アビリティプリズン

鶏肉

第1話「化け物」(脚本)

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〇渋谷のスクランブル交差点
  空気が湿っている中、僕は歩道の真ん中で空間を掴んだ。
時神 友一「え・・・!?」
  それはマシュマロのように柔らかくて、引っ張ったり捻ったりすることが出来た。
  試しに少年は、空間を思いっきり引っ張っると次元の歪みが発生し、それを離した直後。
  耳を防ぐ程の轟音を響かせて、少年前方の建物は崩壊、地面は抉られた。
歩行者「お父さん!? お父さん!!」
  その少女が持っていたのは、人の腕。
  さっきまで動いていた人だったもの。
  人の悲鳴が聞こえてくる、皆が僕を見つめる。
  やめて...やめてよ...。
  そんな目で見ないでくれ、僕は...僕は。
「見るなぁぁぁぁ!!!」
  死者の数──100万人以上
  行方不明者──95万人以上
  
  この災害を後に『暴走災害』と名ずけられた。

〇黒背景
  あの災害から数年後...。

〇漁船の上
  俺は船に揺られながら、とある刑務所へ向かっていた。

〇沖合
時神 友一「あの日も、こんな天気だったな...」

〇温泉の湧いた渋谷
「人殺し...!!」
「化け物ォ...!!!」

〇漁船の上
時神 友一「化け物か......」

〇沖合
  しばらく船に揺られていると、見えてきたのは巨大な建物、要塞と言ってもいいだろう。
時神 友一(あれがアビリティプリズン...)
  外からでも分かる、厳重な警備システム。
  脱獄を考えるのも諦める程だな。

〇黒
  そこは、アビリティプリズン。
  世界最大の刑務所であり。
  主に能力犯罪に手をかけた者達が世界中から集められている。
  この刑務所では、囚人、一人一人にレベルが存在する。
  レベルは強さによって変動する。
  レベルは 10〜1 存在しており、レベルによって独房の配置も変わる。

〇救難艇
  船内で待っていると、放送がかかった。
「あ〜あぁ〜テス...テス!」
「テメェら...!! さっさと降りろォ!!」
  女の大声で寝ていた犯罪者達は目が覚めた。
  ついでに俺も目が覚めた、凄まじい目覚まし時計だな。

〇研究所の中枢
  監視室、ここは24時間アビリティプリズン内を監視する場所。
監視者①「囚人護送船団が到着しました」
監視者②「囚人人数57名...。 45名アビリティレベル10 5名アビリティレベル9 6名アビリティレベル8」
監視者③「なおアビリティレベル不明者、1名を確認」
監視者①「矯正監からの命令により、不明能力者のレベルを10での登録が完了しました」
監視者①「引き続き監視を再開します」

〇壁
看守「ボブホップ」「囚人ども...! 一列に並び、真っ直ぐあるけ...!!」

〇地下に続く階段
  言われた通りに一列に並び、俺達は刑務所の中へと進んで行く。
囚人番号0745「ゴリラス=ゴリラ」(バナナ食いてぇ...)
囚人番号0731「スブタ 豚丸」「ブッたったったった...! 飯が楽しみブタよ!」
囚人番号0725「木森 森澤」「ど...どうして私がこんな目にィィ!!」
囚人番号0700「時神 友一」(騒がしいな......)

〇西洋風の駅前広場
  しばらく歩くと、広い広場に俺達は立たされた。
「整列しなさい、ゴミ虫ども...!!」
  すると女の猛々しい声が刑務所に響き渡る。
  囚人達が振り返るとそこには、金髪の美少女と言える女が立っていた。
看守長「アルトリア=ペンタブ=ドラゴン」「私は 矯正処遇部 処遇部門 首席矯正処遇官のアルトリア=ペンタブ=ドラゴンだ」
看守長「アルトリア=ペンタブ=ドラゴン」「私の仕事は、貴様らゴミ虫を人にすることだ。と言ってもゴミ虫が人になるのは、無理だろうが」
看守長「アルトリア=ペンタブ=ドラゴン」「せいぜいゴミ虫から猿が限界だろうがな?」
  俺らは今だ、手錠や拘束器具など付けられていない。自由なのだ、自由に動けた。
囚人番号0731「スブタ 豚丸」「ブっひひ...!! 名前長すぎて草生えるブヒよwww 英雄の名前怪我してて草www」
警備システム レベル10「囚人の反抗的態度を感知、これより拘束します」
  二体の警備ロボットが太った男に飛びかかった、だがその男は警備システムを払い除けて二体を粉々に破壊した。
囚人番号0731「スブタ 豚丸」「無駄ブヒよォ......!!」
囚人番号0731「スブタ 豚丸」「オでの能力は、チェンジ筋肉!! 体の脂肪を筋肉に変えて力に変える!! 嬢ちゃん如きじゃ俺には勝てねぇよ!!」
  男は能力で体が一回り二回りも大きくなり、その体格で女看守長に飛びかかった。
囚人番号0731「スブタ 豚丸」「いただきまぁぁあスゥゥゥ!!」
看守長「アルトリア=ペンタブ=ドラゴン」「調子に乗るな、ウジ虫・・・」

〇黒

〇西洋風の駅前広場
囚人番号0731「スブタ 豚丸」「ブヒィ...!?!?」
  い...一体何が起こったブヒか...?
  チ───(´-ω-`)───ン

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コメント

  • 暴走災害を引き起こしても自覚がない、まさに化け物の主人公がこの先どのように刑務所で生き延びるのか、それとも又とんでもない災害をもたらすのか、とてもワクワクしています!

  • 時神の雰囲気がごく普通の少年であるところが逆に只者ではないポテンシャルを感じさせますね。化け物の彼が本気でアビリティを発動したときにどうなるか見てみたい。プリズンごと吹っ飛んだりして。看守長がどこまで制御できるのか興味津々です。

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