Sweet Home

織木真々

読切(脚本)

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織木真々

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〇おしゃれなリビングダイニング
「『Sweet Home』」
男「『お~お疲れ。』」
男「『今日はさ、急に呼び出したりなんかして、ごめんな。』」
女「『ううん、大丈夫。』」
女「『でも急に今日家に来て欲しいとか言われたら、フツー気になって来ると思うけど?』」
男「『そっか。そうだよな。』」
男「『ホントごめん。あーっと、あれだ。 取り敢えず座ろう。』」
女「『どうしたの?大丈夫?何か手伝おうか?』」
男「『あぁ、大丈夫。大丈夫だ。 君はそこに座っててくれ。』」
女「『何よ~変なの~。』」
女「『急いで来たからお化粧とかもう、最悪~。』」
男「『俺達の間で、今更(いまさら)それ言うかよ。』」
女「『女性はね、そういうの大事にするの。』」
女「『覚えておきなさいよね。』」
男「『まぁまぁ。』」
男「『今日はさ、こないだ出来なかった付き合って3年の記念日、祝わせてくれよな。』」
女「『え~、何それ?』」
女「『それなら、この間お祝いしたじゃない。』」
男「『いや、あの時は俺がもっとちゃんとするべきだったんだよ。』」
女「『そんなこと、ないと思うけどなぁ~。』」
女「『デートして、ご飯食べて、お家(うち)でゆっくり出来たし。』」
男「『君はホント、家(うち)が好きだよな。』」
女「『そうかなぁ~。』」
女「『女性ならお家(うち)でゆっくりしたい~とか思うんじゃない?』」
男「『どこかに出掛けても最後は家(うち)に帰る~って子供かよ。』」
男「『ま、俺としては~、嬉しいんだけど。』」
女「『え~?子供とかひど~い。』」
女「で、あなたは何が嬉しいのかな?ん?」
男「『そりゃあ、なぁ。』」
男「『人目を気にする必要ないし?』」
男「『家(うち)なら好きなタイミングでとか・・・。』」
女「『う~わ。そんな理由!?』」
女「『信じられないわ。最低~。』」
男「『君だってそうは言うけど、まんざらでもないんだろ?』」
男「『どうなんだよ?』」
女「『まぁねぇ~。』」
女「『そりゃあ、好きな人と一緒に居られるのは嬉しいわよ。』」
男「『あはは、だよなぁ~。』」
男「『よし、準備できた。っと。さ、おいでお姫様。』」
女「『おぉ~凄いね。なるほどねぇ~。』」
女「『これを準備してたのかぁ~。ふ~ん。』」
男「『俺の特製フルコース。』」
男「『ワインもあるから、ゆっくり食べよう。』」
女「『うん。ありがとう。』」
女「『やっぱりあなたで良かったな。』」
男「『それから、君に大事な話がある。』」
女「『え?何なに?』」
女「『大事な、話?』」
男「『あぁ、ずっと言おうと思ってたんだ。』」
女「『もぅ、もったいぶらないで早く言いなさいよ。』」
男「『こういうのはムードが大事なんだよ。覚えてといて。』」
女「『・・・はいはい。』」
女「『聞けばいいんでしょ?聞けば。』」
男「『何か改まられると緊張するな。』」
男「『えっと・・・。』」
女「『ワインで乾杯してからにする?』」
男「『いや、ここはちゃんとしたいから。』」
男「『・・・今から言うわ。』」
女「『ん、分かった。』」
男「『3年、待っててくれてありがとう。』」
男「『今日こうして君を迎えたのは、3年を目処に誓いを立てる為なんだ。』」
男「『俺は君と結婚したい。』」
男「『俺の全力を受け取ってくれるかい?』」
女「『・・・・・・・・・。』」
女「『3年待ったんだぞ、ばかぁ。』」
女「『こんな可愛い彼女を待たせるなんて、許さない。』」
女「『一生かけて償(つぐな)ってもらうからね。」」
女「『あなたの全力、大切にします。』」
「『 おわり 』」

コメント

  • 男の人があらたまって「大事なことを言う」と言いだした時は、「実はこの家には妻と子供と住んでいるんだ」とかのバージョンもあるので、最後までヒヤヒヤしちゃいましたが、ハッピーエンドで良かった〜。

  • どこにでもありそうな恋人同士のワンシーンの記述でも何か臨場感を覚えるものがありました。初投稿ということで、これから色々な脚色されて行かれること楽しみにしています!

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