バレンタインの試練っ!!

姫野 ももな

バレンタインデーは、少し切ない?(脚本)

バレンタインの試練っ!!

姫野 ももな

今すぐ読む

バレンタインの試練っ!!
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇システムキッチン
  バレンタインデー前々日
城ヶ崎 陽菜「よし、上手に作るぞ!」
城ヶ崎 陽菜(あとは、3時間ぐらい冷やすだけ!)
城ヶ崎 陽菜「カラオケでも行っちゃおうかな・・・」

〇街中の道路
城ヶ崎 陽菜(久しぶりにカラオケ行くなぁ)

〇カラオケボックス
城ヶ崎 陽菜「何歌おうかな〜」
城ヶ崎 陽菜「はい!」
???「城ヶ崎様、お連れ様がいらっしゃいました」
城ヶ崎 陽菜「お連れ様!?」
城ヶ崎 陽菜「なんで、澤島がここにいるのよ・・・」
澤島 優太「別にいいだろ・・・」
城ヶ崎 陽菜「でも、どうして私がカラオケにいるって分かったの?」
澤島 優太「たまたまカラオケに入っていくところ見かけたから」
城ヶ崎 陽菜「澤島、気持ち悪いわよ・・・」
澤島 優太「そうですか・・・ それで、何歌うの?」
城ヶ崎 陽菜「”lovely cute”の曲を歌おうかな」
澤島 優太「”lovely cute”の曲ね。 最近、ホシスタで人気だよね」
城ヶ崎 陽菜「そうなの! 私、人目見ただけでファンになっちゃった」
澤島 優太「いいじゃん」
  陽菜の歌唱中──
城ヶ崎 陽菜「久しぶりに歌った!」
澤島 優太「結構、歌上手いじゃん」
城ヶ崎 陽菜「何その上から目線・・・」
城ヶ崎 陽菜「でも、ありがとう」
澤島 優太「お、おう」
城ヶ崎 陽菜「澤島、さっきからなんか変よ」
澤島 優太「は? べ、別に変じゃねーし」
城ヶ崎 陽菜「はいはい」
城ヶ崎 陽菜「澤島もなんか、歌いなさいよ」
澤島 優太「分かった 歌唱対決しようぜ」
城ヶ崎 陽菜「もちろん、いいわよ」
澤島 優太「でも、悪い・・・ 少し、お手洗い行ってくる」
城ヶ崎 陽菜「行ってらっしゃい」

〇カラオケボックス
  優太、歌唱中──
城ヶ崎 陽菜「澤島も結構、歌上手いじゃない」
澤島 優太「ありがとう」
城ヶ崎 陽菜「私も負けないように早く歌おう・・・」
澤島 優太(なんか、さっきからこいつのこと意識してしまうな・・・)
  陽菜、歌唱中──
城ヶ崎 陽菜「やったー! 98点!」
澤島 優太「まぁまぁ、やるじゃん」
城ヶ崎 陽菜「まぁね!」
澤島 優太「出しゃばるな・・・」
城ヶ崎 陽菜「はい・・・」
澤島 優太(なんか、調子狂う・・・)
澤島 優太「ちょっと、外の空気吸ってくる」
城ヶ崎 陽菜「うん」

〇街中の道路
澤島 優太(胸が苦しい・・・)
雨宮 ヒロ「あれ? 優太、何してるの?」
澤島 優太「ヒロっ!?」
澤島 優太「いや、ただちょっと勉強の息抜きに外にいるだけ・・・」
雨宮 ヒロ「優太は、真面目だね」
澤島 優太「ありがとうな、ヒロ ヒロこそ、何してるんだ?」
雨宮 ヒロ「僕は、今バレンタインのチョコを買いに行ってたんだ」
澤島 優太「へぇ〜、誰かにあげるの?」
雨宮 ヒロ「ま、まぁそんな感じ・・・」
澤島 優太「何照れてるの?」
雨宮 ヒロ「いや、ただ・・・」
澤島 優太「ただ?」
雨宮 ヒロ「誰にも言わないなら、言う」
澤島 優太「もちろん、言わないよ」
雨宮 ヒロ「僕、城ヶ崎さんのことが好きなんだ。 だから、バレンタインにチョコあげようかなって」
澤島 優太「ヒロ、城ヶ崎のこと好きなのか!?」
雨宮 ヒロ「・・・うん」
澤島 優太「ヒロのこと、応援してるよ」
雨宮 ヒロ「ありがとう、優太」
澤島 優太「そろそろ、カラオケの方に戻るわ」
雨宮 ヒロ「おう」
雨宮 ヒロ(優太って、カラオケとか行くんだ・・・。 なんか、意外だな──)

