スーパー斎夜 仁

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〇病室
  奈芽区病院318号室
「あれ?父さん!母さん! あれ?穣!お父さん! あれ?母さん!仁!」
斎夜 仁「オレは外回り営業中に雷に当たったから入院したけど・・・」
斎夜 強子「私は買い物で歩いてる時に雷に・・・」
斎夜 穣「学校の部活中に雷に・・・」
「みんな!雷〜〜!!!!!!!!!!!!」
斎夜 仁「オレの身体から火が出るようになった・・・」
斎夜 強子「私の身体は水が出ますよ・・・」
斎夜 穣「オレの身体からは風が出る・・・」
「3人の病室だから良かった〜!」
「・・・じゃねぇ!人に言えんやつ〜!」
斎夜 仁「コレは家族だけの秘密だ。退院して家に帰るまで」
「う、うん!・・・」
  秘密にしたおかげで無事にバレず帰宅することが出来た

〇アパートのダイニング
斎夜 仁「家族会議を開始します!」
斎夜 仁「まず、3人とも雷に当たった、そして身体に変化が訪れたここまではいいな」
「うん!」
斎夜 仁「目立ってしまってはどうなることか・・・科学者の実験台として会えなくなる可能性がある。だからこの能力を出すな」
「りょ、了解!」
  この先の3人が力を使わざるを得ない状況になることを誰も知る由もない

〇銀行
  南出銀行 応接室
南出 団五郎「ようこそ。南出銀行へ。今日はあるプロジェクトの支援するか否かの話でしたな」
斎夜 仁「えぇ。わたくしめのプロジェクトにどうしても南出銀行の融資が必要でして・・・」
  いい調子に進んでいく
  一方、強子は
斎夜 強子「今まで貯めたタンス預金を銀行に♪」
斎夜 強子「あとはたくさんの小銭貯金も♡」
  銀行口座に入金中だった・・・
  穣はと言うと
斎夜 穣「すみません。口座開設に来たんですけど」
高座 世琴「口座開設ですね。こちらの紙書いて下さい」
  口座開設をしていた。
  どう言う偶然か。とてつもなく広い銀行に3人とも来ていた。

〇銀行
  一方、銀行の裏口
延苦痔 酷与「よく集まってくれましたね酷愚痴(ひぐち)さん。福沢(ふくざわ)さん」
福沢悪吉「3人とも銀行強盗が目的だろ?まずは占拠しなければな。延苦痔(のぐち)さん」
酷愚痴 壱代「とっとと盗んで遠いところでウハウハしてたいわ」
延苦痔 酷与「皆さん焦ってはいけません。早く盗んでとっとと去る。それは私も賛成です。お偉い方も襲わないと」
福沢悪吉「たかがこんな銀行はしれてる。全員伏せさせれば万事解決だ!」
延苦痔 酷与「銃は?」
酷愚痴 壱代「あるわ」
延苦痔 酷与「お金を入れるためのキャッシュケース」
福沢悪吉「バッチリだ!」
延苦痔 酷与「逃走するためのトラック」
酷愚痴 壱代「バッチリ、nanoの5トン車を準備したわ」
延苦痔 酷与「いいですねと言いたいところですが私、普通免許しかありません」
福沢悪吉「オレも普通免許だ」
酷愚痴 壱代「心配しなくても私が中型免許もってるわ!」
延苦痔 酷与「OKです。さて、乗り込みましょう!銀行の中へ」
  強盗達の銀行強盗が開始される。

