第二糸「逃亡」(脚本)
〇ビルの裏通り
???「はぁはぁ・・・・・・ッ」
???「・・・」
〇裏通りの階段
???「ッ・・・ハァ・・・、」
???「・・・」
〇ビルの裏
???「・・・」
???「・・・」
???「・・・・・・チッ・・・」
???「!・・・」
〇ビルの裏
???「『No.000』・・・戻れ」
???「でなければ殺す」
No.000?「・・・・・・はッ・・・」
「嫌なこっ──」
「た・・・ッッ!!!!」
???「ッ・・・!」
No.000?「悪いことは言わない、これ以上俺を追いかけるな」
顔の前でナイフを交えた至近距離で『No.000』は囁く。
???「グッ・・・・・・」
決して逃がすものか、と追手は防戦の
手を緩めない。
No.000?「・・・はぁ、」
No.000?「────悪く思うなよ」
交えたナイフとは反対側から飛んできた『No.000』の拳が追手の鳩尾にめり込む。
???「──ガァ・・・・・ッ・・・」
No.000?「──んな16のガキに追わせるなよ・・・」
〇ビルの裏通り
No.000?「──・・・っ」
ズキリ、と脇腹が痛み手を当てる。
手を離し目の前に持ってくると、そこには確かに自身のものである血液が付着している。
No.000?「あんなガキンチョの攻撃も避けられなかったか・・・」
No.000?「・・俺も落ちたなぁ・・・・」
No.000?「──毒か」
No.000?「・・・面倒くさ」
No.000?「クソ・・・」