詐欺グループ撲滅作戦(脚本)
〇シックなリビング
夏休み最初の日。朝食を食べ終えた2人は母親と話をしていた。
江川るり子「そういえば昨日あなたたちの通う学校の近くで特殊詐欺の受け子が直前で犯行をやめて警察に電話した話は知ってる?」
江川和樹「知ってるよ。例え脅されてようが直前で犯行をやめて110番通報すれば警察が助けるっていうしね」
江川和美「その詐欺グループは今頃警察が調査してるはずだわ」
江川るり子「電話番号で足がつくこともあるわね」
江川和樹「そうだね」
江川るり子「二人とも、受け子や出し子なんてやったらだめよ」
江川和樹「わかった。何かあったらすぐお母さんや先生に言うね」
江川和美「私もそうするわ」
〇部屋の前
2階へ向かった二人。
江川和樹「まだ昨日の事件のことが気になるのかい?」
江川和美「そうなの。ほらあの人特殊詐欺の片棒をしようとしてたじゃない? 私その詐欺のグループの電話番号を記録してたのよ」
そういってスマホを見せる和美。
江川和樹「確かに。警察が今頃調べてると思うし、あの受け子は昨日僕らのおかげで思いとどまってくれたけど・・・」
江川和美「そうよね。あのグループは壊滅に追い込んだ方がいいかもしれないわね」
2人は考えた。
〇研究施設のオフィス
一方、ブライトネスにおいても詐欺グループに目を付けていた。
構成員「博士、大規模詐欺グループの件ですが昨日ジャスティスツインズの二人が受け子をやろうとした少女を思いとどまらせたそうです」
科学者「犯行を直前でやめて110番通報したからこそ自分も相手も悲劇に遭わずに済んだしな」
ソーサラー「あの詐欺グループはSNSで受け子や出し子を雇ったりしているのは事実です。外部に漏らさぬよう口止めされてるそうです」
ソーサラーはそういうとタブレットを掲示した。
科学者「決して許されることでもないな。あの二人が昨日あの受け子を思いとどまらせてくれたが諸悪の根源を断ち切るぞ!」
ソーサラー「はい!」
〇一人部屋
その頃二人は部屋で考え事をしていた。
江川和美「それで思ったんだけど、やっぱり私たちであのグループを壊滅させようと思うのよ」
江川和樹「なぜ?」
江川和美「昨日お風呂に入ってた時やっぱり私たちで思いとどまってもらうよう訴えるより諸悪の根源を断ち切った方がいいと思ったの!」
江川和樹「そうかもしれないね」
「そこのお二人、ちょっといいかしら?」
「どちらさまでしょうか?」
ソーサラー「久しぶりね。ブライトネス配下のソーサラーよ」
江川和美「あの事件の時の!」
ソーサラー「あなたたちが受け子を思いとどまらせてくれたのは感心するわね」
江川和樹「そうです。昨日受け子を思いとどまらせることができてよかったです」
スーパーウィザード「それでわしらもその一件に関し色々調べておったんじゃがやはり指示役がいるからこそ組織化されておる」
ソーサラー「警察が電話番号から特定して探してるかもしれないけど、やっぱり私たちで壊滅させるべく動くことにしたのよ」
江川和美「そうですね。昨日のことに対する痞えを取るためにも行きましょう!」
ソーサラー「そうと決まったら出発よ!ついてきて!」
ブライトネス配下の二人に連れられた和樹と和美はさっそくワープした。
〇おんぼろの民宿(看板無し)
ここは町はずれにある詐欺グループのアジト。廃旅館を改装したらしい。
スーパーウィザード「着いたようじゃな。ここが例の場所じゃよ」
ワープしてきた和樹たち。ブライトネスもその詐欺グループの手掛かりを握っていたのだ。
ソーサラー「警察が来たらそのタイミングで変身して突入する作戦で行きたいわね」
江川和樹「今のうちに変身しておこう!」
江川和美「そうね!昨日の事件解決の続きと行きましょう!」
〇幻想空間
「行くよ!レッツジャステイスチェンジ!」
江川和樹「イェイ!」
江川和美「ウフフッ♡」
江川和美「チュッ♡」
ジャスティスボーイ「ジャスティスボーイ、見参!」
ジャスティスガール「ジャスティスガール、見参!」
「ジャスティスツインズが今宵、悪を成敗する!」
〇おんぼろの民宿(看板無し)
ソーサラー「準備できたわね」
スーパーウィザード「そろそろ警察も来る頃じゃ。警察と協力して壊滅に追い込むぞ」
ジャスティスボーイ「そうしましょう!」
ジャスティスガール「ええ!」
やがて警察が到着した。
刑事「ここが詐欺グループの本拠地か」
女性警察官「昨日のタレコミで判明しましたからね!」
警察官「受け子や出し子を雇ったリクルーターもいますしね! そろそろ年貢の納め時といえます!」
刑事「行くぞ!」
ジャスティスボーイ「僕らも行くぞ!」
ジャスティスガール「了解!」
彼らは果敢にアジトに突入した!
