戦え!クナイガードロボ!

情無合成獣スフィアマザコンザウルス

水着撮影会を守れ!(脚本)

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〇炎
  時に西暦、20XX年!!!!!!
  日本のアイドル文化、そしてそれに反感を抱く人道的思想の対立は、ついに武力を用いた全面戦争へと発展した!
  今やアイドルを抱える様々な芸能事務所が、アイドル文化を守るために武装化する時代が訪れた!
  そして・・・ここ”671プロダクション”でも、アイドルを守るためのとてつもない”力”が生まれ落ちた!!

〇古い倉庫の中
  ─────────天海重工・第7ドック
豚間博士「これはこれは、お待ちしておりましたよ 971プロの美浦(ミウラ)専務」
美浦アズミ「挨拶は後だ、目的のモノは出来ているのですか?博士」
豚間博士「ええ、こちらに・・・」
美浦アズミ「おお!!これが・・・!!」
豚間博士「フヒヒッ!!そう、これが我が天海重工が総力を結集して作った超ロボット兵器・・・」
豚間博士「・・・・・・クナイガードロボ!!!!!!」
美浦アズミ「・・・・・・・・・」
美浦アズミ「・・・・顔はどうにかならんかったのか?」
豚間博士「使える素材がこれしか無かったんじゃ、しゃあねーだろ」
美浦アズミ「素材を買えばいいではないですか」
豚間博士「クレカが使えんから無理、よってプレミアも使えん」
美浦アズミ「TapNovelCreatorで自作素材を作ればいいじゃないですか」
豚間博士「作ったがまだ申請中じゃ、それに認可が降りない可能性もある!」
美浦アズミ「・・・・・・・・・」
美浦アズミ「・・・・・・世知辛い」

〇黒
  スーパーロボ、
  水着撮影会を守れ!

〇巨大ドーム
  ・・・・・・某所、
  ここではジュニアアイドル”羽生パイン”の
  水着撮影会が行われていた!!
ドルオタ「いやあ、最後のイベントがパンデミックで自粛して一年!ようやくこの日がやってきた!」
ドルオタ「一年頑張ってきた甲斐がありますね!」
ドルオタ「今日は撮りまくるぞー!」
ドルオタ「・・・んっ?アレは・・・」
市民団体「あなた達は未成年を性的消費してるんですよ!!解ってるんですか!?」
市民団体「子供に興奮して!!恥ずかしくないんですか!! ちゃんと”大人”をやりなさいよ!!」
市民団体「誤魔化しも言い逃れも通じると思うな!! 子を持つ親としてお前たちは許せない!!」
「私達は!!!!!!!!!!!!子どもたちを守りたい!!!!!!!!!!!!!!!」
警備員「やめなさい!デモの許可はしていないぞ! あっちへ行けっ!」
ドルオタ「・・・・・・萎えるわぁ、ああいうの」
ドルオタ「だな、もう何度も審査に審査と契約に契約を重ねて、問題はないって市に許可も出したのにあいつら・・・」
ドルオタ「ふん、子供たちを守りたいね・・・」
ドルオタ「立派を装いたい大人がそういう事言う時ほど気をつけろ。ろくなことはない・・・」
ドルオタ「・・・じいちゃんが曾祖父ちゃんから聞いたって言ってたぜ」
ドルオタ「・・・このまま、何もなければいいんだけど」

〇遊園地のプール
  そして・・・羽生パインの水着撮影会が
  開始された!!
羽生パイン「みんなー!!今日はパインの撮影会に来てくれてありがとう!!」
羽生パイン「今日は楽しんでいってねー!!」
「うおおーーっ!!!!パインちゃーーーん!!!!!!」

