〇黒
　　提供：（株）メタボリック乳業
　　協力：（株）ミルク・モーターズ
　　『人を搾る、明日を搾る』──メタボリック乳業の提供でお送りします。

〇テレビスタジオ
室田「皆さん、こんにちは。社長の室田です」
室田「今回のすこやかテレボリック・メタボショッピングでは「ハイテク・フェア」と題しまして、」
室田「弊社の技術の粋を結集したアイテムを２点、ご紹介したいと思っております」
室田「ではさっそく、おっ──」
室田「今こちらに来てくれたのが、高機能AI搭載ロボットの「メタボウ」君です」
室田「メタボウ、こんにちは!!」
メタボウ「・・・ちわ」
室田「あれ？　うちの社員とはスムーズにコミュニケーションしていたのですが・・・」
室田「こちらの製品はAIを積んでおりまして、ヒトの質問に答えることもできます」
室田「メタボウ君は何が得意なのかな？」
メタボウ「そうですね。私は乳搾りが得意です」
室田「おおー。他にはどんなことができるのかな？」
メタボウ「重い物を運搬できますね」
室田「どうですか!?　この自然な会話──」
室田「様々な質問に答えてくれるんです。例えば──」
室田「畑中先生（第２話参照）の●INEのIDは・・・？」
メタボウ「個人のプライバシーに抵触します。ここでは控えるべき質問です」
室田「そんなのわかってる!!」
室田「私は社長だ!!」
室田「もう知らん!! 次（の商品に）行きましょう、次!!」

〇テレビスタジオ
室田「えー、続いてご紹介させて頂きますのは、タブレットPCです」
室田「タブレット端末を持ち歩くビジネスパーソンも多いのではないでしょうか？」
室田「高スペックもさることながら、このタブレットの特徴はその頑強さにあります」
室田「少々踏んだり落としたりしても全然、大丈夫!!」
室田「一体どれくらい頑丈なのでしょうか」

〇倉庫の搬入口（トラック無し）
室田「と、いうわけで。本日は製造機械の耐久テストなどを行うこちらの施設にご協力頂きまして、」
室田「弊社のタブレットの強度を証明したいと思いますよ」
室田「しかし、ちょっとやそっとじゃ故障しない造りで──」
「危ない!!」
室田「え？」
　　室田の頭上に鉄球が落ちてくる。
室田「ちょ、まだ──ウワァー」
室田「何すんだ!?　危ないだろ!!」
室田「誰だ、こんなもの落としたやつ──？」
メタボウ「あともうちょっとだった」
室田「貴様、──メタボウ!?」
室田「マシンによる人類への反逆──!?」
室田「誰だ、あいつを同行させたやつは？」
室田「おお!?」
室田「ヒィ～」

〇倉庫の搬入口（トラック無し）
室田「ゴホゴホ・・・」
室田「しかし弊社製のタブレットは無事だ!!」