貴方と私の奴隷革命

ラッキー・スノー

奴隷の貴方が(脚本)

貴方と私の奴隷革命

ラッキー・スノー

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〇ツタの絡まった倉庫
ハルミ・ドノルラン「ねぇ・・・ そこの貴方」
ケイジル・グリシャ「私でしょうか? お嬢様」
ハルミ・ドノルラン「貴方、奴隷だったのね」
ケイジル・グリシャ「はい、お嬢様。 私はお嬢様の庭の管理を任されております」
ハルミ・ドノルラン「そうだったのね・・・」

〇植物園の中
ケイジル・グリシャ「お嬢様は、見たことがありますか?」
ケイジル・グリシャ「とても」
ケイジル・グリシャ「綺麗だと思いますよ」

〇ツタの絡まった倉庫
ケイジル・グリシャ「あの時は、失礼しました。 お嬢様だと分からず」
ハルミ・ドノルラン「良いわ。 気にしてない」
ハルミ・ドノルラン「それよりも、貴方が奴隷だったなんてね」
ケイジル・グリシャ「はい。 何なりとお申し付けください」
ケイジル・グリシャ「私の命は、お嬢様のものになっているのですから」
ハルミ・ドノルラン(その言葉・・・ 嬉しくないな・・・)
ハルミ・ドノルラン(奴隷だから 私は彼の命を自由にできてしまう)
ハルミ・ドノルラン(彼の言葉はその通りだし 私が嫌だと言っているのはおかしい話なのかも知れないけど)
ハルミ・ドノルラン(やっぱり私は彼と・・・)
ケイジル・グリシャ「どうかされましたか?」
ハルミ・ドノルラン「いえ、気にしないで! 貴方、名前は?」
ケイジル・グリシャ「私は、ケイジル・グリシャです」
ハルミ・ドノルラン「そう・・・ ケイジル・グリシャっていうのね」
ケイジル・グリシャ「ジルシャと呼んでいただければ」
ハルミ・ドノルラン「うん」
ハルミ・ドノルラン「私は 知ってるだろうけどハルミ・ドノルラン」
ハルミ・ドノルラン「ミランって、呼んでほしいの」
ケイジル・グリシャ「良いのですか? 私は奴隷ですよ? 愛称で呼ぶなど・・・」
ハルミ・ドノルラン「良いの」
ハルミ・ドノルラン「私が そうして欲しいの」
ケイジル・グリシャ「・・・・・・」
ケイジル・グリシャ「分かりました。 ・・・ミラン様」
ハルミ・ドノルラン「うん。 これからも話に来て良い? ジルシャ」
ケイジル・グリシャ「ええ お待ちしておりますよ ミラン様」
ハルミ・ドノルラン「うん 絶対来るからね」

〇貴族の応接間
ハルミ・ドノルラン「私と彼は、違うのね・・・」
ハルミ・ドノルラン(私はこんなに綺麗な部屋に一人でいるけれど 彼はあのボロボロ屋敷の一室にいる)
ハルミ・ドノルラン「私と彼は、本当に全部が違う」

〇植物園の中
ケイジル・グリシャ「私の家は緑の多い、気持ちの良い所でした」
ケイジル・グリシャ「草木の匂いがそよ風で運ばれて 人は皆笑顔で苦しみもない 本当にいい場所でした」
ケイジル・グリシャ「貴方にも見せてあげたかった。 私の故郷を」

〇貴族の応接間
ハルミ・ドノルラン「・・・」
ハルミ・ドノルラン「それでも 私もあの人と・・・」
ハルミ・ドノルラン「いつか・・・」

〇貴族の応接間

〇ツタの絡まった倉庫
ハルミ・ドノルラン「おはよう ジルシャ」
ケイジル・グリシャ「おや」
ケイジル・グリシャ「おはようございます ミラン様」
ハルミ・ドノルラン「今日、仕事を中断出来る?」
ケイジル・グリシャ「大丈夫ですよ」
ケイジル・グリシャ「ミラン様の身の回りのお世話をすれば宜しいでしょうか?」
ハルミ・ドノルラン「ええ お願いするわ」
ケイジル・グリシャ「かしこまりました」
  彼はそう言うと
  腕輪がついた左手首を口元に近づけた
  腕輪に向かってブツブツと何かを呟いた
ハルミ・ドノルラン「それって、奴隷の?」
ケイジル・グリシャ「はい。 ミラン様の駒遣いとして外出すると連絡致しました」
ハルミ・ドノルラン「・・・そっか」
ハルミ・ドノルラン「じゃぁ行きましょうか!」
ケイジル・グリシャ「はい。 ミラン様」

