Bakufu1(脚本)
〇炎
時は"令和"
戦国時代から数千年が経ったいまも
根強い人気を誇る「戦国武将」
そんな彼らがもし、"ホスト"だったら
〇ホストクラブ
このホストクラブのナンバーワンは
圧倒的な権力を持ったザ・武将
織田信長
彼はどんな性格かというと──
女性客「きゃあっ」
信長「貴様、このまま帰ると言ったな?」
信長「俺はまだ貴様に酒を注いでもらってないぞ」
信長「100杯だ」
信長「それから、」
信長「100杯で俺を酔わせられたら、 貴様を帰してやろう」
信長「どうなんだ」
信長「首は縦横、どっちに振る?」
女性客「うっ...いいわ、注いであげるわよ」
信長「フッ」
女性客の鼻の先に構えていた刀は、
信長の鞘におさめられた
信長は強引な接客で、ホストの地位を
確立していた
〇ホストクラブ
席は変わって、特にソファに座っている
人数が多いそこには、"猿"が座っていた
秀吉「あウキウキウキウキ♪ランランラン♪」
秀吉「おれはその名もその中もっ♪ 猿と同じでヒデ男っ♪きゃっ♪」
女性客B「うふふふっ♪」
女性客B「お猿ちゃんったら、即興ソング センスあるわね~」
女性客B「面白~い アハハハっ」
秀吉「ホント?歌手センスもあるかぁ~ 夢膨らんでくな~」
女性客B「あら、ほんとに目指してるの?歌手」
秀吉「まっさかあ~...」
秀吉「だって、俺がデビューしたら、 みっちゃんに会えなくなんじゃ~~ん!」
秀吉「ずっとずーーーっと、みっちゃんと こうしておしゃべりしてぇ、 手を握ってたいな~俺」
女性客B「もう!うまいんだからぁ、ヒデくんはっ」
人たらしな秀吉は、そのまんま
戦国時代と変わらず、とにかく
そのまんまだ
しかし、信長には敵わず、ナンバーツー
の座を守り続けている
〇ホストクラブ
そして本日、新人が加わった
市「はあーーーーい!皆さまちゅうもーーーく」
市「この店に!新たなメンツが加わります!」
市「これで、うちの店に揃ったよ!」
市「戦国武将の大御所!」
市「信長!秀吉ときたら!」
市「家康ーーーー!」
家康「ああ...えと、家康...です、はい」
市「ちょっこら!家康!」
市「なにそのポンコツな第一声は」
市「あんたこれからホストになるんだよ? お姫様たちをエスコートできるような 誠意見せらんないの?」
家康「そんなこと、さっき言ってなかったろ?」
市「説明聞きな?ちゃんと!」
市「とにかくそこのソファ座って!」
家康「はい」
秀吉「へえ~ホストって柄じゃないとこは、 彼なりの策略だったりして」
秀吉「信長様はどうお考えで?」
信長「・・・」
信長「市」
市「ん?なに兄者」
信長「お前、そいつと付き合ったらどうだ?」
市「は?」
秀吉「アハハハッ」
秀吉「まさかのお姫様じゃなくて、先に彼女を しかも自分の妹をなんてっあはは傑作!」
市「秀吉!笑いすぎ!」
市「怒りたいのに、笑いにつられるから やめて?」
信長「冗談抜きなんだが」
市「兄者、ボケてる?」
信長「...無理にとは言わん」
瀬名「ご、ごめんください...」
市「あ!おかえりなさいませ~」
瀬名「えっあの、わたしはじめて来たんですけど」
市「店では堅苦しいことは抜きなの!」
市「だからはじめてでも、まるで帰ってきた 場所とか家だと思ってもらえれば それで楽しめるから♪」
瀬名「そうなんですね...」
市(フリーか...)
市「あ!そうだ!こちらのソファに座って」
家康「げっ」
市「"げ"て言うな!」
市「さあどうぞ」
瀬名「よろしくお願いします...」
家康「はあ...」
市「飲み物決まったら教えてね」
市「じゃ!」
家康「ええと...」
瀬名「っ...」
どうなる?家康
つづく
信長、強気キャラすぎてびっくりしたけど世の中には、信長的な男性に惹かれる女性も居るのでしょうか😂💗私は強気な人より家康のような人の方が好きです😁歴史はさっぱりなので実際の信長も家康もどんな人かはわかりませんが…笑