主人役⚔️三英傑

キリ

Bakufu4(脚本)

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〇ホストクラブ
市「白状しなさい!秀吉!」
市「あんた、妻子がいるの?」
秀吉「いやいやいやいや ;;」
秀吉「確かに、妻はいるけど子は居ない!」
市「いま嘘発見器使ってんだから! "はい"か"いいえ"で答えろっての!」
秀吉「あああっ; はい...いやっいいえ! ! !」
市「どっちなの? ?」
秀吉「いいえぇ!」
市「じゃあ、奥さんにはホストのことは 報告して承諾を得ているの?」
秀吉「ううぐ...っ」
市「しょーーーーーーじきに!」
秀吉「いっいいえ...!」
市「くっ・・・」
信長「おい市」
  市は静かに、信長の懐にある刀を抜いて
  秀吉に矛先を向けた
秀吉「ヒィーーーーーΣ(゚ロ゚ノ)ノ」
秀吉「いっちゃん!ちょ、ちょっちょっタンマ」
市「ふざっけんじゃないわよ! ? ?」
市「あんたね、既婚者がホストなんてよっぽど 心が海より広い女でないと許せないもんよ」
市「しかもホストだってことを奥さんに内緒で お客さんの前で振る舞ってるなんて あんたサイッテーよ!この猿!」
秀吉「いや、俺だっておねねのこと怖いからさぁ」
秀吉「優しい女の子に、それもお姫ちゃんに 慰めてほしいって思うわけよ」
秀吉「見たべ?あのおねねの 鬼の形相(ぎょうそう)」
秀吉「逃げたくもなるよ~ こーんな室内でお姫ちゃん呼びして 楽しめるなんてさ~」
市「はあ、もう...」
市(秀吉を辞めさせないと、けどいきなり No.2がいなくなったら、お店の看板に 変に噂がたてられるかもだし...)
信長「・・・」
家康「あ、あのぅ...」
市「なによ!家康!」
家康「ばれちまったもんは 取り返しがつかないわけだし、」
家康「ここは、奥さんを接客してはどうです?」
市「はあ?」
市「あのねえ、なんでこんなにわたしが 苛立ってるか、理由分かってる?」
市「発端は秀吉の、結婚しつつホストやってる ことであって、それを尊重するなんて...」
信長「いいんじゃないか」
市「え?兄者?」
市「なんでよ~~ねねさん怒ってたけど」
信長「あやつも猿のことを知ってて嫁いだのだ」
信長「ちやほやされることは星の数」
信長「だったら、存分に働く様を 見せてやりゃいい」
信長「あやつには俺が言っておく」
信長「猿のことは、お前らに任せる」
信長「真のことを伝えてあやつと向き合うのか 嘘方便を伝えて向き合わせるか、な?」
市「・・・」
家康「どういう意味です?」
市「ねねさんを接客させてみない?って誘うか 可愛いお客さんを接客するよう伝えるか」
市「どっちで秀吉を、ここに 連れてくるかってことよ」
家康「ふーん」
市「あんたならどう伝える?」
家康「俺は、本当のことを伝える」
家康「色んなお嬢さんを見てきたが、 思っていることを素直に言える人と そうでない人がいることに気づいた」
家康「本当は嬉しいのに、違う感情を表に出す」
家康「けど、」
家康「本当は心に思っている言葉を こちらが尋ねたら答えてくれる」

〇幻想2

〇ホストクラブ
家康「あの子みたいに──」
市「・・・」
市「そういうこと」
市「わかったわ、正直に話すのは 秀吉とわたしも同じだもんね」
市「ありがと、家康」
市「瀬名ちゃんがいて、よかったね!」
家康「え?あ、いや、なんでっ」
市「顔に書いてるよ~うふふっ♪」
家康「・・・っくう〜〜」

〇ホストクラブ
ねね「・・・」
秀吉「お帰りなさい、お嬢様」
ねね「っ! ?」
ねね「な、なによ堂々と」
秀吉「そりゃここに来たら──」
秀吉「笑顔で」
秀吉「楽しませるつもりで」
秀吉「もてなさないとだからな」
秀吉「何か飲む?」
ねね「・・・」
ねね「ジンジャーエールで」
秀吉「あれ?お酒いいの」
秀吉「遠慮しなくても、帰り道一緒なんだから 一杯だけでもどう?」
ねね「・・・ねえ」
秀吉「ん?」
ねね「さっきのこと、許してないけど」
秀吉「っ!」
秀吉「いま釘刺すなよ~~!」
秀吉「はあーーーーー どうにかこうにか、気をまぎらわせて こうして接客態度示してんのに~~」
秀吉「うぬぬぬ~~」
秀吉「あーー、もうスイッチ切れたーーー」
秀吉「おねね、俺を殴りたかったんだろ?」
秀吉「存分に殴れよ!ほれ!ほれ!」
ねね「・・・」
ねね「・・・っっ」
ねね「・・・やっぱり、そのほうが素敵」
秀吉「・・・?」
ねね「そうやって、おとぼけてるのが」
ねね「あなたらしい」
秀吉「ねね?」
ねね「安心したわ」
ねね「わたしの愛した人は、本性を隠して ホストとしてやっていたのね」
秀吉「まっまあな!」
秀吉「こんな姿、おねねだけにしか見せないし」
秀吉(ほかの子は怖くないし、まだ信長さんの ほうがマシに思えるでやんす)
ねね「なら文句は言えないわ」
秀吉「だろうね・・・」
秀吉「・・・」
秀吉「ん?いま、文句"言えない"ってった? ?」
ねね「ええ」
ねね「信長さん、お誘いありがとうございました」
ねね「はじめて、あの人の働く姿を見られたし」
ねね「偽りのあの人で、よかった──」
信長「・・・ん」
ねね「皆さん、身勝手な私のために お時間いただきありがとうございます」
ねね「お仕事、頑張ってくださいね」

〇開けた交差点
  そのころ、市は
  在庫補充のため、街中を歩いていた
市「もう、あれほど在庫切らすなって 注意してんのに、あのホスト共!」
市「反省会開いたら、黙ってないんだから」
「よお、市」
市「え?」
信玄「久しぶりだなぁ」
市「も、モチ・・・」
信玄「見つけたぜ、」
信玄「あの忌々しいガキの妹をよお!」

〇黒
「いやああああああ! !」
  どうする、信長

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