〇カラオケボックス
城ヶ崎 陽菜(澤田のやつ、遅いわね・・・)
澤島 優太「城ヶ崎、悪い・・・少し遅れて」
城ヶ崎 陽菜「全然、大丈夫よ! ・・・早く歌いましょ!」
澤島 優太「・・・そうだな」
澤島 優太(俺も、城ヶ崎にチョコあげようかな・・・)
城ヶ崎 陽菜「今度は、2人で歌お!」
澤島 優太「いいね 何の曲歌う?」
城ヶ崎 陽菜「”HoneyWorks”の曲、歌お!」
「Chu! 可愛くてごめん 生まれてきちゃってごめん Chu! あざとくてごめん 気になっちゃうよね? ごめん」
城ヶ崎 陽菜「やっぱり、HoneyWorks様の曲大好きだな・・・」
澤島 優太「俺もHoneyWorksの曲に惚れてるから、お前の気持ちめっちゃ分かるよ」
城ヶ崎 陽菜「ほんとっ!! 澤島と意見、少し合いそう!」
城ヶ崎 陽菜「なんか、澤島・・・照れてない?」
澤島 優太「照れてない!」
城ヶ崎 陽菜「急にキレられても・・・」
澤島 優太「ご、ごめん」
城ヶ崎 陽菜「そろそろ帰ろ!」
澤島 優太「そうだね」

〇システムキッチン
  陽菜は、優太と一緒に帰ったあと──
  陽菜は、すぐにお風呂に入って、チョコのラッピングをしている。
城ヶ崎 陽菜(リボンは、青色にしようかな・・・)
城ヶ崎 陽菜「できたー!!」
城ヶ崎 陽菜(明日、楽しみだな・・・)

〇教室
  ── 次の日の学校 ──
白崎 樹里「ねえ、奈緒? バレンタインに何か作ってきた?」
中山 奈緒「ううん、作ってきてないよ」
白崎 樹里「だよね!」
城ヶ崎 陽菜(あ、あの2人は・・・私をいじってきた人だ)
中山 奈緒「ねえ、樹里の席に行こ」
白崎 樹里「いいよ」
中山 奈緒「城ヶ崎さんが居てさ・・・」
白崎 樹里「奈緒、城ヶ崎さんのこと苦手だよね」
中山 奈緒「だって、私のこと愚痴ってくるんだよ?」
白崎 樹里「それは、良くないね!」
中山 奈緒「でしょー」
城ヶ崎 陽菜(私、愚痴ったことないのにな・・・)
雨宮 ヒロ「城ヶ崎さん、なんか元気ない?」
城ヶ崎 陽菜「ヒロくん!?」
城ヶ崎 陽菜「普通に元気だよ!」
雨宮 ヒロ「良かった・・・。 あのさ、良かったらバレンタインのチョコ受け取ってくれない?」
城ヶ崎 陽菜「えっ!! 私でいいなら、受け取る!! ・・・ありがとう!」
雨宮 ヒロ「お、おう・・・」
澤島 優太「2人ともおはよう・・・」
城ヶ崎 陽菜「おはよう、澤島」
雨宮 ヒロ「澤島くん、おはよう」
澤島 優太「城ヶ崎、お前にチョコあげる」
城ヶ崎 陽菜「え・・・!?」
城ヶ崎 陽菜「ありがとう、澤島」
城ヶ崎 陽菜「あ、私もあげなきゃ・・・」
城ヶ崎 陽菜「ヒロくん、頑張って作ったチョコ受け取って欲しいです!」
雨宮 ヒロ「ほんとっ!!」
雨宮 ヒロ「ありがとう! 城ヶ崎さんにチョコ貰えるなんて嬉しいな」
城ヶ崎 陽菜「どういたしまして!」
澤島 優太「俺、少し屋上行ってくる」
城ヶ崎 陽菜「澤島、どうしたのかな?」
雨宮 ヒロ(澤島くん、恋に立ち向かわないと一生城ヶ崎さんに想い伝わらないよ)
城ヶ崎 陽菜「ヒロくん、そろそろ席に座ろ!」
雨宮 ヒロ「そうだね」