〇おしゃれな受付
  銀行強盗が銃を上に向けて発砲
  
  ※ちなみに顔は隠しています
福沢悪吉「銀行強盗だ!大人しくしろ!」
  銀行内はパニックに
「銀行のお客さん達 きゃあああああああ!!!!!!!!!!!! 銀行強盗だ!!!!!!!!!!!!」
福沢悪吉「オレはお偉い方がいる部屋へ突入するぜ!」
延苦痔 酷与「皆さん!命が惜しければ大人しく集まって下さい」
延苦痔 酷与「では酷愚痴さん。銀行のお客さん達を誘導して下さい」
酷愚痴 壱代「はいはい。わかりましたよ〜!」
  一方、福沢悪吉は・・・
福沢悪吉「お偉い方を発見〜!」
南出 団五郎「なんだね!君たちは!」
斎夜 仁「銀行強盗か!」
福沢悪吉「ピンポ〜ン!その通り。大人しくしてもらおうか!」
斎夜 仁「銀行強盗ならなぜここに来たんだ!」
福沢悪吉「そりゃもちろん。お偉い方を盾に脱出するためさ」
南出 団五郎「た、助けてくれ!まだ命が惜しい!」
  ※上に向けて発砲
福沢悪吉「ガタガタうっせぇぞおっさん!死にてぇのか!」
斎夜 仁「分かった。ちょっとだけ話させてくれないか?こっちとの相談事があってな」
福沢悪吉「ん・・・いいだろう三分くれてやる!」
斎夜 仁「ちょっと耳を貸してください。もしかしたら生き残れる可能性があります」
南出 団五郎「銀行強盗だぞ!何か良い策があるのか?」
斎夜 仁「わたくしめにいい考えがあります。任せてください。マジックで脱出します」
南出 団五郎「はぁ?ふざけているのかキミは!マジックで相手が怯むなんてのはありえない!」
斎夜 仁「まぁ、私に任せてください」
  三分後
福沢悪吉「三分経ったぞ!こっちに来い!」
斎夜 仁「はぁっ!」
斎夜 仁「マジック!火花!」
福沢悪吉「ぐぁ!」
南出 団五郎「おぉ!」
斎夜 仁「マジック!ファイアウォール!」
福沢悪吉「うわぁ!あっち〜!あっち〜!」
斎夜 仁「そして、ただのパンチ!!!!!!!!!!!!」
福沢悪吉「ぐぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
斎夜 仁「南出さん。今のうちに!」
南出 団五郎「あ、あぁ!」

〇王宮の広間
  銀行 広間
延苦痔 酷与「福沢さん遅いですねぇ」
酷愚痴 壱代「トイレにこもってんじゃないの?」
延苦痔 酷与「真剣に考えて下さい」
酷愚痴 壱代「んな、知らないわよ!」
「銀行のお客さん達 どうなるのかな? 家に帰りたい!!!!!!!!!!!!」
斎夜 穣「ん?」
斎夜 強子「あ、穣!」
斎夜 穣「母さん!来てたのか」
斎夜 強子「穣もなの?」
「見知らぬおじいさん:あのう、すみませんがトイレに行きたいんじゃが?」
延苦痔 酷与「ふむ、仕方ないですね。酷愚痴さん。連れ添ってあげなさい」
酷愚痴 壱代「なんで私が・・・」
斎夜 強子「あの、私が連れていきます」
「見知らぬおじいさん:連れて行ってくれるのかありがとうのう」
延苦痔 酷与「では逃げないように見張りとしてついて行って下さい」
酷愚痴 壱代「はいはい。行くわよ!アンタら!」

〇女子トイレ
酷愚痴 壱代「アンタら逃げんじゃないわよ!」
斎夜 強子「えぇ。分かってます」
  トイレに入り、鍵をかける
「見知らぬおじいさん:すまんの、銀行強盗なんて危険な時に」
斎夜 強子「い、いえ」
「見知らぬおじいさん:孫に月一で会うのが楽しみでなぁ。笑顔でおじいちゃんって来るのが可愛いんじゃよ」
斎夜 強子「確かに可愛いですよね。この状況でも笑顔でいなくてはいけませんね。おじいさん」
「見知らぬおじいさん:そうじゃよ。これが孫じゃ」
  見知らぬおじいさんは孫の写真を見せる。
斎夜 強子「可愛いお孫さんじゃないですか」
酷愚痴 壱代「アンタら!いつまでかかってんだい!」
斎夜 強子「おじいさん。そのまま喋っといて下さい」
「見知らぬおじいさん:?」
斎夜 強子(水の水圧を操作して栓をゆるめ、水を出す)
  近くの手洗い場から水の出る音がする。
酷愚痴 壱代「うわぁ!なんで急に水がぁ」
  トイレの鍵を開けて、強子が出て、ドアを閉める。
斎夜 強子「中から鍵を掛けて下さい!」
「見知らぬおじいさん:?!わ、分かった」
  中から鍵をかける音が聞こえる。
酷愚痴 壱代「なんだい!やる気かい?」
斎夜 強子「・・・!!」
酷愚痴 壱代「うわぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
酷愚痴 壱代「やったね?もう容赦しないよ!」
斎夜 強子「ウォーターセイバー!」
酷愚痴 壱代「あっ、ぎゃっ!」
斎夜 強子「ラリアットと見せかけてのパンチ!」
斎夜 強子「おじいさんもう大丈夫です」
「見知らぬおじいさん:今のうちに括って置くとしよう」
  水道のホースで酷愚痴をくくる。
斎夜 強子「しばらくしたら戻りましょ」

