星わたり

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Ep2 姿を見せていただけますか(脚本)

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〇山中の坂道
星 孔 (ほし こう)「え?死後の世界?? つまり俺は、転生したんじゃなくて、 死んだのか?」
れいか「『てんせい』が何かは分かりませんが、 多分、星さんが思っている世界では無いと思います...」
れいか「で、ですが──」
  れいかが続きを言おうとした時には
  星は、取り乱していた──
星 孔 (ほし こう)「ま、まじか〜!!死んだのか俺? あーー!!あーー!!」
  取り乱した、星は辺りを走り回り
  木にぶつかり、目を回してようやく
  止まった。
れいか「え??やっぱり── じゃなくて・・・大丈夫ですか? 星さん?」
星 孔 (ほし こう)「いたたたた〜 あ〜す、すまん取り乱して 大丈夫だ──」
星 孔 (ほし こう)「何度もすまん、確認なんだが、 ここが死後の世界なら、俺は本当に 死んでしまったのか?」
れいか「はい・・・そのはずなんですけど── どこか違うといいますか──」
れいか「死んでいるはずなんですけど、まだ、 魂が死んでいないと言いますか──」
  といいながら、れいかは近くにある木に近づいて行った──
れいか「いいですか 少し、見ていてくださいね──」
  と言ってれいかは木を手に近づけた──
星 孔 (ほし こう)「え?──」
  近づけた手は木をすり抜けていた──
れいか「普通このように、この世界にいる霊体は 木やものに触れることは出来ないんです──」
れいか「限られたものには、一時的に触れることができるのですが、自由に色々なものに触れることが出来ないんです──」
星 孔 (ほし こう)「そうなのか? なら、なんで俺はさっき木に 頭をぶつけたんだ?」
れいか「そこも、星さんが不思議なところの1つなんです──」
れいか「それに、この世界のものを 自由自在に触ることができるのは、 『神体(しんたい)を持つ者』だけど言われているんです──」
星 孔 (ほし こう)「そうなのか?その神体(しんたい)を持つ ものって、一体どんな奴なんだ?」
れいか「そうですね・・・ 星さんもしよろしければ、別の場所で お話しませんか? 立ち話も疲れてしまうと思うので・・・」
星 孔 (ほし こう)「そうだな、どこか良い場所知ってるのか?」
れいか「はい、この先に古い古屋があるのでそこに行きましょう」

〇屋敷の大広間
  時は、星とれいかが出会った頃──
  死後の世界とある場所
???「先程、私が感じた力の正体が 何か分かったか?」
???「はい──。詳細な力の内容は分かりませんが 場所の特定は出来ました──」
???「そうか──。邪悪な気配はないようだが、 放置しておくわけには行かない──」
???「すまんが、様子をみて来てはくれないか── もし可能ならここへ連れて来れるか?」
???「かしこまりました── さっそく、行ってまいります──」
???「うむ──。よろしく頼むぞ──」
???(この力どこか見覚えあるような・・・)

〇草原の一軒家
れいか「着きました!!」
星 孔 (ほし こう)「いかにも出そうって感じの場所だな──」
れいか「出そう?って何がでるんですか?」
星 孔 (ほし こう)「いや、出るって言ったら 幽霊とかゾンビとか・・・」
れいか「星さん、お言葉ですが ここは既に、そういった類が住んでいる 世界なので・・・」
れいか「現に私も、霊体とは言いましたが、 幽霊のようなものです──」
星 孔 (ほし こう)「あ・・・」
星 孔 (ほし こう)「おれ、死んだんだった──」
  星は少しの間、
  口をポカーンと明け、停止してから
  残念そうに、呟いた。
れいか「星さん、大丈夫ですか? 中に入りますよ──」
星 孔 (ほし こう)「ありがとう──」
  スーーー
  れいかの手をとり、顔をあげた星の先では
  れいかがドアをすり抜けていた
星 孔 (ほし こう)「やっぱ、死んだんだな俺・・・」
  ガチャ
  すり抜けているのを見て、
  星は改めて、死んだことを実感すると同時に
  小屋のドアを開けた。

〇荒れた小屋
  小屋の中
星 孔 (ほし こう)「やっぱり れいかは、すり抜けるんだな・・・」
れいか「物体ふれることが出来ないので 仕方ないです──」
れいか「早速ですが、 話の続きをさせていただきます」
星 孔 (ほし こう)「よろしく頼む」
れいか「では、──神体(しんたい)とは、 神の力を受け継いだ物のことを指します」
れいか「そして、その神体を宿し(やどし) この世界を維持する守護者として この世界を守っている人達がいます──」
星 孔 (ほし こう)「それが、神体を持つ者って訳か──」
れいか「その通りです!!」
星 孔 (ほし こう)「でも・・・」
れいか「どうしました、星さん? 何か気になることでもありましたか?」
星 孔 (ほし こう)「いや〜、この世の物体に霊体が触れられなくて、神体を持つ者が触れられるのはわかった──」
星 孔 (ほし こう)「けど──」
  星が話すと同時に、
  外から何か叫んでいる女性の声が
  聞こえた。
れいか「もしかして── すいません星さん1度しゃがんで頂けますか?」
  れいかは少し焦りながら、
  小声で星に、言った。
星 孔 (ほし こう)「わ、わかった!」
  星は、少し慌てながら返事を返し
  しゃがんだ。
  そして、れいかと星は、
  隠れるようにして
  窓から、声のするほうをのぞいた。

〇草原の一軒家
  2人がのぞいた先にいたのは、女性がいた。
???「そこにいるのは、わかっています── 姿を見せて頂けますか──」

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