〇組織のアジト
警部「警察だ!動くんじゃない!全員逮捕する!」
詐欺犯「やべぇぞおい!」
詐欺犯「昨日のあの子が裏切ったのよ!」
詐欺グループの一味「あの野郎!」
詐欺グループの一味「くそ!早く逃げねぇと!」
ジャスティスボーイ「逃げられるわけないだろう!」
ジャスティスガール「覚悟なさい!」
詐欺グループの一味「うるせぇ!」
二人は急いで身をかわすと、こう叫んだ!
「コスチュームチェンジ!」
「忍者モード!」
警察官とジャスティスツインズたちは果敢に詐欺グループをねじ伏せていく!
ジャスティスボーイ「金庫があったぞ!」
ジャスティスガール「そこには何が入ってるの!?」
詐欺グループの一味「カモリストや今までだまし取った金などが入ってる。解錠ナンバーはこれだ」
9680
ジャスティスボーイ「この通りにダイヤルを回そう」
金庫を開けると、なるほど、言われたものがどっさり入っていた。
ジャスティスボーイ「本当だ!」
ソーサラー「これで全員捕まえたわ!」
スーパーウィザード「別の部屋からも芋づる式に証拠がいっぱい出てきおった! 今警察官たちが押収しとるよ」
こうして彼らは詐欺グループを壊滅することに成功した。
〇おんぼろの民宿(看板無し)
警部「ご協力ありがとうございました!」
警察は詐欺グループをパトカーに乗せるとその場を去った。
ソーサラー「リクルーターも逮捕されたし、詐欺グループを全滅できたわね」
スーパーウィザード「そうじゃな。そろそろワシらも引き上げよう」
ジャスティスボーイ「その前に変身を解こう!」
ジャスティスガール「そうね」
「モード解除!」
スーパーウィザード「それじゃ今から元の場所に出発じゃ」
一行は元の場所に戻った。
〇一人部屋
江川和樹「戻ってこれたね」
江川和美「そうね」
スーパーウィザード「わしらはこの辺で失礼する。ジャスティスツインズや、また機会があったら一緒に行動するかもしれんから、その時は宜しくな」
ソーサラー「また会えるといいわね」
ブライトネスの面々はその場を去った。
江川和樹「さっき詐欺グループのアジトで警察が調べてたけどキャッシュカードとかはなかったって言ってたよ」
江川和美「不正利用された可能性があるといってだまし取る手口もあるから気をつけなくちゃね」
〇シックなリビング
昼食の時間になった。
江川るり子「お昼ご飯食べたら草取りやってくれない?おやつ弾むから」
江川和美「わかったわ」
江川和樹「任せてよ」
江川るり子「そういえばさっき詐欺グループが一斉摘発されたというニュースがあったの」
江川和美「あの二人が解決したんでしょう?」
江川るり子「ブライトネスという組織も警察の捜査に協力してたらしいの」
江川和樹「この前銀行強盗をやっつけたのもそうだったね」
江川るり子「結構いろんなものが押収されてたわ」
江川和樹「その中にキャッシュカードや通帳が悪用されたと嘘をついてキャッシュカードや通帳をだまし取ろうとする詐欺もあるからね」
江川和美「警察官とかがキャッシュカードや暗証番号関係で関わる事例は絶対にないから気をつけなくちゃね」
こうして詐欺グループを壊滅したジャスティスツインズ。今後とも油断は禁物だ。
次回へ続く。
最近ニュースになってますが、詐欺グループの指示役は漫画の登場人物の名前を騙って指示を出してる様で。
住所を特定されて詐欺や強盗の被害に遭われた方々、そして漫画の作者に謝罪して欲しいものです。