主人役⚔️三英傑

キリ

Bakufu5(脚本)

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〇ホストクラブ
家康「遅くないっすか・・・? お市さん」
信長「・・・」
秀吉「やべえやべえやばすぎパネエ!」
秀吉「ヤバババイよ! ! !信長さん!家康!」
家康「ど、どしたんすか」
秀吉「信玄が、いっちゃん拉致たって!」
秀吉「んでもって、ちょうど拉致られる 瞬間を見た瀬名ちゃんも、拉致されたって」
家康「ええっ」
家康「瀬名さん・・・っ」
家康「こうしちゃらんねえ!」
秀吉「家康!」
信長「猿」
秀吉「へ、へいっっ!」
信長「此処(ホストクラブ)を任せる」
秀吉「わっわかりました!」
秀吉「・・・」
秀吉「はあ〜〜〜〜〜〜〜よかったぁ」
秀吉「勢いでついてこいなんて言われたら 俺の未来、終わってたわ〜」
秀吉「けど、頑張ってくだせぇ お二方」

〇廃ビルのフロア
信玄「まだ来ねえのかよ、あの野郎」
市「モチ、わたしは構わないわ」
市「だけど、彼女は関係ないでしょ! !」
瀬名「・・・」
信玄「その女に悪気はねえが、 俺の視界に入ったからなぁ」
信玄「山のごとし、やすやすと 見過ごすことができなかったわ」
市「あんたってもう、変わってないんだから」
瀬名「あの、お市さん」
瀬名「あの人は?」
市「・・・」
市「元うちのホスト」
市「信玄よ」
市「兄者と1位争いしていて、」
市「今見たいに視界に入った人は、 ほかのホストが接客しているのに」
市「強引に自分の席に座らせて、 我が物にするくせがあってね」
信玄「お前のせいでもあるぜ、市」
市「ええ?」
信玄「お前が俺をクビにしなけりゃあな! 職を失うことなんざ無かったんだわ!」
信玄「兄の信長を1位に仕立て上げるために、 俺が邪魔だったんだろ?」
信玄「だから俺をクビにしたんだろ! ?」
市「なっ」
市「そんなんじゃない!」
信玄「じゃあどうしてだ!」
市「そ、それは・・・」
信長「市!無事か!」
家康「瀬名さん!」
市「兄者!」
瀬名「家康さん・・・」
信玄「やっと来たか!信長よ」
信玄「なんだその石っころは」
家康「えー、俺石呼ばわりかよ」
信長「信玄!」
信長「まだ生きていたとはな」
信長「だが、俺を怒らせたからには ここが貴様の墓場と成してやる」
信玄「はははははっ」
信玄「我信玄、風のごとし返り討ちにしてやるわ」
家康「信長さん・・・」
市「たんまたんまたんま!」
市「兄者、モチに暴力はやめて!お願い!」
市「モチも、力まないで!安静にして!」
信玄「上から物言うんじゃねえぞ!」
市「あんた、自分の身体のこと わかってないの?」
信玄「はあ?なんのことだ」
市「・・・っ」
市「自分のことだから、 知ってると思ってた」
市「あなた、肺結核なのよ?」
市「時々、ロッカールームで 吐血していたでしょ?」
市「健診で結果が出ていたわ」
信玄「なっ」
信玄「なにぃ?」
市「だから、あれ以上うちで働いていたら お酒も断てないし、お客さんが悲しむ」
市「少しでも長く、夜の世界じゃなくて 昼の世界も見届けてほしいと思って」
市「あなたをクビにしたのよ」
信玄「ぐっく・・・」
信玄「そんなのっ...」
信玄「ぐぐふっ!」
市「ああ!ほら!言わんこっちゃない!」
市「家康!救急車を!」
市「あとこの紐ほどいてっ!」
家康「もう呼んだ、いまほどきます」
市「お...仕事が速い」
家康「いまほどきます...」
家康「もう大丈夫ですよ」
  瀬名は、紐から解放され手足の自由を
  取り戻した瞬間に、家康の唇にキスをした
家康「せっ瀬谷さん?」
瀬名「とても...怖かったです...」
瀬名「家康さんが、助けにきてくれて...」
瀬名「本当に、よかった...」
家康「瀬名さん...」
家康「俺もです」
信長「っ!」
信長「家康! ! ! ! ! !」

〇廃ビルのフロア

〇廃ビルのフロア
  家康と瀬名の横にそびえ立っていた鉄筋が
  倒れてきて、とっさに瀬名は家康の胸を
  突き落とした──
  鉄筋の下敷きになったのは、瀬名だけだ
家康「そんな!瀬名さん!瀬名さん!」
  家康は、指先に切り傷を負いながらも
  鉄筋を払いのけ、瀬名を瓦礫から見つけた
瀬名「ううっ...」
家康「瀬名さん!お願いだ!死なないでくれ!」
家康「せっかく、想いが...分かりあえたのに...」
家康「こんなの、こんなのっふざけんなよ!」
家康「ダメだ瀬名さん、俺を、俺を置いてくな!」
瀬名「...いえ.......やす...さ...」
瀬名「あ...あっ」
瀬名「い...し......る...」
家康「そんな...そんなぁ...っ」
家康「瀬名ーーーーーーーーー! ! ! ! !」

〇ホストクラブ
  瀬名は、家康の祈りは届かぬまま
  帰らぬ人となってしまった
  また、信玄も病院に搬送されたものの
  意識が戻らず、そのまま息を引き取った
  あれから2年後━━
市「はい!今日までの給料」
家康「ありがとうございます」
家康「お世話になりました」
市(やっと、瀬名ちゃんのことを 吹っ切れたみたいだから)
市(このままホストを続けていくのかと 思いきや、いきなり辞めるだなんて)
市「次の職場も、無理せず励んで」
家康「はい、じゃあ皆さんによろしくと」
市「うん!」
市「・・・」
秀吉「本当に辞めたのか?」
市「そうよ。辞表ももらった」
信長「見せてみろ」
市「ほい」
秀吉「俺にも見せて~~♪」
秀吉「えーなになに」
秀吉「”嫁探しのためホスト辞めます”」
秀吉「え、あいつガチ恋求めちゃったの?」
市「バカだなーと思ったけど、 男ってこういうとこあるからね」
信長「フン」
信長「飽きないな、あやつ」

〇黒
  のちに家康は
  数々の女性と付き合い、
  計19人の子孫を残し、この世を去った

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