APAS討伐部~パートナーになったのは、最凶最悪の怪異でした~

菜鳥オウル

23.それが私のやるべきことです。②(脚本)

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〇荒廃した街
リポーター「どういうことでしょう、 怪物と怪物が戦っています! 仲間割れでしょうか!?」

〇個別オフィス
玲奈「あの怪異は・・・」

〇見晴らしのいい公園

〇個別オフィス
リポーター「こちらでも仲間割れです! 一体何が起こっているのでしょう!?」

〇崩壊した道
座敷童「壊さないで! せっかく見つけてくれた素敵なお家なのに!」
怪異「心配するな。人間を根絶やしにしてから、新しいのを建ててやるよ!」
座敷童「嫌だ!私はこのお家がいい! このお家で、普通に生きて行きたいの!」

〇荒廃した街
管野「えいっ!」
怪異「くっ──!」
怪異「何故私達の邪魔をする!? お前は人間が憎くないのか!?」
怪異「あいつらのせいで、私達は影で怯えながら生きて行かなきゃならなくなったんだぞ! 自由が欲しくないのか!?」
管野「自由も人間に怯えない生活も、どっちも欲しいよ。」
管野「でも、それはこんな風に無理矢理奪い取らなくても手に入るものだと思う」
管野「人間と怪異は、お互いを知らないからすれ違ってきたんだ。間を橋渡ししてくれる人がいれば僕らの生活も良くなるはず」
怪異「そんなやつ、今もこの先も現れる訳 ないだろう!人間が怪異の言葉を 信じた事なんざ──」
管野「ううん、いるよ」
管野「今のAPAS討伐部の人──あのお姉さんたちなら、きっと僕らの生活を変えてくれるはず」
管野「だから僕は戦うよ。 あの人達が作る未来を信じて」

〇個別オフィス
玲奈(みんな・・・)
時雨「・・・玲奈ちゃん。キミは言ってくれたよね。僕が何者であろうとキミにとってはただの「時雨」だって」
時雨「僕も同じだよ。何者であろうと、僕にとって玲奈ちゃんは玲奈ちゃん」
時雨「ちょっぴり猪突猛進で強引なところがあるけど、僕の話を信じてくれて怪異のために頑張ってくれた──」
時雨「僕の大好きな玲奈ちゃんだよ」
玲奈(ああ、そうだわ)
玲奈(過去がどうだろうと、 この力がなんだろうと──)
玲奈(私は私に変わりない)
玲奈「ありがとう時雨、お陰で前を向けそうだわ」
玲奈「復讐・・・って気持ちはなくなっちゃったけど、みんなのお陰でやるべきことも分かったし」
時雨「どうしたい?」
玲奈「人間と怪異がお互い「普通の生活」を送ることのできる未来を作る。そのために私は戦うわ」
玲奈「玉藻の前たちに狙われてるならむしろ好都合よ。その状況を利用してやるわ」

〇オフィスのフロア
須佐川「なるほど、量産型結界符は効いていると」
玲奈「須佐川さん!!」
須佐川「うわっ!こ、狐守!?」
須佐川「どうした、もう大丈夫なのか?」
玲奈「はい、ご迷惑おかけしてすみませんでした」
玲奈「それより、いい作戦を思い付いたんです。酒巻くんへの無線を貸してください!」
須佐川「お、おお・・・」
玲奈「ありがとうございます」
玲奈「──聞こえる、酒巻くん!?」
酒巻(通信)「はい酒巻──って、狐守さん!?」
酒巻(通信)「もう大丈夫なの!?」
玲奈「ええ、もう完全復活したわ。ついでに作戦も考えてきた」
玲奈「私が囮になって玉藻の前をおびき出すわ!」

次のエピソード:24.討伐作戦を開始します。

コメント

  • 良かった、霊力だけ人工だった。人工生命体かと思いました。
    玲奈が戦うほど殺生石の妖力が消費されて安定するという理屈になるような?
    最終戦楽しみです。

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