第一話 なぜ何も相談せず決めた(脚本)
〇簡素な一人部屋
剛装健「・・・」
「たける〜起きて〜」
剛装健「母さん今日は休みだし用事もないだろ? もうちょい寝かせてy」
・・・
剛装健「誰!?」
〇炎
数日前・・・
志村木霊「家が・・・燃えている・・・」
志村妙子「ごめん・・・本当にごめん・・・」
志村木霊「いいの、元はと言えば天ぷらを適当に作ろうとした私のせい・・・」
剛装健「理由アホすぎない?」
〇ホテルの部屋
電話の向こうの声「最近どう?元気してるかしら〜?」
志村木霊「・・・グスッ、、、ワ、、、」
電話の向こうの声「あらどうしたの?」
志村木霊「グズッ、、、家が、、、家が、、、火事で、、、」
電話の向こうの声「・・・」
〇明るいリビング
剛装幸「というわけで、新しい家ができるまでここに住んでもらうことにしたの!」
剛装健「住んでもらうことにしたの!」
剛装健「じゃねーんだわ!!」
剛装健「Q相談せずに何かを決めるなってお母さん言ってませんでしたっけ?」
剛装幸「Qはにゃ?」
剛装健「オイ!!!!」
剛装健「自分で言ったことは守れや!!」
志村木霊「そ ん な こ と より」
剛装健「そ ん な こ と !?」
志村木霊「私たちはどこで寝ればいいのかしら!! 楽しみですわ!!」
・・・
・・・
・・・
・・・
剛装幸「考えてなかった、、、」
剛装健「オイ!!!!」
剛装健「見切り発車で人助けすんなや!」
剛装健(本当になぜこのような母親からこのような子供が生まれたのか甚だ疑問である、、、)
〇簡素な一人部屋
剛装健「喋ってるだけで疲れた、、、」
剛装健「なんでいきなりようわからん人々がうちに転がり込んで居候するんや、、、」
剛装健「静かなのが好きなのに、、、これから騒がしくなる、、、」
コンコン、、、ガチャ
志村木霊「お邪魔しますわ〜」
志村木霊「どうしたのそんな悩んだ顔をして、なんでも言ってちょうだい!」
剛装健(原因あんたらなんだけどなぁ、、、)
志村木霊「原因は多分私たちね、、、」
剛装健「自覚あるんだ、よかった」
志村木霊「本当に申し訳ない、、、」
剛装健「うちに居候する以外になんかなかったのかな、方法、、、」
志村木霊「私にもわからん、、、」
剛装健「何とは言わんが、真面目な話をしてる時にふざけるのはよしてくれ、、、わかりづらいし、、、」
志村木霊「バレたか、、、」
志村木霊「あと居候とはいえ家事手伝いとかならいくらでもするわよ?」
剛装健「俺家事手伝いとかしてないからメリットないじゃん」
志村木霊「見たところシングルマザー家庭に見えましたが家事手伝いしてないんですか?」
ガチャ
剛装幸「気にしないでその子反抗期か中二病かなんかで親に迷惑かけてるアピールしがちなだけだから」
ガチャン
剛装健(恥っず、、、)
〇明るいリビング
剛装幸「賑やかになったわねぇ〜」
剛装健「いや騒がしいから できれば帰っていただきたい・・・」
剛装幸「そんなこと言ってあんた、寂しくなくなったでしょ?」
剛装健「お父さんがいなくても、僕はやっていけるよ」
剛装健「おかあさんがいるから・・・」
剛装幸「嬉しいこと言うじゃない!!」
剛装健「・・・」
剛装健「お父さん、浮気して逃げたんだろ?」
剛装幸「知ってたんだ・・・」
剛装健「なんとなくそう思っただけ・・・」
剛装幸「そっか・・・」
〇部屋の前
志村木霊「・・・」
志村木霊(買い物から帰ってきて盗み聞きしたら・・・)
志村木霊(ずいぶん冷たい人だとは 思っていたけど・・・)
志村木霊(みんなの為に泣かずに 頑張ってきたのかな・・・)
志村木霊「スンッスンッ・・・ひぐ・・・えっぐ・・・」
・・・
志村木霊「・・・」
ガチャ
〇明るいリビング
ガチャ
志村木霊「ハ、ハーイ私がお帰りになられたで候!!」
・・・
・・・
志村木霊(だめだ面白いこと言って元気づけてあげようとしたのに面白いことが思いつかない・・・)
志村木霊「晩飯はまだかのぉ・・・」
・・・
志村木霊「なんも面白くねぇんだわ止まれよ私の口ィ!!」
志村木霊「やっべめっちゃ大声で叫んでしまった・・・」
剛装健「お、おう、じゃあ晩御飯にするか・・・」
剛装幸「そうね、一緒に食べましょう・・・」
志村木霊(げ、元気付けることには成功したのか?)
志村妙子「私の餃子を召し上がるヨロシよ〜!!」
剛装健「うわどっから出てきたんだこの女!?」
志村妙子「キッチンに決まってるじゃない!!」
剛装健「そらそうだけども・・・」
剛装幸「じゃあ食べましょうか!!」
志村木霊(これからの生活・・・ 壁がいっぱいあるだろうけれど、 ま、なんとかなるかな!)
剛装健「料理には煩いからな俺は〜」
志村妙子「3000年の歴史を舐めるなアル!!」
剛装幸「面白っクッハハハハハ!!」
志村妙子「さあ、お前の罪を数えろ」
剛装幸「ちょッッフフフフ腹筋壊れるッッ!! それ以上喋るなッッ!!」
剛装健「ざっと15個ぐらいかな?」
剛装幸「ハハハハハハハハッ」
剛装幸「やっべ腹筋壊れた・・・」
志村木霊「ガラスみたいな音したんだけど!?」
スピード感のあるギャグ漫画で面白かったです!どうなることやらと思う結末で、続きが気になりました!みんなどこかしら抜けてるんだよな〜笑
木霊ちゃんが結構アレな子だなと思ってたら妙子さんがさらに・・・。居候の身でありながら「お前の罪を数えろ」にはお茶吹いた。で、ちゃんと答える健くん。なんだかんだでいい家族になりそうですね。