修学旅行の前日~あの子と一緒に過ごしたい!~

村崎陽花

読切(脚本)

修学旅行の前日~あの子と一緒に過ごしたい!~

村崎陽花

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〇男の子の一人部屋
祥平「荷物の準備オッケー! 目覚ましオッケー!」
  明日から高校生活の中でも一番のビッグイベント、修学旅行だ!
  俺は明日が来るのを本当に楽しみにしていた
  ただ一つ、心残りがある
祥平「桃葉さんと同じグループになりたかったな・・・・・・」
  憧れのクラスメイト、桃葉みずきさん
  完全に俺の片思いなんだけど、ずっと好きだった
  本当は修学旅行も、同じグループになりたかったけど、残念ながらくじという運の前では叶わなかった
祥平「しょうがないよな・・・」
  同じクラスだから旅行中も喋る機会はいっぱいあるだろう
  俺は精一杯楽しもうと思って布団にもぐりこんだ

〇おしゃれなリビングダイニング
  翌日
  修学旅行だ!そう思って俺は目を覚ましたけれど・・・
お母さん「何言ってんの? 修学旅行は明日でしょ」
祥平「え!? いやいや今日だって!」
お母さん「日付を見なさい 今日は11月10日だから明日からでしょ」
  嘘だ・・・でもニュースの日付は間違いなく11月10日だった
祥平「ん?」
  俺はニュースを改めて見た
  この内容、昨日と全く同じだぞ
お母さん「はい、お弁当」
  渡された弁当を見て、俺は疑惑が確信に変わった
  弁当の中身が昨日と全く同じだったのだ
祥平「母さん、これって昨日と同じおかず?」
お母さん「何言ってんの! 昨日はからあげだったでしょ」
  もしかして、昨日を繰り返してる?

〇大きな木のある校舎
大輔「それで祥平は俺に朝から変なこと聞いてきたわけ?」
  大輔は俺の素っ頓狂な話にも関わらず、しっかり話を聞いてくれた
大輔「そりゃ漫画とかのタイムループは好きだけど・・・信じられないなあ」
祥平「そこを頼むよ 信じてくれよ」
大輔「まあ、信じるとして でも何か不都合はあるのか?」
大輔「もしかしたら普通に明日、何事もなかったように修学旅行の日になるんじゃないのか?」
祥平「・・・うーん、確かに」
大輔「とりあえず今日、おとなしく過ごしてみろよ また繰り返したら、考えてみればいーじゃん」
  そういうわけで、俺はとりあえず一旦落ち着くことにした
  もしかしたら、単なる夢かもしれないし
桃葉みずき「祥平くん、おはよう」
  桃葉さんに挨拶されて、俺は舞い上がった
  今日は良い日になりそうだ
  ってこれも昨日と同じ展開じゃねーか!

〇大きな木のある校舎
  そして翌日
祥平「やっぱりタイムループしてる!」
  俺は大輔にそう言った
  当然ながら大輔は、はあ!?という顔をした
  そりゃそうだ
  俺にとっては2回目でも、大輔からしたら初めて聞いた話だから
  俺は再び大輔に昨日と同じことを伝えた
  俺は11月10日をまた繰り返したのだ
大輔「よくわかんないけど、でもお前がタイムループを繰り返しているってことは、お前に原因があるんじゃないのか?」
祥平「ええ~」
  俺は考えた
  今日起こる出来事の中で、何か原因になりそうなこと・・・
桃葉みずき「祥平くん、おはよう」
  桃葉さんが昨日と同じように挨拶してくれた
  昨日と同じ展開・・・
祥平「それだ!」

〇大きな木のある校舎
大輔「えーっと、お前は桃葉さんと修学旅行で同じグループになれなかったことが心残りってわけ?」
祥平「うん。それしか心あたりがないんだよ」
大輔「でもなー グループ決めってとっくの前に終わっているぞ」
祥平「どうにか出来ないか、考えてみるしかないよなあ」
  でないと明日も11月10日を繰り返すことになる
大輔「タイムループからの脱出って、それまでやらなかったことをやるっていうのがセオリーみたいだし? 出来る限り頑張れ」

〇教室
  俺は先生にグループ分けをもう一回やってほしいとお願いした
祥平「先生頼みます! 後生だから・・・!」
先生「何言ってるんだ」
  やはり無理だった
  次に俺は、桃葉さんと同じグループの男子の一人に、グループ変えを依頼してみた
祥平「頼む! 三日間食堂の飯おごるから!」
男子「まじ? いーよー」
  わりとあっさりOKされた
  良かった! これでタイムループから抜け出せる!

〇大きな木のある校舎
  そして翌日
祥平「何でだ!」
  またしても11月10日を繰り返していた
祥平「何が悪いんだ・・・」
  俺はがっくり項垂れながら登校した
  また大輔に話す気にもなれない
桃葉みずき「祥平くん、おはよう」
  見ると桃葉さんがまた同じように声をかけてくれた
  ああ、ああ・・・
祥平「俺、桃葉さんと同じグループになりたかったなあ・・・」
  心が折れてしまっていたからだろうか
  心の声が漏れてしまった
  すると桃葉さんはなぜか顔を赤くした
祥平「あ、いや! その!」
  俺が弁明しようとあたふたしていると
桃葉みずき「祥平くん、もしよかったら・・・修学旅行中の自由散策の時間、一緒にお土産見たりしない?」
祥平「え」
桃葉みずき「あ、嫌だったら全然いいんだけど! 友達が彼氏とその時間過ごすんだって だから私どうしようかなって思ってて・・・」
  え、うそ・・・!
  桃葉さんと一緒に自由散策!?
祥平「いや、ぜひ行きたいです! よろしくお願いします!」
  俺がそう叫ぶと、桃葉さんは嬉しそうに頷いた

〇男の子の一人部屋
  夜、俺は何度もした修学旅行の準備をする
祥平「桃葉さんと過ごせる・・・」
  同じグループにはなれなかったけど、一緒に過ごせると約束しただけで天にも昇る心地だった
  もっと早く勇気を出せば良かったんだ
  俺はふと瞬く。俺は自分が原因でタイムループを抜け出せないと思ってた
  でもそれなら、二回目のグループの交換の時点で抜け出せるはずだった
  もしかしてのタイムループの原因って・・・
  桃葉さんの顔が浮かんで、俺は頭を振った
  きっと今度こそ大丈夫
  修学旅行前日、俺はゆっくり目を閉じた

コメント

  • タイムリープの原因がまさか、、、真っ直ぐピュアな恋心ですね。修学旅行当日の一緒の時間、上手くいくように応援してくなりますね!

  • 思い悩んで決心つかない心情が明日という時間に進まないようにブレーキをかけているなんて面白い発想ですね。よっぽど彼女と同じグループになりたかったんですね!

  • 何事にも変化は付きまといますが、それを受け取るには勇気がいりますよね。何だか心が温まるお話しでした。その後も少し気になります。

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