主人役⚔️三英傑

キリ

Bakufu2(脚本)

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〇ホストクラブ
市「さあて、フリー同士、どんなケミストリー になるか見物ねぇ」
秀吉「いっちゃん、俺をあの子に付ければ あんな気まずい雰囲気、消し飛ばせるよん」
市「それじゃ面白くないの!」
信長「まあ、退屈しないな」
秀吉「おお!信長さん!面倒見いいっすね!」
信長「黙れ猿」
秀吉「へいっ!」
市「今さらだけど」
市「ナンバーワン!ナンバーツー! サボってんな!」
市「無言で去らないでよ、兄者~」
秀吉「じゃ俺は黙って行かない、いっちゃん! 俺はさるよ、猿だからね!ウキ★」
市「あんたは早く去れ!」

〇ホストクラブ
家康「えーと...」
瀬名「うう...」
家康「・・・っ」
瀬名「ふう...」
家康(ん?震えてる)
家康「寒いか?」
瀬名「え、そんなっうん、寒い...です」
  家康は、なんの躊躇も持たず、
  近くにいたスタッフに声をかけた
家康「あの!白湯はありますか?」
「あるわけないだろ!居酒屋ではないぞうち」
家康「そうか...」
瀬名「さっ白湯?」
家康「ああ、寒いときは白湯だろ」
家康「あ、そういえば」
  どこからともなく、家康は水筒を取り出し
  フタに水筒の中身を注いだ
  店内の薄暗い色合いに、その液体の色が
  まったく分からなかった
家康「ちょうど私物の白湯があったんだ」
家康「運がいいな、"お姫さん"」
瀬名「...ふふっ」
瀬名「なんか、家康さんって口下手だけど 努力されてるなって思います」
家康「努力?」
瀬名「お姫様って呼ぶみたいですよ、 お客様のこと」
家康「え、あーそうなのか」
家康「お姫様な、お姫様」
家康「ちょっと噛んだな...」
瀬名「噛んだことに入るんですねっふふふっ」
家康「おい、言い間違いをそんないじるな」
瀬名「ふふふっ♪」
家康「...ったく」

〇ホストクラブ
市「飲み物の一つ目が白湯って、だっさ...」
市「家康の先行きが不安しかない」
秀吉「めっちゃ面白いじゃん♪ やっさんってよーぼう♪」
市「ま、物好きな人には親しまれそうね」
市「兄者もそう思うでしょ?」
市「あれ、どこに行ったんだろ」
信長「できたぞ」
信長「来週からこの緑茶ハイを メニューに加えとけ」
市「えっ」
秀吉「りょっりょりょ緑茶ハイ? !」
秀吉「そんな、緑茶ハイなんてホストで 誰か頼みますかね?」
信長「一人いた」
「っっ! !」
信長「日本が1つあるのと同じで、俺はどこにも 無い唯一無二のホストでありたい」
信長「だが、白湯はねえな、さすがに」
市「そうだね、じゃあ緑茶ハイ、追加しとく」
信長「・・・」
  諸説では、信長は政治に緑茶を
  取り入れたことで、今もその教えが
  守り続けられているとか──

〇ホストクラブ
家康「3番、お帰りでーす」
市「あ!どうでした?新人ホストの対応」
瀬名「とても優しかったです」
瀬名「良い意味で華がないけど お店のなかでも自然に会話が弾んで、 とっても楽しめました」
家康「華?なんだそ...」
市「あははははっ」
市「わたしも遠目から見てて、地味~ と思ったけど、まあそれが家康らしいなと」
市「またおいでね」
瀬名「はい」

〇ホストクラブ
秀吉(やるじゃん新入りぃ)
秀吉(ああいう達って、トップに登り詰めるの 結構手早いんだよね)
秀吉(潰してやろうかな)
秀吉「・・・」
秀吉「はあうっ! !」
  秀吉に届いたラインには、
  「悪エリ買ってこい」
  と、誤字られたアクエリの記載があった
  秀吉には先ほど"悪"どいことを考えていた
  ことを、ラインの相手に知られたのだと
  自己嫌悪になった──
  つづく

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