Bakufu3(脚本)
〇ホストクラブ
家康「え、代われってことですか?」
秀吉「そうだよ、10番テーブルの子 めっっっっっちゃめっっっっちゃ」
秀吉「俺のどタイプなんだよ~♪」
家康「顔で姫を選ぶの、よくないですよ」
秀吉「いいんだよ、俺だっておね...」
家康「"おね"?」
秀吉「お、おねおねんねぇのためよぉ? ?ん?」
家康「ん?」
秀吉「じゃそういうことなんで!」
家康「いや、そういうことってどんなだ」
家康「はあ...」
信長「猿に横取りされたな」
家康「え、」
信長「そう思わんのか、半人前」
家康「ああっ」
家康「そういうことか...くっそ」
信長「・・・」
信長「お前、少しは様になったじゃねえの」
家康「ほんとっすか?信長さん」
信長「おう」
家康「・・・♪」
〇ホストクラブ
ねね「ごめんください!」
ねね「ここにうちの人いるらしいんだけど!」
家康「え、誰っすかあの人」
信長「猿の嫁だ」
家康「猿の嫁って...」
家康「ええっ! ?」
家康「秀吉さんって既婚者だったのか」
家康「よくあんな人たらし、相手できたな...」
信長「俺が勧めたおなごだからな」
家康「ひい?」
家康「あ、頭が混乱するわ」
市「あのぉ...ここには若い男、ホストしか いませんので既婚者はおりませんよ?」
ねね「いーーやっ」
ねね「ここにいるね!」
ねね「うちの旦那のGPSがここに止まってんです」
ねね「スマホがあるってことは、"生身"もいる ってことに間違いないので」
ねね「どこだ! !既読スルーもいい度胸だね!」
市「いやちょっと、お待ちください」
ねね「止めないでくれっっ!」
市「きゃあっ」
お客は市の肩を強く押し、市の体勢は
後ろに倒れていった
倒れそうになる市の背後にいた信長は、
がっしりと市の身体を支えた
市「兄者...!」
信長「大丈夫か?」
市「うん、ありがと」
ねね「あなた、信長さん? ! ?」
信長「すまぬ ねね、昨日(さくじつ) 秀吉に会った際にスマホを間違えて 持ってきてしまってな」
信長「既読は誤って俺が見てしまった」
ねね「そ、そうだったんですか」
ねね「わたしったらてっきり、女遊びしてるかと」
ねね「スマホ預かってくれてたのですね ありがとう信長さん」
ねね「お店の人も、ごめんなさいね、 お騒がせしまして...」
市「いえいえ;」
ねね「じゃあまたね信長さん、あの人を 見かけたら連絡ちょうだい?」
ねね「このスマホ、わたしが持って帰りますので」
信長「ああ」
市「で、兄者あの方と知り合い?」
信長「お前は知らなかったか?」
信長「猿の嫁だ」
市「はあ? !」
市「聞いてないけど? ? ?」
家康「オーナーも知らなかったんですね」
市「当然でしょ!ホストが既婚者なんて 前代未聞!断固反対!」
市「家族第一!即クビよ秀吉なんて」
市「といいたいけど、秀吉はやっぱり 逃げたわね...」
市「危機管理能力がずば抜けてるんだから」
信長「フン」
家康「...あの、秀吉さんの"おね"って?」
信長「ねねのことだ」
家康「あーおねねってか」
〇ビルの裏
秀吉「はあ~~~やっべやっべ」
秀吉「ホストやってる、なんて知られたら ぜってえ殺されるもんな」
秀吉「頼むから、誰も俺のことおねねには ばらさないでくれよ~」
秀吉「といっても、おねねのことは信長さん しか知らねえからな~」
秀吉「信長さんが俺をかくまうなんて、 できっこねえしっ」
秀吉「あーあと何分ここに居りゃいいかな~」
秀吉「ヒッ!」
市「ひーーーでーーよーーしーー! ?」
市「黙ってこっち来なさい!」
秀吉「おおおおいっちゃあん? ?」
どうなる?秀吉