〇高い屋上
澤島 優太「はぁ、」
白崎 樹里「あれ、澤島さん?」
澤島 優太「白崎っ!?」
澤島 優太「どうして、白崎がここに?」
白崎 樹里「私、いつもここに来て、深呼吸してるんだ」
澤島 優太「ふーん・・・」
白崎 樹里「何その、冷たい態度・・・」
澤島 優太「いや、城ヶ崎以外の女に興味無いからさ」
白崎 樹里「へぇ〜、澤島さんって城ヶ崎さんのこと好きなんだ」
澤島 優太「何か悪いことでもあるの?」
白崎 樹里「城ヶ崎さんはね、私たちのことを愚痴ってくるのよ・・・ だから、」
澤島 優太「城ヶ崎がお前らのことを愚痴る? 冗談は辞めろよ・・・」
白崎 樹里「冗談じゃないけど・・・」
澤島 優太「冗談じゃないなら、城ヶ崎が愚痴ってる証拠あるの?」
白崎 樹里「それは、無いけど・・・」
澤島 優太「無いなら、城ヶ崎のことを悪く言うの辞めてくれる? 不愉快」
白崎 樹里「・・・!?」
白崎 樹里「分かったわ・・・ 城ヶ崎さんのことを悪く言うの辞めるね」
澤島 優太「白崎・・・なんで、そんな城ヶ崎のことが気に食わないだよ──」
  優太が屋上でゆっくりしていると陽菜が屋上にやってきた。
城ヶ崎 陽菜「澤島、そろそろ教室に来なさいよ」
澤島 優太「城ヶ崎っ!?」
城ヶ崎 陽菜「何よ・・・」
澤島 優太「今、言おうかな」
城ヶ崎 陽菜「え?」
澤島 優太「俺、城ヶ崎のことがずっと前から好きだ。 付き合ってください」
城ヶ崎 陽菜「えっ!?」
城ヶ崎 陽菜「ごめん、澤島。 澤島のことは、信頼してるし、頼りにしてるけど・・・彼氏としては、見れません」
澤島 優太「そっか・・・ 先に戻っててくれ」
城ヶ崎 陽菜「うん・・・」
澤島 優太「馬鹿だよな・・・俺。 城ヶ崎は、ヒロのことが好きって分かってたはずなのに──」
中山 奈緒「澤島くん・・・どうしたの?」
澤島 優太「中山か・・・ いや、なんでもない」
中山 奈緒「もしかして、城ヶ崎さんに告白したの?」
澤島 優太「ああ・・・」
中山 奈緒「城ヶ崎さんに振られたのは、分かってるけど私の気持ちを言ってもいいですか?」
澤島 優太「いいぞ・・・」
中山 奈緒「私、澤島くんのことが好きです。 付き合ってください」
澤島 優太「悪い・・・ 城ヶ崎のこと以外は、興味無いから付き合えない」
中山 奈緒「そうだよね・・・ ごめんね、いきなり告白して・・・」
澤島 優太「ううん、俺こそごめん 俺の気持ちに振り回して・・・」
中山 奈緒「私、行くね」
澤島 優太「おう・・・」

〇学校の下駄箱
城ヶ崎 陽菜(早く、ヒロくん来ないかな?)
雨宮 ヒロ「城ヶ崎さんっ!?」
城ヶ崎 陽菜「あの、ヒロくん・・・ 今から言うことは、ちゃんと聞いててね」
雨宮 ヒロ「うん」
城ヶ崎 陽菜(スー・・・ハー・・・)
城ヶ崎 陽菜「私、ヒロくんのことが好きです! 付き合ってください!」
雨宮 ヒロ「・・・!?」
雨宮 ヒロ「僕で良ければ、よろしくお願いします」
城ヶ崎 陽菜「やったー!」
  ギュッ!
雨宮 ヒロ「うわぁ!!」
城ヶ崎 陽菜「ヒロくん、大好き!」
雨宮 ヒロ「僕も陽菜のこと大好きだよ」
澤島 優太(おめでとう、城ヶ崎・・・)

〇雲の上
  数年後

〇教会の控室
  今日は、陽菜とヒロの結婚式
城ヶ崎 陽菜「今日、結婚できるなんて幸せ!!」
???「陽菜、入っていい?」
城ヶ崎 陽菜「いいよ」
雨宮 ヒロ「陽菜、かわいい」
城ヶ崎 陽菜「ありがとう!」
雨宮 ヒロ「そろそろ行こうか」
城ヶ崎 陽菜「そうだね」

〇教会の中
澤島 優太「雨宮ヒロは、城ヶ崎陽菜を妻として誓いますか?」
雨宮 ヒロ「はい、誓います」
澤島 優太「城ヶ崎陽菜は、雨宮ヒロを夫として誓いますか?」
城ヶ崎 陽菜「はい、誓います」
澤島 優太「それでは、誓いのキスを──」
雨宮 ヒロ「陽菜、これからもよろしくね」
城ヶ崎 陽菜「こちらこそよろしくね」
  こうして、陽菜とヒロは幸せな暮らしを過ごしました!!

コメント

  • 三角関係どころか四角五角になっていったのには驚いたけど、高校時代にはリアルでこういう状況あったりしますよね。結婚式で神父役をやっていた澤島には驚くと同時に、彼なりの陽菜への執念を感じて面白かったです。

  • 学生の時分に特有の、真っ直ぐな感情や不器用さなどがハッキリと出た恋愛模様ですね。この甘酸っぱい空気感って、いいですねー。

  • 前半カラオケの時に優太がヒロと遭遇した時に
    カラオケ一緒に行ってること言わなかったりしたから
    ちょっと嫌な感じーって思っていたけど、
    城ヶ崎さんのことが好きだったからなんですね🥲💕
    そして、思い切って告白しても振られてしまって
    ちょっぴり切なかったです(*´・ω・*)
    城ヶ崎さんとヒロの結婚はとてもおめでたいので
    優太も幸せになれますように🥰

成分キーワード

ページTOPへ