英雄親子は名誉を捨てる

筑豊ナンバー

1 話「忘れられた幸せ」(脚本)

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〇桜並木
  桜の木下にどこにでもいる親子がいた。
???「○○○気に入ってくれたか?」
○○○「うん!」
???「そうか・・・良かった・・・」
???「悪いな。いつも家にいれなくて・・・」
○○○「ウンウン!父さんはヒーローだから皆を守らないと!だから私は大丈夫だよ!」
???「・・・ありがとう○○○」
○○○「また桜見に来ようね!約束だよ!お父さん!!」
???「ああ!約束だ!」

〇英国風の部屋
  目が覚めるとベットに横になっていた。
  どうやら眠っていたらしい。
ミカ「あれ?」
ミカ「何で?私泣いてるの?」
  悲しい夢でも見たのだろうか?
  全く思い出せない。
  何か大切なものを忘れてしまった気がする。
  残っているのは胸に穴が空いたような寂しさだけだった。

〇街中の道路
  旅の道中奇妙な女に話しかけられた。フードを被り顔は見えない、そのせいでより胡散臭さがひきだされている。
リンカ「アレックス・ワトソン、年齢35、元軍人、5年間戦場の最前線で戦い続け英雄とまで呼ばれた。しかし十年前に娘が失踪」
リンカ「妻を癌で失い。軍を退職したあと行方不明の娘を探すため旅に出る。・・・娘さんと会いんだろ?だったら僕と契約をs」
アレックス・ワトソン「宗教勧誘なら他を当たれ!!」
リンカ「まあまあ!そう怒ないで!」
リンカ「今信じてもらわなくてもいいよ。すぐにでも信じてもらえるだろうから」
アレックス・ワトソン「は?」
  話が通じないというよりは都合の悪い話を聞いていないようだ。
リンカ「僕の名はリンカ。西の国の牢獄にいるからよろしく頼むよ」
  理解が追い付いていないアレックスを女は無責任にも異世界への扉へ突き飛ばした。

〇中世の街並み
  気が付くと見知らぬ町にいた。
   それもただの町ではなく中世のヨーロッパの様な町並みだ。
  レンガ作りの町が並ぶ、人混みが地面が見えないほど多い大通りのど真ん中にアレックスは立っていた。
アレックス・ワトソン「嘘だろ?」
騎士「そこのあんた!変わった服装だな! どこからきた?」
アレックス・ワトソン「・・・」
騎士「黙りか?まぁいい。この国の人間じゃ無いだろ?入国許可証をみせろ!」
アレックス・ワトソン「ない。リンカって女に連れてこられたんだよ」
騎士「リンカだと!?貴様!魔女の仲間か!」
アレックス・ワトソン「おもちゃならさっさとしまいやがれ」
騎士「おもちゃだと?ふざけるな!これは本物だ!魔女の手先め!」
アレックス・ワトソン「・・・本物のようだな・・」
  浅く切られた頬から血がたれてきた。この痛みどうやらここは夢の世界ではないらしい。
アレックス・ワトソン「なら話は早い」
騎士「・・・なに?」
騎士「な!?」
アレックス・ワトソン「リンカって女をどうしている?」
騎士「牢屋に閉じ込めてるよ」
アレックス・ワトソン「理由は?」
騎士「我々を裏切ったんだよ。 やつは魔王に情報を流していた」
  仕事柄相手の嘘は目を見ればわかる。
アレックス・ワトソン「嘘だな。魔王とやらはしらないがあんたらは無罪の人間を無罪だとしっていながら牢屋に入れている」
騎士「黙れ!!」
アレックス・ワトソン「悪いがあんたらのような悪は嫌いだ。 俺達が必死に守ってきたものをお前らは簡単に踏みにじるからな!!」
アレックス・ワトソン「・・・・・もう集まってきたか・・・」
  頬に着いた血を払い振り替えると複数の騎士に囲まれていた。

次のエピソード:2話「望み」

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