〇王宮の広間
  一方、広間では
延苦痔 酷与「なんだあの悲鳴は!そうかババアめやられたか」
斎夜 穣「・・・!」
「銀行のお客さん達: 帰れるかな? 早く解放されたい! 死ぬの嫌だ!」
延苦痔 酷与「貴様ら!黙れ!」
「銀行のお客さん達: うわぁ! きゃあ!」
斎夜 穣(確か、この銀行の今いる広間の隣には外へ通じるドアがあった。それを開けて気をそらす)
斎夜 穣「よし、イメージして・・・よし、カマイタチ!」
  広間の隣のドアが開いた音がした
延苦痔 酷与「うわぁ!なんだね?あの音は!」
延苦痔 酷与「貴様ら!動くなよ!こっちはいつでも殺れる準備があることを忘れるな!」
  次第に延苦痔が隣のドアを閉めに行く。しだいに姿が見えなくなる
斎夜 穣「よし、今のうちに皆さんは隣の部屋に行って下さい」
  お客さん達が少しずつ歩く
「銀行のお客さん達: 早く行って! た、助かる〜!」
  お客さん達が我先にと隣の部屋に行く
延苦痔 酷与「貴様ら!どこに行く!」
斎夜 穣「皆さん早く行って!僕がひきつけます!」
延苦痔 酷与「ほう。小僧。威勢はいいな」
斎夜 穣「まずはカマイタチ!」
延苦痔 酷与「うわぁッ!」
延苦痔 酷与「何をした!小僧!」
斎夜 穣「うっ!腕をかすったが痛い」
斎夜 穣「うっ!」
延苦痔 酷与「生意気なやつは全て死ぬことになるんだ!」
斎夜 穣「竜巻!」
延苦痔 酷与「くっ!まだだ!」
斎夜 穣「最後だ!カマイタチ!」
  見事に斬撃のように見えるが斬撃ではなく延苦痔のみぞおちに入る
延苦痔 酷与「ぐぉおおおお!!!!!!!!!!!!」
斎夜 穣「はぁ。なんとか勝ったぁ」
  その後、誰が呼んだか分からないが警察が突入してきた。そして延苦痔(のぐち)酷愚痴(ひぐち)福沢の3人が逮捕された。
  後に斎夜仁、強子、穣の3人は警察からの説教を受けたのは言うまでもない

コメント

  • 火も水も風も一歩間違えば自分自身も巻き込まれて自滅しかねないのに、みなさん上手に操っていましたね。ところで、全然関係ないんですが、京都に「火・水・風(ひみか)」という産直市場があるんです。この一家でイメージキャラクターやCMができるな〜なんて考えちゃいました。

  • 特殊能力はあくまで戦闘の補助でトドメはフィジカル!なところに二人の年の功を感じ良いなと思いました。
    これから強盗という悪逆を働こうというのに運転免許に拘る…
    そういう所に延苦痔酷与独特の美学のようなものを感じますね(5tなんて運転したら〇んじゃいそうな名前ですが)。

  • 普通は雷に打たれることってそうそう無いのに、家族3人揃って雷に打たれたり、同じタイミングで同じ銀行に行って銀行強盗に遭遇したり、すごい絆で結ばれた家族だと思いました😂
    そして、ひぐちさんやのぐちさんの名前が、ええっ!?って思う漢字でおもしろかったです😂
    福沢悪吉も声出して笑っちゃいました😄

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