読切(脚本)
〇惑星
おかあさん「そろそろおきなさい 母なる地球についちゃうわよ」
ぼく「うっかりうっかりだよー 冬眠してたぁー ふあああ、いつのまにこんなにあったかくなったの? からだ溶けてるよぉぉぉぉ」
お父さん「おまえはうっかりさんだな だれに似たんだか 父さんそっくりじゃないか! しかたないなぁ✨」
おかあさん「もう、おとうさんったら! ちょっと新婚旅行に宇宙選んだら思いの外長い新婚旅行になっちゃったものね うっかりさん♥️」
お父さん「いいじゃないか、そのおかげで二人の子供にも恵まれ、進化もとげて、ずっとおまえといっしょでうれしいぞ♥️」
ぼく「はずかしいなぁーぼくもう一回寝ようかな二人でそういう話はしてよねぇ」
おかあさん「もう♥️ 子供の前で♥️」
〇地球
ぼく「わあー!すごい、地球だぁー」
お父さん「長い新婚旅行だったなぁー ただいま地球🌍️ みんなで地球で🌍️でくらそうなぁー」
ぼく「たのしみだなぁー ともだちできるかなぁー」
お父さん「おまえはどろどろしてるし、なかなかおもしろい進化を遂げたしな 人気者間違いなしだ!」
おかあさん「何かあったらひきこもっていいのよ 無理して学校いかなくてもいいんだからね」
お父さん「そうだそうだ ゆっくりいこうじゃないか またいつでも旅行に出たっていいんだからなぁー」
おかあさん「もう~✨ また進化しちゃうわ~♥️」
お父さん「母さんと一緒ならどこでも幸せだなぁ」
おかあさん「やだわぁ♥️ 子供がもう一人ふえちゃう~♥️」
弟「おはよう、地球もう近くない?」
おかあさん「大丈夫よ、ほら、もうちょっとしたらつくからね✨」
弟「ぼく、ともだちできるかなぁ 心配だよぉ~」
お父さん「大丈夫だ おまえは火を操れるしなぁ きれいじゃないか」
ぼく「そうだよ あったかくて助かるしね~」
弟「そうだといいな~ にーちゃん、手つないで学校いこう~」
ぼく「いいよー☺️」
〇雲の上
ぼく「わあーーーーーーーー きれいーーーーーーーー」
おかあさん「きゃーーーーーー すてきぃーーーーー」
お父さん「おおおおおおおお これわぁーーーーーーーー」
弟「うわぁーーーーーー すごいいいいいいいいいいいいい」
〇水中
おかあさん「きゃあーーーーーーー どんどん海の中に沈んでいくわぁーーーー」
お父さん「おおおおおおおおおおお 海の中の操縦方法はわからないぞぉぉぉぉ?」
ぼく「ええーー 学校楽しみにしてたのにぃー 海の中にも学校ないのかなぁー」
弟「ぼく、あったかい水にしちゃうかも 怒られないかなぁー」
ぼく「ぼくはあったかいの好きだけど、溶けちゃうかも」
お父さん「もしかしたから、海の中でまた家族でほそぼそ暮らさないとかもなぁ」
おかあさん「まぁ、家族で力をあわせて、それぞれ進化したら大丈夫よ!」
お父さん「そうだな✨ みんな適応能力があるからなぁー」
ぼく「なんとかなるかな 海底散歩とかしてみようよ」
弟「散歩、手つないでくれる?」
ぼく「つなぐよ~✨ ぼく溶けたら、目だけもって帰ってね 後でもう一回体つくるからさー」
弟「わかったー いいなー兄ちゃん自由に体のかたち変えれて」
お父さん「おまえももうちょっと大きくなったら体のかたち変えれるようになるだろう」
ぼく「そうだよ でも、ぼんやりしてると自分のかたちみうしなっちゃうから、めんどくさいかも」
弟「そっかぁー ひまだし、いろいろまたやってみよう~」
お父さん「まったく、いいこに育って父さんはうれしいぞぉ!」
おかあさん「おかあさんもうれしいわ✨ それからもよろしくね♥️」
長い宇宙🚀への新婚旅行から帰ってきた家族たち
今度は深海家族旅行🐚になりそうであった。
仲良しな夫婦に仲良しな兄弟で、素敵な家族だなあと思いました☺️
おかあさんのように、私もあんな穏やかな人になりたいと思いました😚
弟が手繋いで欲しがったり甘えん坊っぽいところが見た目とのギャップで可愛らしかったです😄
宇宙から帰還する家族が地球という星を褒め称えているところが、地球人として嬉しい気持ちにさせてもらえました。お母さんが、引きこもってもいいのよ!と子供に言っていたところが、なんかいいなあと思いました。
体の形が変化したり進化して変貌するということは、相手の存在を判別する根拠が心(精神)のみということですよね。コミカルなお話の中になかなか深い家族愛や人間愛のテーマが隠れているように感じました。すぐにお兄ちゃんと手を繋ぎたがる炎の弟が可愛かったです。