〇学校の部室
日向琥太郎「あﾞーーー！ ！ ！」
日向琥太郎「また負けた・・・」
日向琥太郎「ったく・・・　なんで勝てねぇんだ・・・」
　　ガラガラ・・・
日向琥太郎「あ、」
日向琥太郎「霧島センパイ」
霧島舞由「ん、はよ」
日向琥太郎「オハヨーゴザイマス」
霧島舞由「・・・なにしてんの？」
日向琥太郎「え　見て分かりません？」
日向琥太郎「部活動ですよ　ブ・カ・ツ・ド・ウ」
霧島舞由「・・・」
霧島舞由「・・・まあいい」
霧島舞由「どうせ勝ててないだろうし」
日向琥太郎「うげっ・・・」
日向琥太郎「バレてる・・・」
霧島舞由「あたりまえでしょ？」
霧島舞由「あんたがこの部活に入って もう３ヶ月経ってるのよ？」
日向琥太郎「・・・」
霧島舞由「はあ・・・」
霧島舞由「いいわ」
霧島舞由「霧島センパイが全敗の日向の為に このゲームの基本を もう１度レクチャーしてあげる」
日向琥太郎「マジっ！ ？」
霧島舞由「そこで嘘ついてどうすんのよ・・・」
霧島舞由「ほら、 パーティーに招待したから入ってきな」

〇巨大な城門
ヨータ。@Yooooooota_0「よっす！　センパイ」
ヨータ。@Yooooooota_0「“コッチ”で会うのは久々っすね」
塩野さん@Shiwono_san3「そうね」
塩野さん@Shiwono_san3「この前提出してもらった動画で あんたの得意・不得意は ある程度把握してある」
塩野さん@Shiwono_san3「まずはそれの説明から始めるから」
ヨータ。@Yooooooota_0「はーい」

〇草原の道
塩野さん@Shiwono_san3「まず！ 基本の基本からおさらいするけど、」
塩野さん@Shiwono_san3「このゲーム・・・ 『GROUND FAIRY TAIL』には、」
塩野さん@Shiwono_san3「［ROLE］［WEAPON］［SKILL］という 重要なポイントが３つあるの」
ヨータ。@Yooooooota_0「そんなの分かってますってー！」
塩野さん@Shiwono_san3「いいえ！　あんたは何１つ分かってない」
塩野さん@Shiwono_san3「あんたの事だからどうせ、 トップランカーたちのプレイ動画すら 見た事なんて無いんだろうけど」
塩野さん@Shiwono_san3「あの人たちの匠の技も知らないで、 このゲームを分かった気にならないで！」
ヨータ。@Yooooooota_0「ええ・・・」
塩野さん@Shiwono_san3「大人しく聞いてなさい！」
ヨータ。@Yooooooota_0「はーい・・・」
塩野さん@Shiwono_san3「ったく・・・」
塩野さん@Shiwono_san3「“３項目”それぞれの詳しい説明は 時間が無いからカットするけど」
塩野さん@Shiwono_san3「まず！ あんたの装備を全部読み上げてみなさい」
ヨータ。@Yooooooota_0「はいっ！ ！ ！」
ヨータ。@Yooooooota_0「え、えーっと、」
ヨータ。@Yooooooota_0「［ROLE］は、 魔法と剣術どっちも使える“魔剣士”」
ヨータ。@Yooooooota_0「［WEAPON］には “和国刀：藤花”と“魔法杖：黒彫” それに“英国套：魔炎”」
ヨータ。@Yooooooota_0「［SKILL］は主に “花籠”と“閻魔斬”と“二重印”」
塩野さん@Shiwono_san3「・・・・・・・・・」
塩野さん@Shiwono_san3「・・・はあ」
塩野さん@Shiwono_san3「不合格」
ヨータ。@Yooooooota_0「ええっ！ ？ ！ ？」
塩野さん@Shiwono_san3「あんたがなんっっっっっっっにも 研究してない事だけは確かね」
ヨータ。@Yooooooota_0「うげぇ・・・」
塩野さん@Shiwono_san3「・・・この際、 ［LEVEL］や［QUEST］によって手に入る ［WEAPON］は置いておいてあげるけど」
塩野さん@Shiwono_san3「問題は［SKILL］よ！ ！ ！ ！」
ヨータ。@Yooooooota_0「・・・そんな変っすか・・・？」
塩野さん@Shiwono_san3「変だからこんな事になってるのよ！ ？」
塩野さん@Shiwono_san3「［ROLE］が“魔剣士”なのに ［SKILL］に“協奏”と“協鋼” どちらも入ってないなんて、 本当に馬鹿なのね・・・」
ヨータ。@Yooooooota_0「そこまで言わなくても いいじゃないですか！ ！ ！」
塩野さん@Shiwono_san3「いいえ！」
塩野さん@Shiwono_san3「こんな基本も基本な事も知らないなんて、 馬鹿以外の何者でもないわ！」
塩野さん@Shiwono_san3「はあ・・・」
塩野さん@Shiwono_san3「もういいわよ」
塩野さん@Shiwono_san3「姪っ子に教えた時以上に 分かりやす～～～～く教えてあげるから！」