〇潜水艦
  ──────────舞台裏・監視ルーム
美浦アズミ「・・・始まったな」
ジムさん「現在警備部隊は会場各地に展開、連中が攻撃を仕掛けてきたらどこからでも迎え撃ちますよ」
美浦アズミ「・・・プロデューサー、羽生パインの担当プロデューサーはいるか!」
赤羽コウジP「はっ、はい!!ここに」
美浦アズミ「ロボのコックピットでスタンバっておけ、 噂では────」
美浦アズミ「────連中も巨大ロボットを用意しているらしい」
赤羽コウジP「な・・・っ」
赤羽コウジP「・・・担当の夢を潰させはしません、何かあれば俺が戦います」
美浦アズミ「フッ、期待してるよ」
赤羽コウジP「はっ!!」
ジムさん「・・・・・・・・・」
美浦アズミ「・・・どうかしたか?事務員のジムさん」
ジムさん「・・・いえ」
ジムさん「私が子供の頃、アイドルっていうのはもっとキラキラしてるモノだった・・・」
ジムさん「それが、今じゃこんな軍隊みたいに武装化して・・・社会から後ろ指も指されて・・・」
ジムさん「まるで・・・テロリストです」
赤羽コウジP「・・・・・・」
赤羽コウジP「・・・それは違います」
ジムさん「えっ?」
赤羽コウジP「アイドルは・・・今だってキラキラ しています」
赤羽コウジP「そうでなければ、とっくにアイドル文化は滅びているハズです」
ジムさん「・・・・・・!!」
赤羽コウジP「私達は間違ってません、だからテロリストなんて言わないでくださいジムさん」
ジムさん「・・・はい!」
美浦アズミ「ふふ・・・君のようなプロデューサーを持てて、彼女も幸せだろうな」
美浦アズミ「・・・っと、もうすぐ撮影会だ」
美浦アズミ「客員、持ち場につけ!」
「ラジャー!!」

〇遊園地のプール
羽生パイン「────トークショーは以上です!それでは皆さんお待ちかねの撮影会・・・」
羽生パイン「・・・えっ!?」
ドルオタ「あ・・・ああっ!!」
ドルオタ「あれは・・・!!」

〇空
市民団体「市民の皆さん!こちら、未成年の性的消費から子供たちを守る会でございまぁす!」
市民団体「ドルオタはねェ!!人間じゃないんですよ!? 分かってますか!?」
市民団体「大の男が子供をギラついた目で見て興奮してるんですよ! 子供にサカるとかどんな神経してるんだ!」
市民団体「そんな腐れ外道のイベントなんて、認めていいんですかー!?」
「よくなーい!!!!!!!!」
「わたしたちは!子どもたちを守りたい!!!!」
市民団体「そのとーり!!!!!! ドルオタは街から出ていけェ!!!!!!」

〇遊園地のプール
ドルオタ「あ、あいつら・・・本当に巨大ロボット持ってたんだ!!」
ドルオタ「どうしよう!!俺達を殺す気だぞ!?」
ドルオタ「は、早く逃げないと・・・!!」
「待ちなさいよ!!!!」
ドルオタ「!!!!!!」
ドルオタ「パインちゃん・・・!?」
羽生パイン「アナタ達・・・さっきから聞いていれば、ファンの皆さんの事を悪く言って!!」
羽生パイン「私は、誰かにやれって言われたらかとか、無理やりやらされてここにいるんじゃない!」
羽生パイン「私は、私がここにいたいから水着を着ているの!!!!」
羽生パイン「この日のために身体を仕上げてきたの!! 胸も!お尻も!くびれも!」
羽生パイン「それを私を勝手に被害者にして取り上げないで!私の夢を、アイドルの夢を潰さないで!」
羽生パイン「アナタ達こそここから出ていけ!!!!」

〇空
市民団体「・・・・・・・・・」
市民団体「・・・・・・可哀想に、洗脳されてるんだね」

〇遊園地のプール
羽生パイン「・・・・・・えっ?」
市民団体「かわいそうに、キモヲタの相手をしてフリフリな衣装で男を欲情させている不道徳で賤しい職業・・・」
市民団体「やりたくてやっているワケではありませんよね?わかります、きっと親や周囲の大人に強制されているんですよね」
羽生パイン「勝手な事言わないでください! 私は──────」
市民団体「若いうちだから勘違いしてしまうものです、もっとあなたは自分の身体を大事にしましょうね?こんな事してはダメ」
市民団体「ですよね、すぐおやめなさい。福祉に繋がることができますよ」
羽生パイン「嫌!離して!離してよぉ!」

