決意の夜(脚本)
〇堤防
この世界で生き残れるのは”どちらか”だけ
──随分昔、この星を作ったウェルワット
は2種類の共存不可な生物を此処に落した
フェーマル「──僕達って何?」
エファン「──僕にも分からないよ」
フェーマル「・・・そうだよね。」
フェーマル「僕、あれから考えたんだ。 ”どっちに”進むのか。」
エファン「・・・そっか。」
エファン「詳しく聞いてもいいかい?」
フェーマル「うん。」
フェーマル「僕、親がクローレムでしょ? だからそっちに行けって言われたんだよね」
エファン「・・・うん、」
フェーマル「前に、エファンはシラートンへ行く と言っていたよね・・・」
エファン「・・・それ、いつの話?笑」
エファン「確かに、その時はシラートンの人達に 憧れを持っていたよ」
エファン「でも・・・ あの日、僕の親が事故に合った時 助けてくれたのはクローレムの人だったんだ」
フェーマル「・・・そうだったんだ。 ニュースでは”シラートンが助けた”と 流れていたね・・・」
エファン「──そう。 この世界は何故かシラートンが正義だと ばかり思い込んでいる」
この世界に降りてくる時に皆、どちらかは
既に決められている。
だが、エファンやフェーマルのように
降りてくる時にどちらかが決まっていない子はこの世界で数少ない・・・
その為、様々な所で特別な存在として
扱われることが多い。
そんな中この2人だけはどこか違った。