個人的には誰かのオカンが気に入ってます!
オチが最高に面白かったです笑
まさかのひまわりのタネ!そしてプラシーボ解除によって突如の痛み…笑
笑っては気の毒ですが、ひまわりの種食べて強くなった気でいた勇者が不憫で笑
笑いました!短いストーリですが楽しかったです。誰かのおかん、、、(笑)いいですね、三人の掛け合いがとってもたのしかったです。