〇黒
赤羽コウジP「その子に触るなぁっ!!!!!!」

〇空
市民団体「────────!!!!!!」

〇遊園地のプール
羽生パイン「プロデューサー!!!!」
市民団体「そんな!?奴らも巨大ロボを・・・!?」
警備兵「そこまでだ!!大人しくしろっ!!」
市民団体「わあっ!!は、離せぇ!!」
羽生パイン「頑張ってプロデューサー!!」

〇空
市民団体「ま、まさかきさまらも巨大ロボを用意していたのか!!」
赤羽コウジP「その通り!!これがお前たちに対抗する、971プロのアイドルを守るスーパーロボット・・・」
赤羽コウジP「その名も、クナイガードロボ!」
市民団体「まんまじゃあないか!それに何だその顔は!ふざけてんのか!」
赤羽コウジP「かっ、顔は関係ないだろ!こっちにも大人の事情があんだよ!」
赤羽コウジP「まあいい!作者も飽きてきた頃だし、スパッと決めさせてもらう!」

〇雷
赤羽コウジP「必殺!」
赤羽コウジP「炎皇剣・唐竹割りぃぃっ!!!!!!」
市民団体「ぐわああああっ!!!!!!」
市民団体「子供をダシに・・・するなよぉぉ〜〜!!」

〇組織の本部
  ─────────────KS党本部ビル

〇小さい会議室
大谷恵「おのれ、おのれ!! 971プロめぇ!!」
大谷恵「未成年を性的消費する挙げ句、我々が極秘裏に下部団体に横流しした戦闘ロボを破るとは〜!」
大谷恵「次はこうはいかんぞ!!首を洗って待っているがいい!!」

〇巨大ドーム
  ─────クナイガードロボの活躍により
  撮影会は大盛況の後に幕を閉じた
ドルオタ「今日は楽しかったな!!」
ドルオタ「だな!!パインちゃんの水着めっちゃ撮影できたし!」
ドルオタ「俺待ち受けにしちゃお♪」

〇遊園地のプール
美浦アズミ「・・・よくやったな、赤羽プロデューサー」
赤羽コウジP「なに、担当の為ならこれぐらい・・・」
羽生パイン「プロデューサー!!」
赤羽コウジP「パイン!!今日はよく頑張ったな」
羽生パイン「プロデューサーが守ってくれたお陰です♪」
美浦アズミ「・・・・・・・・・・・・」
赤羽コウジP「・・・専務?どうかしましたか?」
美浦アズミ「・・・別に?」
  こうして、羽生パインの撮影会は守られた
  しかし、男性向けアイドル文化を
  邪悪なモノとして見ているKS党は、己の正義のために次なる手を使ってくるハズだ!
  頑張れ赤羽コウジ!
  頑張れクナイガードロボ!
  担当の夢と、アイドル文化を守るため!

〇雷
  次回予告
  KS党の次なる刺客
  それは昭和のスポ根アニメの漢
  「風腹ジョージ」!
  繰り出される昭和の熱い拳を前に、
  ただ打ちのめされるしかないコウジ!
  果たして、平成の優しいだけが取り柄のラノベ主人公であるコウジに、昭和の熱血漢を倒す手はあるのか!?
  次回
  
  「それってコンプラ的にアウトですよね」
  
             ご期待ください!

〇黒
  ※この予告編はジョークです、読み切り作品に次回はありません
大谷恵「文句を言うなら福祉につながることができます!」

コメント

  • 「作者も飽きてきたことだし」「優しいだけが取り柄のラノベ主人公」ってちょくちょく毒を吐く瞬間が好きです。KS党の活動資金源がアイドルビジネスだったらシュールですよね。

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