〇貴族の応接間
ハルミ・ドノルラン「うーん、そうねぇ これなんて良いかも」
ケイジル・グリシャ「あの・・・ミラン様」
ハルミ・ドノルラン「これとっても良い! これにしましょう」
ケイジル・グリシャ「・・・・・・」
ケイジル・グリシャ「この格好は、どういう事でしょうか?」
ハルミ・ドノルラン「だって、 こうしてないと奴隷だってバレちゃうでしょ?」
ケイジル・グリシャ「しかし、私は事実奴隷ですよ?」
ハルミ・ドノルラン「良いのよ」
ハルミ・ドノルラン「私は・・・」
ハルミ・ドノルラン「貴方と・・・歩きたいんだから」
ケイジル・グリシャ「そ・・・れは・・・」
ケイジル・グリシャ「・・・・・・」
ハルミ・ドノルラン「別に良いでしょ? 私が、そうしたいんだから」
ケイジル・グリシャ「そう・・・かもしれませんね」
ケイジル・グリシャ「けれど、私は、奴隷です」
ケイジル・グリシャ「旦那様は、きっと・・・」
ハルミ・ドノルラン「ふふ・・・」
ケイジル・グリシャ「どう・・・されたのですか?」
ハルミ・ドノルラン「いえ、 なんていうか、すぐ気付くな〜って」
ハルミ・ドノルラン「私の気持ち・・・」
ハルミ・ドノルラン「私、分かりやすい?」
ケイジル・グリシャ「いいえ、そんな事は・・・」
ハルミ・ドノルラン「じゃぁ手慣れてるのね? 奴隷になる前は、モテてたんじゃない?」
ケイジル・グリシャ「そんな、事はありませんよ」
ハルミ・ドノルラン「・・・・・・」
ハルミ・ドノルラン「・・・・・・」
ハルミ・ドノルラン「・・・私、ずるい女?」
ケイジル・グリシャ「・・・え!?」
ハルミ・ドノルラン「貴方からしたら もし私が告白しても」
ハルミ・ドノルラン「断れないもんね・・・」
ハルミ・ドノルラン「あなたの本音なんて 私には聞く権利なんてない・・・」
ハルミ・ドノルラン「ずるい女だよね・・・私」
ケイジル・グリシャ「・・・・・・」
ケイジル・グリシャ「そうですね・・・」
ハルミ・ドノルラン「っ・・・・・・」
ケイジル・グリシャ「ミラン様はずるいかもしれません」
ケイジル・グリシャ「今の私は、ミラン様に意見することすらも、本来はあってはならない立場です」
ハルミ・ドノルラン「意見を・・・聞かせて」
ケイジル・グリシャ「・・・かしこまりました」
ケイジル・グリシャ「今の私にミラン様が告白したのなら、私は絶対に肯定致します」
ケイジル・グリシャ「そして、ミラン様が私の体に飽きて たとえ捨てられようとも・・・ 私は全て受け入れます」
ハルミ・ドノルラン「!? 私は、そんなこと・・・!!」
ハルミ・ドノルラン「私は・・・ 貴方が、好き・・・・・・」
ケイジル・グリシャ「人は・・・ 一時の気の迷いというものがあります」
ケイジル・グリシャ「好意というものも 条件さえ整って仕舞えば簡単に変わってしまいます」
ハルミ・ドノルラン「ちがう・・・ 私、そんなこと・・・」
ハルミ・ドノルラン「私は・・・ 本当に、貴方が・・・」
ケイジル・グリシャ「だから」
ケイジル・グリシャ「ミラン様」
ケイジル・グリシャ「私は貴方の好意に応えたいと思います!」
ケイジル・グリシャ「貴方の告白ではなく、貴方の好意に!」
ハルミ・ドノルラン「行為に、こたえる?」
ケイジル・グリシャ「・・・はい」
ケイジル・グリシャ「私を、こんな私を好いて頂けた事 心の底から嬉しいと思っています」
ケイジル・グリシャ「でも、この言葉をミラン様は信じることなど出来ないでしょう」
ケイジル・グリシャ「ですから 約束させてください」
ケイジル・グリシャ「私は、ミラン様へ愛の告白をさせて頂きたい」
ケイジル・グリシャ「はい」
ケイジル・グリシャ「私は、自分の手で、 自分の力でこの鎖を解こうと思っています」
ケイジル・グリシャ「そして・・・」
ケイジル・グリシャ「この鎖が解けた時、」
ケイジル・グリシャ「・・・・・・」
ケイジル・グリシャ「私は、ミラン様へ愛の告白をさせて頂きたい」
ハルミ・ドノルラン「え!?」

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コメント

  • ミランの方が有利な立場かと思いきや、「本音を聞く権利がない」という発言にはっとしました。目上のミランに気遣いながらもさりげなく相手を諭すジルシャの態度も切ない。奴隷の鎖を断ち切ってこの二人が思いを遂げる日が来るといいですね。

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